「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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<人・モノ・情報の出会いによって活動を展開>
2025/06/29
第2回目の「不登校やひきこもりの初期介入支援と自立支援サポート事業」の研修会が明日になりました。

平日の18時からという日時の条件で今まで開催したことがない中、多くの方に参加を申し込んでいただいていますが、まだ席には余裕がありますので、当日時間の余裕ができたから参加しようという方にも当日受付を実施しますので、参加よろしくお願いします。

今回の講師の田邉友也氏のプロフィルは、2002年看護師資格取得、2010年精神科認定看護師登録。2016年大阪府立大学大学院看護学研究科博士前期課程修了。2019年、精神看護専門看護師登録。2021年、公認心理師登録。精神科薬物療法における看護、発達障害、トラウマインフォームドケアに関する講演など全国から依頼あり。山口大学大学院医学系研究科博士前期課程非常勤講師も務める。著書等多数。

不登校や引きこもりの要因として、人間関係のトラウマによることが多いということでトラウマインフォームドケアの関係性を活用して取り組んでおられ、ただ「見守る」だけじゃなく、一緒に考え、一緒に歩く、誰かのそばに、そっといる力を生かした、対人支援を実践されています。

支援者は被支援者を「治す」存在ではなく、「寄り添う」存在であるべきで、これにより、安全で信頼できる人間関係が構築され、被支援者は安心感を得ることができます。

また、被支援者が持つ力や能力を引き出す視点を持つことで、彼ら自身の成長や回復を支えることができるという視点から訪問支援を実践されています。

具体的な話を講演で聞けることは、とても有意義な時間を過ごすことになるのではないか、と期待をしています。

TICの基本姿勢は以下の通りである。
1,当事者に対して中立的で批判的でない言葉遣いをする、
2,当事者の意見を尊重する、
3,当事者の考えや要望を踏まえて支援内容を決定する、
4,当事者の決定を尊重する。

このようなアプローチにより、安全、尊厳、選択を重視した支援が可能となり、本人の自尊心や安全感を回復させることが、社会復帰へとつながると思える。

2025/06/12
1回目の研修会として、峯上良平氏の「斜めからのまなざし」を無事終了することができてよかったです。

今回の助成事業に賛同して連携を示して下さった、訪問看護ステーションや子ども支援機関など地域の関係機関の方達のご協力があったからこそ、多くの方の参加につながったのだと感謝しております。

また、不登校やひきこもりに関する課題を持っておられる方がいることも現実でその課題を、どうにかしたい、という意識をお持ちの方々に参加していただいたのだと思います。

宮崎の地において不登校やひきこもりの方々に初期の支援が充実すれば早期に解決につながることを目指して取り組んでいる現状で、家族や子どもにとって安心できて信頼できる第三者の専門職(訪問看護師など)の方が訪問して寄り添った伴奏支援を継続的に行っていただくことによって、自分らしい生き方を選択できる意思を芽生えさせることになり、社会に積極的に働きかけることにつながると思います。

第二弾として、ひきこもりの要因である人間関係のトラウマを如何に改善して、自分らしく生きていくことを、トラウマインフォームドケアの関わり方によって支援されている、田邉友也氏を講師に招いています。

不登校やひきこもりの要因が、何だかのトラウマによっていることを知ることで、対人支援のスキルアップにつながると確信しています。

宮崎もやいの会の上段に以下のデータを掲載しています。

第1弾として開催した峯上良平氏の講演に関する振り返りと気づきを掲載しています。

また、第2弾の田邉氏の支援として「トラウマインフォームドケア」の関わり方を通じて支援されていますので、エッセンスを掲載しています

2025/04/12
今回の福祉医療機構のWAM通常助成事業に応募して内定の通知を頂くことができました
宮崎もやいの会として2017年に市に対して地域活動支援センター3型の設置を認めてもらい8年たって新たな社会的課題としての不登校やひきこもりの家族への初期支援としての訪問型の伴走支援の必要性を感じて申請しました。

法人として、どのような課題があって申し込むのか、また、どのような取り組みをするのか、ということをしっかりと記載しました。

【地域・社会の課題】
不登校やひきこもりが長期化し、二次障害としての精神疾患を発症するのを防ぐには、初期における早期支援が不可欠です。しかし、公的な相談窓口では限界があり、多くの家族が孤立し、適切な支援を受けられていません。国の不登校・ひきこもり対策は、すでに一歩踏み出した人向けが中心で、家にこもる当事者への支援に対して明確に打ち出されていません。
私たちはこれまで精神障がい者の地域支援や啓発活動を行ってきましたが、不登校・ひきこもりの方々の支援には、訪問看護ステーションなどによる訪問型の伴走支援が不可欠です。特に、制度の狭間にいる当事者や家族には、継続的な支援が求められます。しかし、現行制度では報酬が保証されず、民間の支援が届きにくい状況です。
そこで、WAMの助成事業を活用し、独自の報酬制度を設けることで、訪問型伴走支援を実施するモデル事業を立ち上げ、支援が届いていない家庭へ直接アプローチします。

【取り組む理由】
精神障がい者支援において、訪問型の伴走支援が効果的であることは実証され特に訪問看護ステーションの役割は非常に重要です。これまでの活動を踏まえて、不登校やひきこもりの方々への寄り添った伴走支援による訪問支援が効果的であると思えます。また、子供医療費助成制度を活用すれば、医療的アプローチを含めた包括的な支援が可能です。
しかし、訪問支援を実施するには、医療機関とつながる前段階として、家族や当事者の同意を得る必要があります。この活動には報酬保障がなく、民間事業者が支援を避ける傾向にあります。
この課題に挑み、支援の手が届きにくい家族へ希望を届けることが、私たちNPO法人の使命であり、制度の隙間にある人々の社会的課題に正面から向き合い、当事者や家族がより良い未来を築けるよう、ともに歩んでいきます。

という内容を申請書に記載をして申し込んだことに、審査員の方も共感していただき選んでいただいたことに感謝しています。

2025/03/14
先日、自己啓発につながる動画を観ようと、NetflixやAmazon Prime、U-NEXTなどの配信サイトを探索した中で、Netflixの「シモーネ・バイルズ~限りなき高みへ~」というドキュメンタリーに心惹かれました

この作品は、アメリカの女子体操選手シモーネ・バイルズの栄光と苦悩、そして再起を描いた物語です。

彼女はリオ・オリンピックで金メダルを4つ獲得し、一躍時の人となりましたが、東京オリンピックでは「ツイスティ」と呼ばれる空中で方向感覚を失う状態に陥り、団体戦を途中棄権するという決断を下しました。

その際、メンタルヘルスの重要性を訴え、自身のケアを最優先する姿勢を示しました。この行動は世界中に驚きを与えると同時に、多くの人々に深い考察を促しました。

彼女の告白と決断に対してはSNS上で誹謗中傷が渦巻く中、バイルズ選手はセラピーを受けつつ練習に励み、自分と向き合いながらパリオリンピックへの再挑戦に取り組んでいます。

このドキュメンタリーでは、彼女がメンタルヘルスの重要性を理解し、周囲のサポートを受け入れることで成長していく姿が生々しく描かれています。

バイルズ選手は「今回のことで、メンタルヘルスに光が当たったと思っています。私たちは単なるエンターテインメントではなく、人間であり、感情を持っています」と語り、スポーツ界におけるメンタルケアの必要性を訴えました。

