「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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 日々是出会


09/10/10
 今月の3日からフローランテ宮崎で「猫じゃ・猫じゃ展」(主催・アートステーションどんこや)に共催で障がい者写真集団「えん」も参加して写真を展示しています。また、展示場所にカフェもできる設備があるのでコーヒー・ジュースや猫にちなんだグッズも販売しています。今日は、写真講師である私が1日カフェの当番なので、朝早くいってオープンの準備をしてからコーヒーを飲みながら書き込んでいるとこです。今日は、マスターを演じる晴れの舞台なので来られた方に至福の時間を提供できる事を願っているのですがどうなることやら。コーヒーはフェアトレードのネパールの豆を使っていますので、香りと濃くがありお客さんに好評をいただいています。写真は、ワークショップに参加したメンバーの撮った写真の中から1点選んでTシャツに貼付けて展示しています。今回の展示会のトータルなイメージが猫じゃ展なので「えん」としてもどのようなかかわりで出展するかということで考えた結果、猫が街中を悠然と徘徊している視線で自分達の住んでいる街を再発見した写真を展示する事になりました。見に来られた方も自分の住んでいる街をじっくり見る機会などないのが現実で、それぞれに感心していただいています。精神障がい者の方がこのようにアートを通して他の障がい者の方達と連携して展示会をやることなど宮崎では稀なことなので、このような機会をもっと多く作ることでお互いが違いを認めあう機会にもなり精神障がい者に対する認識が変わる機会になるイベントだと確信した次第です。写真活動を通してオープンに社会参加をし、社会貢献にも繋がる道を作ることで、他者に認められ自信と誇りを持った人生を過ごすことができれば最高だとメンバーと語っております。今日の宮崎は、天気もよく家族連れには最高の行楽日和であり自然の中で過ごす1日も宮崎ならではの過ごし方です。


09/08/10
 すてっぷの夏号を発行しました。読んだ方から充実した内容の文章が掲載されていると言っていただき編集者としては納得しています。特に「ビレッジ」の視察を通して感じたことを、お寄せいただいた県立看護大准教授・小笠原氏の文章には私自身気づかされることが多くあり、掲載して多くの方に読んでいただきたいし、テキストとして活用できる話題を多く含んでいる文章だと考えています。『「ビレッジのスタッフは、たとえ自分が大統領になりたいといっても、絶対にそれは無理だ、などと言ったりはしない。そのような希望(hope)を持つのはとてもよいことだとみなし、そのために、今何ができるかと一緒に考えてくれるだろう・・」というものでした。ビレッジでは、希望を持つことをとても大事に考え自分のやりたいことに取り組めるように支援していました。』このようなスタッフの対応や認識が当事者にやる気を生み出す基本的なスタンスであると実感しています。また、宮大看護学科生徒の写真ワークショップで感じたことをストレートにレポートに書いていただき、講師として感心させられました。『自分の撮った写真は決して他人から否定されないということで、メンバーさんが素直に自分の気持ちを表現できる場の提供に繋がっている様子が感じられた。考えてみれば、私たちは普段、他人から意見されることなく正直な自分の気持ちをストレートにぶつけることのできる機会というのがとても少ないように思える。だから、こうしてひとつの写真を通してお互いの意見を認め合える機会というのはとても貴重であると感じた。また1枚の写真を通して共通の話題のもとでお互い語り合えることも、生き生きとしたコミュニケーションに繋がっていると感じた。』モチベーションを高めるには、このように写真を通して当事者の発言が認められる場があることは重要な要因なので、そのことを捉えていただいたことは、とても身に付く実習体験になったのではないかと考えています。