「シモーネ・バイルズ~限りなき高みへ~」を観ながら、彼女の精神的な強さと再起への執念に深く感銘を受けました。この作品は、彼女が困難を乗り越え、パリオリンピックを目指していく姿を臨場感あふれる映像で伝えています。自分の限界に挑み続ける彼女の姿勢は、私たちに勇気を与えると同時に、精神的な成長の重要性を改めて気づかせてくれるものでした。

パリオリンピックでシモーネ・バイルズは、団体、個人総合、跳馬で金メダルを獲得した。
また、注意欠陥・多動性障害を抱えているが、体操選手として活躍することに自分のストレングスを発揮して復活したことに敬意を表す次第です。

2025/01/31
Yahooニュースに掲載された『発達障害を公表したら“職場いじめ”の対象に…県庁勤務の男性(45歳)が激白「あなたが悪いと一蹴され」』という記事を読み、障害に対する無理解と偏見に深い憤りを感じさせる記事が掲載される。

令和3年の障害者差別解消法の改正になり、令和6年4月1日から「合理的配慮」の提供が義務化される。しかし、公的行政機関の中でさえ、障がい者に対する差別的な態度を取る上司がいるという現実は、表面的には差別・偏見解消を掲げていながら、実際には何も変わっていない意識が根強く存在していることを示している。

行政機関の職員は、民間企業や地域社会に障がい者理解の促進を呼びかける役割を担っていて、そのため、自らが模範となり、率先して障がい者に対する正しい理解と支援を実践する姿勢を示すことが求められている。

この取り組みは、社会全体に信頼感を与える基盤となり、行政機関としての責務でもある。しかし、それに反する差別的な対応が行われている現状に、多くの行政職員及び国民が憤りを感じていることでもある。

障がいを持つ職員がその能力を最大限に発揮できる職場環境を整えるためには、「合理的配慮」を積極的に導入することが不可欠であり、その人が本来持つ力を活かせる職場環境を作り上げることになる。

このような職場環境の整備は、共生社会を目指す地方自治体として果たすべき重要な使命であり、誰もが理解するべき課題である。

「合理的配慮」を通じてこの課題を克服することで、個人の成長だけでなく、社会全体の発展にも大きく寄与することが期待されるし、こうした取り組みが進むことで、障がい者も含めたすべての人が生き生きと活躍できる社会を実現していくことになるよう願う次第である。

Yahooニュース
https://news.yahoo.co.jp/.../44a9f6ca2a2c56a1b97e90b64a0e...

2025/01/19
不登校やひきこもり、そして精神疾患という連鎖を断つためには、どのような支援が必要なのか。

宮崎県における不登校の現状
宮崎県の2023年度の不登校児童生徒数は2,623人に上り、6年連続で増加しています。内訳は以下の通りです。
・小学校:943人(前年度766人)・中学校:1,680人(前年度1,571人)・高校:400人(前年度331人)
県全体で約3,000人の不登校児童生徒がいる状況で、宮崎市だけでも約1,000人に達します。全国では41万5,252人が不登校とされています。

宮崎県のひきこもりの現実
内閣府の調査によれば、15歳から64歳のひきこもり人口は全国で約146万人。宮崎県における推計は約14,000人で、そのうち宮崎市では約5,000人がひきこもり状態にあると考えられます。

二次障害としての精神疾患
不登校やひきこもりから派生する精神疾患のリスクは高く、発症率は60~70%とされています。主な疾患には以下が含まれます。
・うつ病、適応障害、不安障害、パニック障害、統合失調症、発達障害、
・特にひきこもりが長期化すると、精神疾患の発症リスクがさらに高まります。

支援の現状と課題
地域には不登校・ひきこもり支援を目的とした機関がありますが、主に「一歩踏み出した方」に対するサポートが中心で、家から出られない方への直接的な支援は十分ではありません。
多くの相談窓口は「相談には応じるが、訪問支援や具体的な解決策の提供がない」という限界を抱えています。このため、最終的には家族が課題を背負い込む形となり、親子共に閉塞感を抱え続けるケースが少なくありません。

訪問支援の可能性
他県では、訪問看護ステーションがひきこもり当事者や家族に対し、訪問支援を通じて寄り添う取り組みを行っています。この方法は精神疾患者の支援にも効果的であることが確認されています。そのため、訪問型の伴走支援を柱とした事業展開が重要であり、課題解決に向けた大きな一歩となるでしょう。

2025年度への展望
2025年度は、不登校・ひきこもり・精神疾患に悩む家族に希望をもたらす支援を目指し、具体的な行動に移す年と位置付けています。真摯な支援者と連携し、「実効的な支援」を重視した訪問型伴走支援を推進する計画です。このような支援は多くの事例からも有効性が確認されており、当事者や家族に寄り添う形での実現が期待されています。

支援が届きにくい家庭にまで手を差し伸べ、希望を描ける未来を共に創り上げていくことが求められています。

2025/01/05
新年あけましておめでとうございます。

皆さまにおかれましては、健やかに新しい年を迎えられたことと存じます。

今年の干支である巳年は、脱皮の年であり「再生」「変化」「成長」を象徴し、古いものを手放して新しい自分へと変わる絶好のタイミングとされています。

この年は変化や成長を通じて自分を一段高めるチャンスに恵まれるともいえるでしょう。目標をしっかりと定め、冷静かつ計画的に進むことで、充実した一年を過ごせると言われています。

昨年2024年は、多くの「つながり」と「挑戦」に恵まれた一年となり、多くの方々の笑顔や前向きな姿勢に触れることができました。

2025年も、この貴重な経験を糧に、新たな挑戦を続けながら、さらなる「つながり」を築いてまいりたいと考えております。

皆さまと共に社会的課題の解決に取り組み、一人ひとりが自分らしく生きられる社会の実現を目指して尽力してまいります。

本年もどうぞ変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

皆さまにとって2025年が希望に満ちた素晴らしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。

2024/12/07
息子や家族の思いを受け、地域支援の充実を目指し、専門職と共に伴走型の支援を実現する活動を続けている中、日本の精神医療の問題を真摯な姿勢で記事にしていた佐藤光展氏(元読売新聞記者・OUTBACKプロジェクト共同代表)が現在取り組んでいる中に、訪問看護ステーション「いしずえ」の田邉友也氏が実践するトラウマインフォームドケア(TIC)に触れたインタビュー動画がYouTubeに掲載されているのを見て、彼の支援は困難を抱えた当事者に真摯に向き合う姿勢が印象的で、もしこうした専門職が身近にいれば、息子も地域での生活が可能だったかもしれないと感じました。

息子は、事業所や施設での人間関係がうまく築けず引きこもりがちになり、家族以外と話す機会が減少することで言葉を失い、独り言が増え、物事を統合的に考えられないが故に偏った言動になり、他者との関係がさらに難しくなっていきました。

このように、親と同居によって閉塞感に至り、お互い負担が増し、孤立や絶望に陥るケースになりますが、医療支援の中で、訪問看護が受けられれば、状況の改善が期待できると思います。

「いしずえ」の田邉氏は、「精神科医療は、薬の内服が治療の中心で“あるかのような”風潮がありますが、それは間違いです。精神障害は、看護の力があってこそ、回復が促進されます。精神科医療は‟薬物療法が治療の中心ではない“という視点にピボット(転換)していかなければなりません。」とし、固定観念にとらわれない実践的な看護を提案しています。

また、トラウマインフォームドケア(TIC)を活用した支援として、TICの基礎となるのは「安全性」の確保です。心理的・身体的に安心できる環境を整えることで、被支援者が安心して自分を表現できるようにします。