09/07/12
 先日、九州保健福祉大学社会福祉学部4年生に家族及び支援者としての話をさせていただきました。家族という狭い関係の中で子供の快復を望むには厳しい現実を経験して、家族としてどのような支援が望まれているのかということを考えたときに、当事者主体の支援を考えなければ全て支援者・関係者中心になってしまい、当事者が何を望んでいるのか、どうしたいのか、という意見を聞くこともなく決められているのが現状でした。また、当事者の積極的活動や主張がないのはどうしてなのか、と考えてみると、病気になる以前は自分のことは自分で決めて生活されていたのが、病気をしたことで医療施設による依存的な生活(全て任せる)になってしまい、主体を必要としない生活になってしまったことが大きな要因であると考えられます。そのことを踏まえて、当事者の主体の快復を試みている写真ワークショップの紹介をしました。写真は「選択する芸術」と言われるが如く、自分で被写体を選び距離を選び位置を選ぶことをしなければ写すことはできません。また、そのようにして撮った写真の中から1枚選んでコメントを付けてブログに掲載しています。選択することで主体を自覚し、主体を発揮することを試みる実践が写真ワークショップのミッションであると考えています。写真を通して当事者自身が受動的でなく積極的なモチベーションを持って自分のことは自分で決定していくというエンパワーメントを発揮出来ることを支援することが支援者としてのミッションなのではないかと話しました。また、当事者の全てをしてあげる支援ではなく、してあげないことも支援になるという発想の転換が支援者にも求められていることが、これからの当事者と支援者の関係のあり方に、当事者主体という新たな関係が生まれる現状を知っていただくことが、これから社会に出て支援者として生きていかれる方に対する私からのエールでした。


09/05/12
 4月27日(月曜日)江南よしみ地域生活支援センターに専門学校の生徒さんが体験実習に来られていて写真ワークショップに参加される事になり当事者の方と一緒に支援センター周辺を散策しました。その時の体験レポートを掲載します。「一番印象に残った点は、最後にテレビのモニターで全員で作品を鑑賞しているときの写真家の方のコメントの仕方でした。一見すると失敗のような作品でも、その作品の良いとこを指摘し、次にまたシャッターを押す勇気や意欲を利用者の方に与えていたと思います。僕もいつの日かこのように誰かに勇気や意欲を与えられる褒め方をできるようになりたいと強く思いました」「皆で集まってどんな写真を撮ったのかテレビで見ました。写真は一人一人とても個性があって素晴らしいものばかりでした。その中で写真活動の講師の方が、教えるという押しつけみたいな感じではなくて、自分でどんなふうに撮るかとか、それを実際に撮って上達していけばいい、という言葉を聞いて福祉に通じるものを感じました。今回写真活動に参加してとても多くのことを学ぶことができました」「テレビ画面を使っての作品の発表は、和気藹々とした雰囲気は、昔なじみの集まりの場のようで、ほっとできるような空気が流れているように思いました。写真は皆さん感動や思いのこもったものがほとんどで全て美しいと思いました。僕もこういう表現の仕方があるんだな、と思い写真の趣味の参考になりました」「写真家の方が言われた、技術を教えるのではなく個性を伸ばしていく事、自分の気持ちを相手に伝える事が大事であるという事に、自発的活動の支援の意味を知りました。写真を撮るという自己表現と、その作品を見つめ直す作業が、自己を見つめ直す良い機会で、そこに精神保健福祉士の方が、利用者さんに掛けるさりげないアドバイスが印象的で勉強になりました」


09/04/17
 4月12日(日曜日)にデュオ「ふたり」のライブコンサートが子供の国であり、もやい写真集団「えん」のメンバーと撮影を兼ねて聞きに行きました。「ふたり」のメンバー山下、後藤さんに関しては宮崎もやいの会通信「すてっぷ・春号」で取り上げていますので訪問してください。ステージに山下さんと後藤さんが登場すると仲間や身内の方が大きな拍手で迎えてくれ、語りと歌が始まり「ふたり」ワールドの風が吹いているのを感じながら写真を撮りました。終わってから当事者である山下さんと話がしたいという宮大医学部6年生の知り合いが二人来ていたので会うことになる。当事者が自分の言葉で語れる場所を共有したいという積極的な意志をもって山下さんや「えん」のメンバーと話しをするなかで語り合う場を作りましょうということになり、今月の19日に少人数でもよいから語りたい方たちに集まってもらって語る会をやることになる。この小さな切っ掛けが、宮崎における当事者の主体的活動の始まりになるかもしれないと妄想しているとこです。医学生の一人SSさんから川村先生&べてるの方々の宮崎での講演集の感想が送られてきましたので記載します。『素晴らしい内容でした。北海道でお会いした川村先生が、目の前で話されているかの様でした。中でも、「精神障がいを持っている人たちの悩みを聞こう、みんなどういうことで困っているんだろうと、少しずつみんなの悩みを集めて行った」「自分の悩みを自分の言葉で話す人たちを作った。そういう手伝いをするようになった」「苦しい時も楽しい時も変わらず、何が大事なんだろう、何を大事にすればいいんだろうと言って目先のことをやってきただけなんです」以上の3つの先生の言葉は、語る会のヒントになると直感しました。コーヒーやお茶を飲みながら、色々なことをみんなで話し合いましょう。きっと楽しいと思いますし、光の射す方角が見つかるような気がします。』期待できる精神科医の卵かも。


09/03/18
 宮崎県では精神障がい者退院促進強化事業を実施しておりますが、私が理事をしていますNPO法人宮崎県精神福祉連合会もその事業を受託して実施することになり、その一環として今月の29日に、地域住民に対する研修として、映画「ふるさとをください」とシンポジウム「地域と共生する」を開催することになりました。映画「ふるさとをください」は、和歌山のある共同作業所づくりをモデルとしたドラマで、精神面に障害のある人びとへの偏見や誤解の問題をテーマとしています。これは、どの地域でも、学園でも、会社でも、そして誰の心の中にも起こりうる問題なのです。映画の観賞を通して、社会や地域のあり方をみつめ直し、一人ひとりの生き方を考えさせてくれるのではないでしょうか。人権の尊さや差別、偏見の問題をふり返る新たなきっかけになってくれるに違いありません。また、シンポジウム「地域と共生する」は、宮崎県でも精神障がい者の退院促進が今年度から実施されることになっております。精神障がい者が退院して地域で安心して生活できるようにするためにどのような問題があるか、それを解決するためには何が必要であるかについて、パネラーとして学識経験者、県担当者、精神科病院、地域住民、家族、当事者の方に発言していただくことを考えております。当事者が地域で生活するという人間として当然の権利を実現するために、皆さんとの連携や支援を積極的につくり出すシンポジウムになって、退院する患者に希望が持てる地域になってくれることを期待する次第です。


09/02/08
 祈願あるいは妄想していたら必ずかなうということを3年掛かって実現しました。3年前に法人を立ち上げた時に一番興味と先鋭的な当事者がいるということで北海道浦河「べてるの家」の精神科医の川村敏明氏かワーカーの向谷地生良氏とべてるのメンバーを宮崎に呼んで講演会をやりたいと考えて色々策を考えたりしましたがなかなか実現できない状況でした。機会がある度に実現したいと話したりして3年間が過ぎてしまい今年になって、20年度から宮精連の理事を引き受けたことで、先月の1月31日に宮崎県の委託事業として宮崎県精神福祉連合会主催の、心の病を考える市民講座「こころの病を個性として認め合う〜浦河町での実践から〜」講師として川村敏明氏、べてるの家メンバー臼田周一氏、吉野雅子氏、長友ゆみ氏を迎え実現することができ、全体責任者として川村先生やべてるのメンバーを迎えることができ、個人的には永年の念願を実現でき感慨無量な市民講座でした。川村先生の講話は、自ら医者として危険な権威の世界に引きずり込まれ治せる医者になる為に旧来の薬によって症状を抑えるという方法をとってしまうことへの疑問や当事者が自分の言葉で語ることがない現状に疑問を感じて、今までのあり方を変えていく発想が生まれてきたということです。「治さない、治せない医者」という風にウイットに飛んだ言葉で話され、病気を治すのが医者であるという従来の概念をくつがえす考えを話される。また、当事者が自分の事を語ることの大事さをミーティングという場で訓練して自分の病気や苦労を語ることができ、今では講演などで自分の事を語ることが普通にでき、当事者研究で自分自信を客観的に語ることができることを実現し、当事者に可能性と元気と自信を与えることができる存在として市民講座でも語っていただきました。川村先生の語りと声のトーンで会場の雰囲気を穏やかな風で包んでいただき、刺激にもなりましたが癒される気分にもなった講座でした。