「信頼と透明性」を重視し、支援者と被支援者の間に信頼関係を築き、透明で正直な対応を行うことが求められます。
「相手の痛みを無視せず、尊重し、安全で安心できる環境をつくること」です。この考え方は、医療や福祉の現場だけでなく、教育や日常生活においても応用可能です。

この理念に共感し、息子のような困難を抱える人々にも、こうした支援が広がることを願っています。

・精神科の訪問看護って何?
https://www.youtube.com/watch?v=xruG1k2CdgU&t=2s
・訪問看護ステーションいしずえ
https://kango-ishizue.jp/
・「トラウマインフォームドケア」をわかりやすく解説
https://www.youtube.com/watch?v=mnOPYegpeRU&t=13s

2024/11/21
大熊由紀子氏の「えにしメール」で『87歳・伝説の潜入取材記者・精神医療の「闇」に映画で問う』という見出しを見て興味を持ち、東京新聞の記事を読む。

記事は、大熊一夫氏が制作した映画「脱・精神病院への道」を取り上げている。大熊氏は50年以上前、アルコール依存症を装って病院に潜入し『ルポ・精神病棟』を著した記者であり、精神医療の問題を世に問うた先駆者だ。87歳を迎えた今、活字ではなく映画という形で、精神医療の「闇」を後世に訴えたいと語る。

映画は4章構成で、第1章では、身体拘束をめぐる最高裁判決に触れ、第2章では大熊氏が精神医療の実態を告白。第3章では北海道の「浦河べてるの家」の取り組みを紹介し、第4章では地域から精神科病院をなくした事例を通じて未来への道を示している。

身体拘束に関しては、2018年度の統計で11,362人が対象となり、その中には拘束が原因で命を落とす患者もいるという現状がある。手の足りない医療現場では、自傷行為などの要因を探る余裕がなく、拘束や薬に頼る対症療法が続いている。

また、精神医療に関する改革の必要性を示す例として、精神科医の笠陽一郎氏の取り組みが紹介されている。

笠氏は当事者と共に人権を尊重する医療を目指し尽力しており、その姿勢には感銘を受ける。一方で、日本の精神科病床数は約30万床と世界的に多く、神出病院や滝山病院のような虐待事件も後を絶たない。国や行政の対応が不十分である現実は、大熊氏の著書『ルポ・精神病棟』が「昔話」にならないことを物語っている。

現在、日本では614万人、国民の20人に1人が精神疾患を抱えている。精神疾患は特別なものではなく、誰もが当事者になり得る。地域で入院医療に頼らず支え合える体制を構築することが、当事者にとって最善の道である。このような現状を直視し、改革を進めるリーダーを選ぶべき時期に来ていると感じる。

2024/11/03
先日の語ルシストの会に関して、ひきこもりの親と意見交換したので、ひきこもりに関して所見を書いてみる。

ひきこもりや精神障がい者の親としては、親亡き後のことを考えたら家に籠った生活では、いずれ経済的に困窮することが明白であるので自立した生活ができるようになってほしいと考えて色々な相談先に相談するが有効な支援がなく家族が孤立するという現実である。

国のひきこもり対策は、一歩踏み出した方に対しては支援が行き届いているが、こもっている人に対する具体的な支援がなされていない現状でもある。

ただ、地域によってはひきこもりや障がい者の生き辛さに寄り添った伴走型で訪問型の地域支援を積極的に実施している自治体があり結果を出しているのも現実である。

親としては、最初の家にひきこもっている状況をどうにかしたいということが最大の課題であり、そこに選択と集中した専門職による地域支援を実施してもらえると不安解消になるのも現実である
先進事例を拝見すると、

当事者が直接の対面を拒否している場合、最初は家族を介して支援を開始して、家族に当事者の状態や気持ちを丁寧にヒアリングし、家族が無理のない形でサポートできる方法を伝える。

最初はメモや手紙を使うことも効果的だし、返信がなくても焦らず諦めず気長に、間接的な方法を使って少しずつ関わりを持ち、信頼関係の構築に時間をかけること、徹底的に当人とコンタクトをとることに精通した専門職が関わってくれることが最優先だと思える。

制度の狭間にいる当事者たちの声や地域や家族から孤立する人たちの存在の置かれた現実を知り、その思いや問いを聞いて、あるいは当事者と伴走しながら、地域や家族が、道なき道をどのように切り開いていくべきなのか、どうすれば本人の望むように社会につながることができるのか「道がないなら、作ればいい」という姿勢である。
・大阪府豊中市社会福祉協議会
https://www.nhk.or.jp/professional/2014/0707/

国としては「ひきこもり支援に特化した事業」の中に人材養成研修事業という項目があるが、訪問相談を受けて適切な機関につなぐための人材養成ではなく、適切なスキルによって介入して信頼関係を築くことが最優先と思える。

また、ひきこもっている実数の把握のアンケート調査をやることで、地域にひきこもりの方の人数を把握する、また、当事者・家族に対するアンケート調査をやって困っていることや望みを聞くことで、具体的な対策が打てることになる。

エビデンスが明確になることで、関係者や社会全体に対して、提案や主張が支持されやすくなる。意思決定を行う際の根拠となり、より合理的で効果的な選択ができるようになり、説得力が増し、他者に受け入れられやすくなる。何が効果的であり、何が改善すべきかが明らかになるため、施策やプロジェクトの改善や最適化が促進されることで、先進的な事業が展開できる。
・秋田県藤里町社会福祉協議会
https://wpb.shueisha.co.jp/news/society/2019/10/12/109919/

以下は、親であれば事件が起きることで不安が増すが、如何なる支援が支えになるか、補足する。

川崎での児童殺傷事件や練馬の事務次官の長男殺傷事件が起きることで、親としては不安な気持ちを日々持ってしまうことで焦燥感に襲われ、相談するけど誰も助けてくれないという切羽詰った気持ちになってしまうのである。
事件に関しても家族だけの閉鎖空間では限界があり、サポートがしっかりされていないことで悲劇が起きるので、事件を起こさない要因としては適切なサポートを受けることが事件を回避することになる。

私自身も息子が精神疾患になって自宅にひきこもった生活に接したときに事件などを耳にすることで不安な気持ちになるのは避けられず、親子の閉鎖空間に信頼できる専門職が介入して、24時間・365日、いつでも訪問支援が可能な地域社会を実現させたく関係機関や関係者に働きかけている現実である。

2024/10/25
600万人程の精神疾患者がいる中で、その人の人生に深くかかわる精神科医の存在を取り上げたNHKのドラマと母親が精神疾患者で当事者で精神科医の夏苅郁子氏が毎日新聞に記載されていたので所見を書く。

NHKの土曜ドラマ「Shrink(シュリンク)―精神科医ヨワイ―」というドラマ。
アニメの「Shrink〜精神科医ヨワイ〜」原作・七海 仁氏、漫画・月子氏の作品で、心に病を抱えながらも、誰にも相談できずに苦しんでいる潜在患者が数多くいると言われる、隠れ精神病大国・日本。その自殺率は先進国では最悪レベル。なぜそのような事態に陥ってしまっているのか…。精神科医・弱井幸之助が、日本の精神医療が抱える問題に向き合い、人々の心の影に光を照らす!
というコンセプトで描かれて、只今13巻が発売されている。

そのアニメを土曜ドラマ化した番組で随分と挑戦的なコピーが記載してある。
『この夏、土曜ドラマが精神医療の世界に真正面から向き合います!
“メンタルがつらくなったとき、あなたならどうしますか?”
誰かに悩みを聞いてほしい…でも…、話せない。
心の悩みを解決できないまま苦しい思いをしている人は多いのではないでしょうか。