09/02/02
 1月24〜25、2月1日に繋がる劇場2008プロジェクト・みやざきまあるい劇場第2回公演「おもいでカメラ」がイオンホールと宮大病院で開催されました。代表の都丸さん(宮大医学部5年生)から撮影の依頼があった時に、是非「えん」のメンバーに関わっていただけませんかということで繋がることにしました。最初の段階から写真の記録を担当していたので出演者の方と親しくなって稽古風景などを撮りながら見ながら撮影していると、文章で書かれた脚本が役者を通して形になっていくプロセスを拝見することになり、役柄を自分なりに理解して演じている姿を見て撮影していると、公演日が近付くにしたがい彼等の成長が目に見えて感じられ、わが子の成長みたいな感覚になってしまい公演当日にはちょっと目頭が熱くなってしまいましたが、脚本も夫婦などの人間関係を題材にしたものだったのでなおさら感情を揺すぶられてしまいました。障がいがあってもそのまんまを活かした役づくりができ、自然な舞台空間がつくり出されていたとこに感動しました。障がい者が役者であっても非常にレベルの高い演劇を作ることができることを実証できたし、関係者が自信を持つことができたプロジェクトだったと感じました。これからもこのような障がいが有る無しに関係なく集まる場を作り自分の個性を活かした活動が多く行われることが、成熟した共生の社会であると妄想している関係者の一人です。


09/1/23
 正月も過ぎ新しい年が始動始めました。今年度最初の写真ワークショップも病院、支援センター、地域とそれぞれ開催することができたので、これから新しい取り組みも始めていく予定です。先日、島根県出雲の「ふあっと」を視察に行ってきました。雪が降っていましたので宮崎では感じることのない感覚を感じてきました。それにしても当事者が地域で生活することに対するサポート体制が充実していることには感心しました。それぞれの専門家が連携して一人の当事者に対して関わって支援していくというシステムを構築されて機能していることに皆さんのコンセンサスが一致しているということの実証であると受け取りました。やはりそれぞれがバラバラにやってもいい結果には結びつかないということでしょう。今月24日25日には宮崎大学医学部5年生の都丸俊介さんが中心になり宮大社会貢献プロジェクト「繋がる劇場2008プロデュース・みやざきまあるい劇場第2回公演」でタイトルは「おもいでカメラ」がイオンホールで開催されます。私たちの障がい者写真集団「えん」も記録などワークショップや稽古風景の撮影などで連携しています。公演日には、えんのメンバーが街中にでかけて撮影した写真なども掲載する予定です。今月31日に私が理事をしている宮崎県精神福祉連合会(旧・宮家連)が北海道浦河から川村敏明精神科医を招いて市民講座を開催します。こちらも当事者が地域の中で生活するための独自のべてる式というシステムを生み出して先進的な試みなどを提供して活躍されている話がきけるので、皆さんよければ是非一般の市民の方などにもユーモアのある話を聞いてみてはいかがでしょうか。


09/1/03
 明けましておめでとうございます。2009年が始まりました。今年の希望は色々ありますが、笑いの多い年にしたいし、どのような問題が起ころうと穏やかな心で対応したいと祈願したとこです。早速、今日一ツ葉海岸に行き穏やかな大海原を撮って今年最初の撮り始めの写真にしてトップに掲載しました。


08/12/27
 今月の16日に宮崎市の家族教室があり当事者の親としての話をさせていただきました。自宅で見守るには色々と不安なことが多いので、できるだけ同じ悩みをもたれた方達と話す機会を作ったりすることで孤立せずにマイナスの連鎖を断ち切って、前向きな気持ちを持って対応しながら過ごすことができ子供にもよい影響を与えることになるのではないでしょうかと話す。家族会の必要性や制度的な要望などを訴えていくには組織を通じて行動しないと相手にしてくれないという現実などを話して理解をしていただきました。そのことが今年、家族会として宮崎交通に他の障がい者は割引き制度があるのに精神障がい者にはなかったので、行政や宮交に要望書を出して訴えていった甲斐があり来年3・4月から実施していただくことになり現実に結果をだした事例を話した次第です。多くの家族が手を握りあって団結することが、障がいを持ったがゆえに生き辛い社会ではなく、生きやすい社会を作ることができることを強く訴えていくことにしています。偏見差別を気にしていては生き辛い社会が存続するばかりで、どこかで意識をチェンジすることが親にも求められている現実です。親は孤立しておられる方が多いので、それをサポートすることが家族会としての活動であるし、共生を求めていけば自ずと道は開けてくるものであると信じて活動をしているとこです。


08/12/15
 今月になり色々とお呼びが掛かったりして出会三昧の時期に突入しています。12月3日に西諸地域精神保健福祉協議会の「こすもす祭」がありそこでの講演依頼があったのでタイトルを「支えながら、支えられながら〜偏見・差別・大歓迎〜」ということで話すことにしました。当事者の親としての経緯を話し、NPO法人をなぜ立ち上げたのか、また支援者として活動をやっていると偏見差別を身にしみて感じることがあるので、それをなくさないといけないという気持ちで啓発活動をやっているのですが、なかなか市民の方に参加していただくことにならず、このようなやり方でいいのか、という疑問を持った時に、私自身子供が障害を持たなければ偏見差別に対して積極的な意識や支援などの関係を持たないで過ごしていたのではないかと考えまして、そのような自分を表すことが逆に市民の方に賛同していただくことになるかも、と大歓迎を口癖にした語りをやっているとこです。最後に現在宮崎もやいの会で積極的にやっている写真活動を紹介しました。当事者の撮られた写真をスクリーンに投射しながら、それぞれの違いを個性として認めるのがアートの世界なので、もっと積極的にアートの可能性を広げていく話しをした次第です。また、タウンみやざきを見たMRT都城支社の方から電話があり13日(土曜日)の2時30分からのMRTラジオ番組「元気印ここにあり!」(提供は餃子のまるおか)に生電話インタビューに出演依頼があったので、写真活動に関した宣伝にもなるし当事者が積極的に地域に行って撮影をしながら交流していることなど話すことが、偏見差別を少しでもなくすことになればと声だけの出演をしました。


08/11/29
 「タウンみやざき」12月号に写真ワークショップ活動を紹介する記事が掲載されました。少しでも当事者を理解する機会を提供することも支援の一貫と考えていますので、活動の内容や社会に貢献したいということを考えながらの写真活動であることを説明しました。『「カメラ、特にデジカメはお金がかからない。基礎がなくても写したいものを撮ることができる。うまい下手は関係ないし、撮り方にタブーもないから指導はしません。だけど、何かを写そうと思った時点で、主体が存在するのです」とにこやかに語る小林さん。写真は、自分で選択する行為がつきもの。依存性が強い人が多い病気だけに、少しでも自発性を持つ手助けになるのではと思ったのだ。どんなに障害があっても、自分のことは自分で決めるという積極的で意欲的な人もいる。だけど、精神的な障害を持った場合、何かやる気をだすということさえ難しい人もいるのだ。写真はそんな人たちに、お仕着せでありきたりのことをやらせるだけじゃなく、持っている感性を磨き、モチベーションを高めるためのプログラムになるのではないかと小林さんは期待している。撮影した写真をストックし有料で貸し出すフォトライブラリーを開設したり、街の中に展示スペースを開き拠点として情報発信する場を設けたりなど、いろいろな社会の壁を乗り越えるための可能性も模索。アートの力で本当の意味でのバリアフリーを目指している。』