夏休みの終わりに不安な気持ちを抱えている若い人たち、職場での生きづらさに限界を感じている社会人のみなさん、そして、精神疾患を治療中の患者さんと介護に奔走している親世代のみなさん、幅広い世代の方々の心にまっすぐ届く「観るカウンセリング」ドラマ、それが『Shrink』です。
“すべての人が壁を感じずに精神科にかかる日が来ますように…”』

アニメとドラマで描かれる精神科医は、患者に如何に寄り添って適切な医療を提供できるか、真摯に向き合う中で、その人らしい生きやすさを地域で実現することを探っていくと、医療だけでの回復を目指すとパターナリズムに至り、独善的になりドグマに至る危険性をどれほど意識しているか、ということが医療者には問われていると思えるし、医療の限界をわきまえたうえで、どのような支援が可能かというときに、当事者ファーストに精通した福祉専門職の力を借りて支えていくという医療と福祉が連携した現実を描いているとこにドラマとしてのリアリティを感じる内容になっていると思える。

現実は、そのような精神科医が少なく、保守的で多剤多量の投薬によって、長年改善しないまま、副作用があっても我慢しなさいという精神医療の世界である。

そのような精神医療に対して、当事者である精神科医の夏苅郁子氏に関する記事が毎日新聞に掲載される。

精神科医である夏苅氏は、精神科医療に対してどう思われているのかが気になり、また、患者としての自身にとっては、精神科は大量の薬を出され、副作用に苦しんでも医師にそれを訴えることは許されないと感じる場所だった。

精神科医療では救われなかったという思いもあり、「何が問題か知りたい」ということで、2015年にアンケートを郵送とウェブの併用で実施される。

患者や家族が精神科の担当医の診察態度やコミュニケーション能力などを評価するという内容は、ほかに例のない内容だ。家族会の口コミを通じて広がった結果、回答の総数は7000を超えた。

このように精神科医自身がアンケートで精神医療の在り方を問うことで、精神疾患者や家族が精神医療に対しての思いを聞き出すことで、日々の診療にどのように生かすことができるか、問うているアンケート内容である。

現状は、体調が悪いということを言えば薬が増えて、朝起きられないとか、副作用があることを知っているので、現実の体調を言わなくなるという悪循環の世界なのである。

診療報酬を増やすために3分医療ではなく、患者の話をよく聞くことが求められていて、そのことが回復につながる一歩であることを理解し、薬は最低限でよいし、二次的な治療であるとわきまえることが、新たな精神医療の在り方であると奮闘している精神科医がいるのも現実である。

2024/10/07
「挑戦と希望の地域支援・訪問看護ステーションと他機関との連携支援」のイベントが終了して一ヵ月が経とうとしていますが、任意で書いてもらっている感想レポートが、現在10名ほどの方達の感想をHPに掲載していますが、只今執筆中という方もおられますので、乞うご期待といったとこです。

それぞれにイベントに携わったり、来場者として感じたことを忌憚のない意見として記載して頂いたのを読ませて頂くことで、主催者としての気づきを得ることになります。

法人として地域での精神障がい者の支援をより充実した支援として提示するには、他機関・多職種連携の支援が最重要課題ということで、任意の集まり「語ルシストの会」のメンバーである、訪問看護ステーション、地域包括支援センター、訪問診療所、相談支援事業所、居宅介護事業所などに理解してもらって実施することが最善と考えたので、企画実行委員として参加を依頼して、今年の1月より8月まで月1回開催して、それぞれの意見を出しながら企画を練り上げることができ、本番を迎えることが出来ました。
また、今回のイベントに関して助成金を得ての開催ではなく法人の自主イベントという形態でしたが、弱小零細法人としては資金的な余裕がない現状なので協賛金の募集をしたら7事業所が快く賛同して協力して頂くことになり随分と資金的に助かりました。
改めて協賛各社には心からお礼を申し上げたいと思います。

ホームホスピス宮崎、みつばち診療所、グループホームたんぽぽ大塚、ココロとカラダのリハビリテーションほのか、訪問看護ステーションすずり、訪問看護ステーションつむぎ、居宅介護支援事業所心の音、協賛各社のご協力あってのイベントでした。

協賛各社の中のホームホスピス宮崎代表の市原美穂さんは、私より以前にNPO法人を2000年に立ち上げられて宮崎でのNPO法人の先駆けの方であるし、かあさんの家を独自に宮崎市で展開されたパイオニアでもあり、宮崎から全国に最期の居場所「かあさんの家」の発信を試みた福祉起業家なのです。

ともすれば、宮崎県は陸の孤島だからとか、温暖な気候であることで性格も穏やかで競争心が薄く、天領であるが故に鹿児島本線(福岡・熊本・鹿児島)に比べて独立心やハングリー精神が乏しいと言われる中で、井の中の蛙大海を知らず、ではなく独自のミッションを持って全国へ発信された結果、全国21都府県で67軒のかあさんの家が展開されたことに、リスペクトしている宮崎人の一人です。

・ホームホスピス宮崎 https://npo-hhm.jp/
・みつばち診療所 https://npo-hhm.jp/company/haletachibana/
・グループホームたんぽぽ 
https://www.facebook.com/profile.php?id=100078903312389
・ココロとカラダのリハビリテーションほのか
https://www.honoka-miyazaki.jp/
・訪問看護ステーションすずり https://houkansuzuri.com/
・訪問看護ステーションつむぎ https://kokorocare.co.jp/
・居宅介護支援事業所心の音 https://hp.kaipoke.biz/whr/

2024/09/20
「挑戦と希望の地域支援・地域支援における他機関との連携」に関して宮崎もやいの会のホームページに当日の配布資料、終了後のイベントに関する報告書を掲載して、より企画・実行委員の方のミッションを理解してもらうためにも来場して頂いた方、諸事情があって来られなかった方にもリアルにイベントの雰囲気を感じてもらうために掲載しているとこである。

それに報告書に記載されているアンケートの自由記述のコメントを記載することで、内容に関して賛否の意見を掲載して次回に活かすことを考えての記載でもあり、何事にも全ての人の同意を得ることはあり得ないし、忌憚のない意見や辛辣な意見があるのも現実で、そのような意見を聞く耳をもって突き進みたいと思うとこである。

今回も来場者やスタッフの方に感想レポートを自主的に書いてもらい、それぞれの気づきを書いてもらうことで、これからの活動に生かしたいと思っているので、随時レポートを掲載しているとこである。

今回のイベントで特に地域での相談の基幹センターとしての拠点である地域包括支援センターの職員がどのような意識で地域住民に対してサポートしているのかを知ることもテーマの一つであり、高齢者を対象にした支援センターという立場ではあるが、高齢者の家族や地域住民から相談される中で、地域包括の職員の黒木さんのパネラーとしての発言やレポートはとても真摯な発言として受け止められた。

特に「高齢者支援だけではなく世帯丸ごとの支援として、寄り添っていけるように心がけていきたいと改めて感じた。」という言葉に黒木さんの支援ポリシーが現れていると感じる。

地域包括支援センターの職員が全てこのような意識で仕事に従事しているのか疑問ではあるが、真摯な意識で仕事に従事している方もいるという現実に、地域包括による地域支援の可能性を感じることになったし、一機関としての地域包括では解決できない課題を地域支援機関及び支援者同士連携して課題解決に取り組んでいくことが、住民に寄り添った伴走型の支援であると思える。