紹介記事は>>タウンみやざき


08/11/16
 先日、当事者主催の「ふれあい文化の集い」が市民プラザ1階オルブライトホールで行われ、障がい者写真集団「えん」も写真を展示することになり、今までに開催した写真ワークショップに参加された46名の方の写真をA4サイズに印刷して展示することになる。会場の一角に展示してみるとブログに掲載しているのとは違った存在感を感じてしまう。やはり1枚のプリント写真にして見ると写真魂を揺すぶられることになりギャラリーで写真展を開催したくなって、ついギャラリー会場に展示した写真を妄想してしまう。今まで開花せずにいた彼らの感性や個性がカメラを通して現れている写真は、見る人に独特の写真世界を開示して話題を提供したりして、楽しい写真空間が生まれるのではないかと期待している講師である。彼等が最初にカメラを持って参加した時の気持ちを記載します。「写真活動に始めて参加しましたが、普段なにげなく歩いている町の中でも意外と気がつかない風景がたくさん存在するのだなと感じました」「今回の写真活動に参加してシャッターに書かれたアートに心を奪われました。街の雰囲気とよくあっていると感じました」「普段は街中を少し歩いただけで気持ちが悪くなるのですが今日のように写真を撮るという目的を持って歩くと気持ち悪さを感じずに街中にいるということが不思議に感じられた」「初めての参加で新鮮でした。暑かったですが時にさわやかな風に吹かれて気持ちよかったです。また参加して自己表現を高めたいと思います」「今日は退院して初めての写真ワークショップに参加しました。日ごろ感じないものをカメラを通して感じることが出来ました」など。カメラが彼等の日常生活をリフレッシュしてくれることになれば最高なのですが。


08/11/03
 先日「宮崎市自立支援協議会・成人期暮らし支援部会」の前期のまとめとして各障がい者の方々が前期を総括した話し合いがありその中で、今まで他の障がい者の現状など聞く機会もなかったので、このような他の障がい者が集まって話せる場があることで、他の障がい者の状況を知ることができてよかったという意見が多くでました。また、精神障がい者が地域で生活するにあたり、自立支援法で3障害統合になり同じ福祉サービスが受けられることになっているのですが、精神に対しての地域での福祉サービスが生活するうえでまだまだ遅れていることを知っていただくことになり、他の障がい者の方が率先して精神障がい者の現状を全体会で提言して下さいといっていただく。精神障がい者の現状については何度か書きましたが、働く・日中活動・住むという地域で安心して日常生活していくうえでの条件が非常に厳しく満足すべき状態でないというとこを理解していただき改善することを求めていく行動が求められている状況です。当事者が主体となって積極的に活動して、家族・医療・保健・福祉の方達の支援を得て、多くの市民と連携して活動をやっていくことが、より地域で精神障がい者が安心して生活をしていくことが可能になるのではないかと考えます。もろもろ精神障がい者の現状を書かせていただいたもやい通信「すってぷ・秋号」を発行しました。その中に当事者の現状を書きましたので覗いて下さい