また、瀬戸口氏のパネルディスカッシでの質問やレポートでのテーマは、狭間(制度外の方)の方達に対する格差のない支援は可能か、ということで民間が継続的な支援を維持するには報酬がある事が運営上必要不可欠な条件である以上そこを担保することが、ボランティア及び無償での支援の限界を避け継続した支援の秘訣だと思える。

宮崎市なりが予算化するにはハードルが高いのも事実だが共生社会を打ち出し、誰もが格差のない支援を受けられる社会を築くには、予算を分配する中で如何に無駄をなくすためには仕分けは必要で、既得権益や利権団体の絡む予算配分は特定の団体に利益をもたらすだけで公平な予算配分ではない面があり、徹底した仕分けでより効果的で、誰もが納得する予算配分を目指すべきと思う

そのような中、狭間の方に対する支援事業として国の制度で対応できない方に、地方自治体がモデル事業として予算化するための流れとして、

1. 企画の立案と明確化:調査目的と背景の明確化・対象経費の明確化、
2. 内部調整と関係機関との協議:関係部署との協議・多機関連携の確立、
3. 予算の要求と承認プロセス:予算要求書の作成・議会での審議:、
4. 事業の実施と評価:予算執行・効果測定と報告、

などによって予算化し狭間の方達にも公的支援を実施する宮崎市であってほしいものである。

2024/09/15
「挑戦と希望の地域支援・訪問看護ステーションと他機関との連携支援」のイベントが終了して1週間が過ぎようとしています。

終了後は、アンケートの結果を整理したり報告書を作成したりするのが常ですが、今回アンケート結果の整理にスタッフのITソリューションサポートの田中さんがAIを使ってデータ化して頂き助かりました。

従来、アンケートのコメントなどをパソコンに打ち込むという作業をやっていて時間がかかってしまっていましたが、AIを利用すると時間短縮になり、スピード化によって報告書を宮崎もやいの会のホームページに掲載することが出来ました。

報告書の内容に関しては、
データによると、パート1に関しては9割の方が理解できたと答えていただきました。
また、動画を観て、それぞれの訪問看護の業務内容や各事業所のポリシーについて理解が深まることになり、他職種との連携の重要性も感じられ、この連携によって患者やその家族にとって安心感をもたらすことになることを理解してもらえる。

パート2に関しては、7割の方が理解できたと答えてもらいました
地域連携に関しては、医療・福祉・介護の各分野間の協力の重要性によって利用者の自立に効果のある事が強調され、具体的な連携事例や課題解決策に関する事例の内容によって、共有することが出来、他の専門職や機関との横のつながりが、効果的な支援の提供になり、他機関との連携による支援が不可欠であることが改めて認識されることになる。

また、イベント当日に宮日新聞の記者に取材を受けて1週間以内に記事を掲載しますから、といわれていたのが、今日記載されているのをイベントスタッフの方から連絡があり知った次第です。
精神障がい者に関する記事がいい意味で掲載されることは関係者としてはいいことだと思っているし、情報として提供できることは、当事者の方にとって選択する基準を自分から明確にして求めていくことが問われている中で、不正をするようなサービス提供者を選ばないためにも、しっかり選択する情報を提供して、知ってもらえたのではないかと思っています。

2024/08/23
イベント:挑戦と希望の地域支援&他機関との連携・その6

昨日(8月12日)「挑戦と希望の地域支援・訪問看護ステーションと他機関との連携支援」に関するイベントは、無事に終了しました。

これもひとえに関わってくださったスタッフと当日ボランティアの方達の支援があったからこそと思っているとこです。
それにしても連休最終日で明日から盆の入りという忙しい日に90人(スタッフ含んで)ほどの参加者のかたに来場していただき感謝している次第です。

パート1での「挑戦と希望の地域支援」において、3ヵ所の訪問看護ステーションの支援を兼ねた連携による支援映像を拝見して、それぞれのステーションの強みを生かした映像制作になっていることで、それぞれのステーションの特徴がでている地域支援でした。

パート2は「連携の力で開く未来」ということで、訪問看護ステーション3ヵ所の代表、訪問診療所のスタッフ、地域包括支援センター職員、宮崎市議、という地域で支援している機関の方達がパネラーとして登壇して頂くというパネルディスカッションでした。

訪問看護の支援の中で家族と直接接触することで他の家族のことで相談を受けたりする現実に他の機関との連携なしには支えられない現実を、如何に連携して支えていくことができるか、如何に連携できる関係を他機関と構築することができるか、という課題がある中で、インフォーマルな集まり「語ルシストの会」の定例会で皆さんと親しく接する機会や課題を共有できることで、連携依頼などの相談ができるようになったということでした。

利用者の要望に沿う形での支援を実施するには、医療・福祉・就労・居住・日中活動などの要望に応じた専門職が必要で一事業所では対応できない課題もあることから他機関との連携の必要性を訴えて、その課題を解決する道を描くことでより利用者ファーストの支援が可能になるということを共有できるパート2でした。

2024/08/17
イベント:挑戦と希望の地域支援&他機関との連携・その5

とうとうイベント開催月の8月になり、後10日ほどで開催日になりました。

今回のイベントのメインテーマは精神障がい者に対する地域支援であり、より全人的な地域支援を実現するには他機関及び多職種連携が必然であり、それを実践している民間の事業所にスポットを当てたイベントです。

国の施策「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」において、

精神障害者が、地域の一員として安心して自分らしい暮らしをすることができるよう、医療、障害福祉・介護、住まい、社会参加(就労)、地域の助け合い、教育が包括的に確保された地域包括ケアシステムの構築を目指す必要がある。

このような精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築にあたっては、計画的に地域の基盤を整備するとともに、市町村や障害福祉・介護事業者が、精神障害の程度によらず地域生活に関する相談に対応できるように、圏域ごとの保健・医療・福祉関係者による協議の場を通じて、精神科医療機関、その他の医療機関、地域援助事業者、市町村などとの重層的な連携による支援体制を構築していくことが必要。 と謳っているのである。 

このように国の施策として、重層的な連携による支援体制を構築
していくことが必要と明記しているのであるから具体的にどの機関が拠点となって調整していくか、が明確でないことが問題で、明文化されているだけで対策として具体性がないので、現実的な支援体制が明記してあるだけで機能していない現実である。

これでは、宝の持ち腐れで素晴らしい施策を実行しないことで、どれほどの損失を与えているか、計り知れないのである。

地域で安心して過ごしながら働いて経済的にも自立したいと思っている精神障がい者の方達であるが、不安な気持ちによって人と接することが出来ないが故に働くことさえできないという現実に、適切に支援機関が連携した支援をすることで安心と人と接するスキルを提供することによって地域で自立した生活が可能になるのである。

また、偏見によって精神障がい者の問題に関心を持たないという現実もあるが、誰もが罹患する病気であることは、全国に精神疾患者が614万人(令和2年患者調査)いるということは、20人に一人の方が罹患しているという現実である。

この現実をどう考えるか、他人ごとではなく自分ごととして考えることであり、できれば地域支援として有効な対策に対して実行を求めることで、消極的な姿勢から積極的な姿勢によって自立生活が可能になることで社会に対して貢献できることを可能にする他機関及び多職種連携支援なのである。