08/09/26
 残暑が厳しかったり、台風がきたり9月もいろいろな事が起きている今日この頃です。私事ですが、「差別禁止条例制定をめざす宮崎世話人会」の副代表や市民活動での「ドネーション・フェスティバル」の実行委員や「宮崎市自立支援協議会・成人期暮らし支援部会」の家族代表を引き受けて、それぞれの会に参加して会の目的を達成するために話し合が行われているとこです。先日は、初めて1日に朝昼晩と3回の会議に出席する機会があり集中した3回の会議になると年令からか疲れてしまいました。また、今年になって写真を通した活動を始めたこともあってアートの可能性を地域や社会の中で試して行く活動を積極的にやって行きましょう、とアーチストと市民の有志で「市民の会・スイミー」という任意の市民団体も設立しました。趣意書に、『近年、個人の成果や効率を重視した社会によってもたらされたコミュニティの崩壊、そして人々の孤立や精神の荒廃をもたらした現代社会に、わたしたち市民が主体となり、人と人とがもっと出会うことができ、お互いを大事な個人として認め合う場を持つためには、文化、とくにアートという分野に活路を見出せるのではないかと考え、「人と人、そして社会とアートが出会うことを提言・発信する市民の会・スイミー」を発足しました。アートを通じて市民同士が共鳴しあう社会を目指し、私たちひとり一人が誇りをもって生きることができる社会のあり方、文化のあり方を考え、提案していきます。』という主旨で活動を考えています。多才なアーチストと市民がタッグを組んで、街じゅうをキャンバスにアートを通した交流のできる案を地域の住民や商店会や子供や障がい者のコンセンサスを持って実行できる企画案をコンペ方式で選ぶようなことをやっていきたいと話しているとこです。アートの可能性を、乞う御期待!といったとこです。


08/08/19
 真夏の熱さが毎日続いていますがいつまで続くのやらといったとこです。この熱さにもめげず写真ワークショップに参加していただいている参加者の方には感謝しています。病院でのデイケア・支援センターでのプログラム・もやいの会の写真ワークショップを各月2回づつ開催していますが、皆さん楽しみに参加していただいております。汗をかきながらでもその場所にあるものを色々な視点から撮って発見していることが自分だけの満足から皆に見てもらい写真を通してコミニュケーションが生まれるようなステージに発展していくことを期待して写真ワークショップをやっております。撮った写真をモニターで見ながら皆でいろいろ話し語り合うことは、オープンに自分の撮った写真を見てもらっているということをしているので、いずれ写真展をしても見られることに抵抗がないような免疫を作っていることになるのではないかと考えております。メンバーの方が積極的に楽しみながら撮影を試して下さることが写真ワークショップの目的であり、モチベーションをもって参加して下さることが次につながることになるので、魅力的な写真ワークショップをやっていくことを目指しています。


08/07/11
9日のもやい写真ワークショップに宮崎大学医学部看護学科の生徒さん3名が研修のため参加されましたので、写真ワークショップの主旨やカメラの使い方を説明して、自分が興味を持ったものは何でもいいから撮って下さいと話して当事者・関係者総勢9名で街中へ撮影に出かけました。橘通り1丁目から若草通りや文化マーケット、山形屋裏の路地裏など中心市街地を散策して最後は県庁を拝見して市民プラザ3階市民活動センターで交流会を開きました。それぞれが撮影した写真をテレビで拝見して撮影の感想や、この被写体をどうして選んだかとか聞いたりして和気あいあいと語りあう。同じとこを散策したのに選んでいる被写体が違ったり、同じ被写体でも視点が違ったりという選択する感性の違いを写真を通じて感じながら、それぞれの感性が浮き彫りになる写真ワークショップでした。皆さんの写真を一通り拝見して自慢の傑作写真を1点それぞれ選んでもらいブログに掲載するのでコメントを聞かせてもらう。その後、宮崎もやいの会の事や当事者の方に聞きたいことなどを生徒さんから質問されたり質問したりして交流する。今回の体験学習も当事者に対する地域での支援活動を現場で体験して直接交流できる機会を作ることは、これから社会に出て直接当事者に接する仕事をやっていくうえで貴重な体験になったのではないでしょうか。また、このような機会を大学側が積極的に取り入れて生徒が社会や地域での活動に参加して体験することで、机上の当事者ではない現実の当事者に接することで同じ人間なんだと実感することが大事な教育なので、このような機会を積極的にやっていただきたいものです。