このようなコンセプトを持って今回のイベント、挑戦と希望の地域支援&他機関との連携を体現することで、最善のアクションを起こすことになると思っているのである。

2024/07/20
イベント:挑戦と希望の地域支援&他機関との連携・その4

今回のイベント「挑戦と希望の地域支援」で、パート1での映像を通じて各訪問看護ステーションの独自の訪問支援を、それぞれの制作意図で作ってもらいました。

ある訪看は、8050問題から自立に向かって適切に支援しながら家族と当事者の間を調整して他機関との連携で、より自立へ導いていく支援を着実に遂行されて、利用者の方の望む人生に寄り添って支えた支援を実施されておられます。

また、ある訪看は、退院後の生活環境を如何に整えて生活を支えるか、という訪問看護としての基本的な支援姿勢を実施しながら利用者のその人らしい生活を支えることを主にとことん伴走した姿勢で取り組んでおられます。

また、ある訪看は、家族や他機関などの相談に応じて、適した支援を提案し、地域の他機関と調整して連携できる体制を作って支援を実施することに重きを置いた支援を実施され、地域支援での訪問看護の存在感を示されています。

各訪問看護ステーションの取り組みを発信できることで、精神科訪問看護という肩書がなくても訪看として真摯に利用者の意思を聞いて支援をすることが基本的であり普遍的な訪看の姿勢であり、必然的に精神疾患を持たれた方への支援も可能であるし、特別な支援が求められているのではなく相手に寄り添った伴走型支援を行うことによって、信頼される関係ができることが精神疾患者にとって、不安な気持ちから安心した生活につながり、希望を持って生活することが可能になり、その姿勢に寄り添うことが訪問看護の存在であると思います。

寄り添った伴走型支援が当事者にとって最善の支援であり、そのような支援を無視して、自分たちに都合のよい利用者を選んで訪問看護を運営している事業所もありますが、特に精神科訪問看護のフランチャイズの法人などはそのような姿勢で、依存的だから管理しやすいという名目でフランチャイズの加盟店を募集しているという状況です。依存的な部分を改善し、主体的に選択ができるために支援するのであって、それを利用して金儲けはありえないです。

今回のパネルディスカッションのテーマである他機関との連携が可能になるには、それぞれの立場で他機関に気軽に連携を依頼したり、多職種の方達と和気あいあいと話せる関係ができるには、相手の見える関係ができることが大事で、義務的な集まりではなく、自分の意思で参加する任意の集まり「語ルシストの会」の存在があり、そこでの出会いが、今の信頼できる関係を生み出したのだと確信しています。

これからも挑戦と希望の生まれるインフォーマルな会として成長してほしいものです。

2024/07/10
イベント:挑戦と希望の地域支援&他機関との連携・その3

今回のイベントには、アクティブな言葉としてのキーワードをコピーで記載して、より明るく楽しいイメージのイベントを創造させることを狙って制作しましたので、色々とイベントチラシからキーワードを解読したいということで、今回がその3になります

「連携の力で開く未来」というコピーは、精神障がい者への支援に関して非常にポジティブで希望に満ちたメッセージで、このコピーには以下のような意味合いを込めています。

連携の力=協力の重要性として、
「連携の力」とは、医療従事者、福祉専門家、家族、コミュニティなど、さまざまな関係者が協力することで、より効果的な支援が可能になることを強調しています。
一人では解決できない問題も、連携することで新たな解決策が見つかる可能性が高まることを示唆しています。

開く未来=未来への希望として、
「開く未来」という表現は、現在の状況を改善し、より良い未来を創造する可能性があることを示しています。
精神障がい者が自分らしい生活を送り、社会の一員として活躍できる未来を目指していることを示唆しています。

このコピーは、希望と前向きな変化を強調しており、精神障がい者やその支援者にとって励みとなるメッセージであり、困難な状況でも、協力と連携によって乗り越えられるという希望を伝えています。

連携は単に個々の支援者の努力だけでなく、制度的な支援や地域社会全体の取り組みを含む広範なアプローチを意味していますし、全員が一丸となって取り組むことで、精神障がい者が直面するさまざまな課題に対処できることを強調しています。

「連携の力で開く未来」というコピーは、精神障がい者支援における協力と希望を強調し、参加者全員が共通の目標に向かって努力することの重要性を訴えていますし、このメッセージが、イベントのテーマとして非常に適しており、多くの人々に共感とモチベーションを提供するイベントとして成立することを願って制作しました。

精神障がい者の現状は、偏見と差別によって家族が孤立の中で背負う状況ですが、それをどうにかしたいということで、医療・福祉の真摯な専門職の方達が地域支援の中で家族の課題に取り組んでいる現状です。

家族と接触する機会が訪問看護にはあり、子供のことで相談を受けた時に適切に支えるために必要な福祉サービスを提供するには、医療的配慮での支援だけではなく、地域福祉サービスを提供する他機関の専門職との連携が当然必要不可欠な課題だということを理解して、家族や当事者に希望の持てる未来を提供できるために「連携の力で開く未来」を提供できる宮崎の地であってほしいものです。

2024/07/03
イベント:挑戦と希望の地域支援&他機関との連携・その2
厚生労働省「患者調査」による、精神疾患を有する総患者数が、令和2年度調査で614万人(外来:586万、入院:28万)平成29年度調査で419万人だったのが、前回より200万人程増加し、30人に一人が、20人に一人という状況の変化に、国はどのような支援対策を打ち、精神疾患の予防対策を具体的に打っていくのか、問われています。

このように精神疾患者が増える中、NPO法人として精神障がい者の地域生活を支援する法人として、どのようにミッションを達成していくかという課題の中で、今回は精神障がい者の地域生活を具体的に家族と共に支援する訪問看護ステーションの真摯に対応している姿を見える化することで、精神障がい者にとって最適な訪問看護ステーションを知ってもらうことがテーマであり、選択する時の基準に応じた訪問看護ステーションを選択することによって、自分の生活を整えることになり、次のステージに進むことで、新たな支援が求められることになり、訪問看護ステーションとしては継続的に支えながら、他機関との連携によって利用者の要望に沿う支援を提供することで全人的な支援につながると思えます。

このように利用者に対して、真摯に伴走する訪問看護ステーションがより支援を深めていくことを発信するために、今回のイベントの目的であり、挑戦と希望の地域支援という最初のタイトルに記載したごとく、挑戦と希望についてのイメージを記載します。

挑戦的な姿勢とは、現状に満足せず、常に改善を目指す姿勢を指し示し、この姿勢は、精神障がい者の支援において必要不可欠な姿勢だと思えます。
・新しい支援方法を発見することは、既存の方法にとらわれず、より効果的な支援方法を模索することで、支援の質を向上させることができます。
・困難に対する柔軟な対応を試みることで、新しい課題や問題が発生した際に、柔軟に対応し、解決策を見つける力が養われます。
・自己効力感の強化は、挑戦する姿勢を見せることで、精神障がい者自身も自分の力で困難を克服する意欲を持つことができます

希望は、精神障がい者にとって回復の原動力となり、希望を持つことで、未来に対する前向きな展望が生まれ、自分自身の力を信じることができます。
・希望を持つことで、治療やリハビリテーションに積極的に取り組む意欲が高まり、回復意欲の向上になります。
・希望を持つことで、自分自身を肯定的に捉えることができ、自己肯定感が向上し、ポジティブな自己認識を持つことが出来ます
・社会参加の促進には、希望があることで、社会との繋がりを求める意欲が高まり、積極的な社会参加が促進されます。

精神障がい者の地域支援において、挑戦的な姿勢と希望を持つことは、単なる支援を超えて、その人の人生全体を豊かにするための鍵となります。

支援者は、常に前向きな姿勢で新しい方法を模索し続け、希望を持ち続けることの重要性を認識することが求められ、このようなアプローチが、精神障がい者のより良い未来を築くための原動力となります。

2024/06/13
2020年1月にNPO法人宮崎もやいの会として『映画「ケアニン」上映会&講演会』を開催した後、コロナ禍に突入してしまい、公的に人が集まることを規制されるという前代未聞の時期を3年ほど過ごして今があるのですが、コロナ禍の時に出会った援助者の方達と22年10月からインフォーマルな会「語ルシストの会」を作って精神障がい者の地域支援を推進するために月1回プライベートな時間に集まって事例報告や現実の課題などを話し合ったりしてきました。

私自身が精神障がい者の家族という立場でもあったので、一事業所の支援だけではなく、もっと他機関の多職種の方の連携によって、息子を全人的に支えることが出来ないかという課題を持っていたので、その課題を語ルシストの会の中で出会った他機関・多職種の方達に共有してもらって、自主的に連携することで利用者及び家族が少しでも課題解決につながることで希望を持った生活が出来る支援事例などを発表してもらうことになり、任意の会の設立意義はあったと思っています。

今回、連携による地域支援の事例を実感できたことで、もっと多くの支援者の方達に宮崎での精神障がい者の地域支援を充実させる連携の在り方を示すことで、宮崎の地域支援のボトムアップにつながればと、イベントを開催することになりました。

1.名  称 挑戦と希望の地域支援に関する研修会
2.開催日時 令和6年8月12日(月・振替休日)13時~17時
3.開催場所 市民プラザ4階ギャラリー1 
       宮崎市橘通西1丁目1番2号 
4.主  催 特定非営利活動法人 宮崎もやいの会
5.共  催 語ルシストの会
6.協  賛 ココロとカラダのリハビリステーションほのか、
       訪問看護ステーションすずり、訪問看護ステーシ
       ョンつむぎ、居宅介護支援事業所心の音、
       みつばち診療所、NPO法人ホームホスピス宮崎
7.参 加 費 無料
8.定  員 約120名
申込に関しては、チラシの裏面に記載してあるFAX&TEL、申込ホームでお願いします。

詳細は、挑戦と希望の地域支援 のページに掲載しています。

2024/06/03
先日、地域支援の連携を考える「語ルシストの会」の5月の例会を開催しました。

今回は4月27・28日に佐賀県での第1回精神科訪問看護フォーラムin佐賀~精神科訪問看護の未来を想像する~という研修会にココロとカラダのリハビリステーションほのかのスタッフ5名の方が参加されてこられたので体験報告をお願いしました。
4名の方の報告を掲載しました。
(トップページの語ルシストの会の5月の報告で掲載)

付随して所見として、支援の差別化として積極性と挑戦的ということについて考察しました。

精神障がい者の地域支援は、単に生活を支えるだけでなく、個々の人生の質を向上させるための重要な要素です。
この支援を効果的に行うためには、受動的なアプローチではなく、積極性や挑戦的な姿勢が求められます。

積極性とは、問題やニーズに対して前向きに取り組む姿勢を指します。
精神障がい者の支援においては、次のような具体的な行動が含まれます。
支援者が障がい者一人ひとりのニーズを深く理解し、適切な支援策を提供すること。問題が発生した際に迅速に対処し、必要なサポートを提供すること。障がい者の将来を見据えた長期的な支援計画を立て、予測される問題に対して事前に対応策を講じること

挑戦的な姿勢とは、困難に直面しても諦めず、新しい解決策を見つけるために努力し続ける姿勢を指します。
この姿勢は、精神障がい者の支援において次のような効果をもたらします。支援者が挑戦的な姿勢を見せることで、精神障がい者自身も困難に立ち向かう勇気を持つことができるようになります既存の方法にとらわれず、より効果的な支援方法を探求することで、支援の質を向上させることができます。積極的かつ挑戦的な支援により、精神障がい者が社会活動に参加しやすくなる環境を整えることができます。

精神障がい者の地域支援において、積極性や挑戦的な姿勢を持つことは、単に支援の効果を高めるだけでなく、支援を受ける側の自己肯定感や社会参加を促進する重要な要素です。
支援者は、常に前向きな姿勢で新しい方法を模索し続けることが求められます。このようなアプローチが、精神障がい者のより豊かな生活を実現するための鍵となるでしょう

2024/05/19
支援センターかふぇらての当事者の方達と県立看護大の学園祭に参加して学生と交流の時間を作ってもらって、意見交換することができました。

看護大学の教授や助教の方が支援センターかふぇらての講座の講師を務めていただいていることもあり、去年からコロナ禍が終息し学園祭が開催されるようになり学生との交流を去年から実施しています。

今年も昨日、学園祭に参加して学生と交流をしましたので、そのことに関して気づきなど所見を記載します。

精神障がいに対する理解と支援はますます重要となっています。
看護大学の学生と精神障がい者が直接交流することは、双方にとって大きなメリットをもたらす貴重な機会です。この交流の意義とその具体的なメリットについて考えてみました。

看護学生にとって、精神障がい者との交流は教室では得られない実践的な学びの場となります。机上の理論だけではなく、実際の患者との接触を通じて、学生はリアルな状況での看護スキルを磨くことができます。例えば、共感的なコミュニケーションや危機対応の技術は、実際の経験を通じて初めて真に身につくものです

精神障がいに対する社会的偏見は根強く残っています。しかし、学生が直接精神障がい者と交流することで、こうした偏見は大きく軽減されます。学生は、障がいを持つ人々がどのような日常を送り、どのような困難に直面しているのかを直に知ることで、深い理解と共感を得ることができます。

交流は一方的なものではなく、双方向の利益をもたらします。精神障がい者にとっても、学生との交流は新たな社会的つながりを築く機会となり、自己肯定感や社会参加への意欲を高めることができます。また、学生からの新鮮な視点やエネルギーは、精神障がい者にとっても刺激となり、互いの成長を促進します。

このような交流は、学生が卒業後に即戦力として活躍するための重要な準備となります。精神科看護の現場では、特有の知識とスキルが求められますが、学生時代に実際の経験を積むことで、自信を持って職務に当たることができます。また、この経験を通じて、精神科看護に興味を持ち、将来のキャリアの選択肢が広がることも期待できます。

将来の医療従事者として、学生が精神障がい者との交流を通じて得た理解と経験は、包括的で人間味あふれるケアの提供に繋がります。単に病気を治療するだけでなく、患者の全体像を理解し、その人に寄り添った支援を行うことができる看護師は、患者にとって大きな支えとなるでしょう。

看護大学の学生と精神障がい者の交流は、双方にとって非常に有益な経験であり、このような取り組みを通じて、社会全体が精神障がいに対する理解を深め、より包摂的で支え合うコミュニティを築くことができ、未来の看護師たちが、この交流を通じて成長し、優れた医療従事者として羽ばたいていく姿を期待したいと思っています。

2024/04/03
47NEWSに共同通信・市川亨氏の『「患者よりカネもうけ」ナースが見た訪問看護会社のあきれた実態 障害者を「食い物」に』という過激な言葉の記事が前回より具体的に不正に切り込んだ記事が掲載されたのでシェアと所見を記載する。
https://nordot.app/1124991162396066553

精神障がい者の地域生活での日常における色々なスキルを高める支援をすることが訪問による支援なのだが、訪問看護事業者によっては利益優先で不要なサービスを提供して報酬を増やすという営利目的で参入する事業所がある現実である。

訪問看護ステーションは医療法人以外でも運営でき、株式会社などによる開設が急増している中で、利益優先で公的な報酬を不正・過剰に受け取っている事業者もいるという。

背景には、精神疾患者が増えているほか、「入院から地域生活へ」という国の政策の流れがあり、自宅やグループホームで暮らす精神、知的障害者が増え、訪問看護のニーズの高まりに一部の事業者が乗じている形である。

また、訪問看護をするには医師の指示書が必要だが、看護師らによると、事業者が協力関係にある医師に都合の良い指示書の作成を依頼しているということである。

規制緩和によって福祉の世界に民間が参入することで、メリットもあればデメリットもあるのが市場経済の世の常であるが、不正を防ぐ対策を管轄する行政がしっかり監視と立入り調査及び摘発することで未然に防ぐことが求められていると思える。

このような不正が起きないようにするには、しっかり参入を管轄する行政機関が監視するか、参入業者がコンプライアンスを守り、自浄作用によって適正なケアを提供することが求められている。
また、利用者自身がそのような事業者を選ばないためには、今、自分に必要なケアを相談支援専門員など身近な専門職と話し合って決めて、その決めた条件をケアとしてサポートしてくれる訪問看護ステーションを選択することが必然と思えるし、自分らしく生きることを支えてもらえる伴走者としての訪問看護ステーションを選ぶべきと思える。

当事者が訪問看護ステーションに求める基本的要件として、
・スタッフが精神障がいを持つ患者やその家族の立場や感情に理解を示す。
・スタッフが患者や家族のニーズや懸念を理解し、それに適切に対応する。
・スタッフが患者や家族とのコミュニケーションが円滑であり、彼らの意見や懸念が尊重され、自己決定権を尊重する。
・スタッフが必要なサポートやリソースを提供することで、患者や家族が自立した生活を送ることを支援する。
・スタッフが他の関連する機関や専門職と協力し、連携を取ることができるかどうかも重要。

2024/03/01
先日「見えない障がいを、まなぼう~精神障がい~」という研修会があり、ゲストスピーカとして家族・支援者として話をする機会を得ました。

今回、主催が宮崎市ボランティア協会で共催がぼちぼちの会によって開催され、私自身の昨日の話を踏まえてふりかえったり気づいたことを記載したいと思います。

見えない障害ということで隠して生活するという選択も可能な現状である。

なぜ隠してまで生活をしなければならないかというと、そこには社会的な偏見(怖い・危険)があるので、親として自分の子供が怖い・危険な人物と思われたくないということから開示することを躊躇したり、当事者も自分がそのように思われたくないということから開示を躊躇する現状なのである。

では何故、病気の中で精神疾患だけそのような偏ったイメージを作り出されたのかというと、マスメディアなどの事件の報道で精神科通院・入院歴があるということが大きく記載されることで精神障がい者が起こした事件として公表されることで国民に知られることになり、精神障がい者=怖い・危険な人、というイメージが作られたのである。

このように一部の精神障がい者の起こした事件で全ての精神障がい者があたかも危険な人とラベルを張られることに憤りを感じるのである。

統計的に見れば、一般人と比して3分の1以下なのである。つまり精神障がい者の犯罪率が高いというのは社会全体が持つ間違った負のイメージに過ぎないと令和2年版障害者白書に記載されているのである。

また、犯罪行為に及んだ精神障がい者については、治療やサポートを受けていなかったり、あるいは中断した場合の方が多いことが指摘されている。

このように地域における医療・福祉の支援が徹底していれば、孤立して不安に駆られての過剰な自己防衛や自暴自棄にならずに生活できることが犯罪を抑止するのではないかと思えるし、それはなにも精神障がい者だけの問題でなく、一般の方が犯罪を起こさない対策として、孤立させないことが最大の予防策と思える。

偏見解消が精神障がい者にとっての最大の課題だと思える中で、どのように「怖い・危険」というイメージを払拭するか、という課題に対して、当事者との接触体験が重要であると言われ、実際そのような研修会をやると参加者から、私たちと変わらない、特別な人ではない、というコメントを記載されるように、直接触れたり、話したりすることで、先入観で抱いてたイメージとは違うことに気付いてもらうことになるので、そのような接触体験をする研修会が必要と思える。

また、当事者の方達も周りにオープンに障害を開示して話せる人がいて、小さな場所でもいいから仲間が集まる場所を確保することが大事で、その場を通じて地域へ徐々に理解者を広げていければよいのではないかと思える。

社会が右傾化してくることでヘイトスピーチや優性思想がまかり通るようになると当然世の中に必要か不必要かという効率重視の考えによって生産性のない人たちを排除や排斥するという歴史があるわけで、それに対して徹底抗戦できるように日々地道に理解者を増やしていくことが最善のミッションと思いながら、共生社会の実現を妄想しているのである。

追伸
今回の研修会の企画していただいた、坂本智子さん、山崎光代さんたち、他の障害の方の理解と積極的な姿勢で実施された事に感銘し感謝しています。

2024/02/01
静岡新聞に「精神障害の訪問看護 診療報酬 不正横行 一部事業者 過剰請求も」という記事が掲載されていたのでシェアしました。

精神障害者や知的障害者を対象にした訪問看護を巡り、一部の事業者が診療報酬の不正、過剰とみられる請求を日常的に行っていることが28日までに、複数の医師や看護師らへの取材で分かった

背景には、精神疾患を持つ人が増えているほか、「入院から地域生活へ」という国の政策の流れがある。自宅やグループホームで暮らす精神、知的障害者が増え、訪問看護のニーズの高まりに一部の事業者が乗じている形だ。

訪問看護をするには医師の指示書が必要だが、看護師らによると、事業者が協力関係にある医師に都合の良い指示書の作成を依頼しているということである。

精神障がい者にとって、地域で生活する上でとても必要されている訪問看護の地域支援である。利用者の日常生活における色々なスキルを高める支援をすることが訪問支援のメインだが、事業者によっては利益優先で不要なサービスを提供させて報酬を増やすという営利目的で参入する事業所があり、利用者がそのような事業所を如何に選ばないで、真摯に対応してくれる訪問看護ステーションを選択することが求められている。

どのような訪問看護ステーションを選択するか?
スタッフが精神障がいを持つ患者やその家族の立場や感情に理解を示すこと。患者や家族のニーズや懸念を理解し、それに適切に対応すること。患者や家族とのコミュニケーションが円滑であり、彼らの意見や懸念が尊重され、自己決定権を尊重すること。必要なサポートやリソースを提供することで、患者や家族が自立した生活を送ることを支援すること。スタッフが他の関連する機関や専門職と協力し、連携を取ることができるかどうかも重要、など

2024/01/25
新年明けましておめでとうございます!

2024年が皆様にとって成功と幸福に満ちた素晴らしい一年になることを心からお祈り申し上げます。

今年の辰年とは、「ふるう、ととのう」という意味があり、陽の気が動いて万物が振動するので、活力旺盛になって大きく成長し、形がととのう年だといわれているそうです。

また、たつ(竜、龍)は十二支の中で唯一空想上の生き物で、権力や隆盛の象徴であることから、出世や権力に大きく関わる年ともいわれているそうです。

今年の干支によれば、活動力が非常に盛んであり、勢いが盛んなことになるということなので、積極的にアクションを起こして挑戦することで、守旧や既成のパラダイムチェンジを現実化することを目指したい、と妄想する新年の朝でした。


今までの日々是出会は、以下に保存しています。

日々是出会:2021~23年

日々是出会:2019~20年
日々是出会:2017~18年
・日々是出会:2016年

・日々是出会:2015年
日々是出会:2008~09年
・日々是出会:2007年


   
 
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