08/06/30
27日の午前中は、市に対して地域家族会・はまゆう家族の会で市長に要望書を渡す事になり10時に市役所に集合という段取りだったのですが、私は九州保健福祉大学で社会福祉学部の4年生に講話の依頼が13時からあったので10時半には延岡に向かって皆さんと別れて行きました。要望書は県に出したのとほぼ同じ内容で、バスなどの割引き制度、日中活動する居場所の提供、市の施設の委託事業の要望を基本に当事者が働く、集う場所など地域で生活するうえでの受け皿の支援が少ない現状を訴えて改善していただき、他の障がい者と同じ条件で地域生活ができるような、格差のない差別のない社会を目指して地域家族会も活動をやっています。保健福祉大では30名の生徒さんに当事者の親として、支援者として話をさせていただきました。パワーポイントで作ったスライドを写しながら、背景には宮崎の自然をふんだんに取り入れて製作していますので、私のしゃべりに疲れたら自然の写真を見ていただければ気分転換になりますから、と話す前に説明しましたので生徒さんも無理しないで話を聞いていただけたみたいです。感想を聞かしていただき、親としての気持ちや当事者の現状や支援としての写真ワークショップでの活動など初めて聞く話もあったみたいで、興味を持って聞いていただいたのかなあと講師の方と後で話した次第です。最後にこれから社会に出るのでエールをということだったので、既成に囚われず、疑問を感じる心を持って専門職をまっとうして下さいと話させていただく。実は私自身にいっているようなものですけど。学校を後にして、延岡市の内藤記念館近くにカフェ「ゆうハウス」という知り合いの店があるので行ってカレーライスをいただき、城山家族会の方と会い延岡の現状を聞いたりしながら広範な方の支援をいただき地域が元気になる活動をやって行くことが大事ではないでしょうかと話したりしました。


08/06/18
私は、地域家族会の「はまゆう家族の会」の会員でもあり、また上部団体のNPO法人宮崎県精神障がい者家族会連合会(宮家連)の会員でもあります。今まで家族会という閉鎖的な関係の中でオープンに色々な活動をするのには制限が多いという認識があったので、積極的に活動をやろうという意思はなく、NPO法人宮崎もやいの会でオープンに積極的にやっていくというスタンスでやってきましたが、今年度の宮家連の総会にて理事になったのを機会に消極的な姿勢を反省して積極的に取り組むことにしました。というのも、総会にてある地域家族会が宮家連を脱会したいという意見が出たのと、高齢化で会員減少がとどまらない状況であることを報告された時に、このままだと存続が危ぶまれる団体であることを知ったのが切っ掛けです。地域の会員の方たちがどのような活動を行うことが一番喜んでいただけるのか、理事全員で話し合い検討した結果、日常生活での身近な問題を具体的に解決できる道筋を見つけてあげることを望んでおられるのではないかということで、県に対して当事者及び家族が困っている問題を要望書として提出することになったのです。働く、日中の活動場所、住居などを基本的な問題として要望を出しました。また、自立支援法で3障がいが統合されあらゆる福祉に関する支援が同じ内容になったにも限らず、バス料金など障がい者に対する割引制度が身体や知的には適用されて、精神には適用されてない制度が多いので適用できるように働きかけることが宮家連の使命ではないかということで、要望書の1項目として要望することになりました。理事の皆さんが同じ共通認識で行動することが結果は伴うし、会員さんにも納得いく活動を示すことが出来るのではないかと、真剣に話し合って新生宮家連に微力ながら協力することになりました。


08/06/07
 写真ワークショップを始めた時に地域生活支援センターや心療内科などデイケアのないとこには宮崎もやいの会の主催する毎週定例のワークショップへの参加案内を呼び掛け、デイケアをやっている精神科病院などにはプログラムとして取り入れていただけないか話した病院の中で、W病院が月2回の予定で開催したいということで、今月3日に記念すべき第一回の写真ワークショップをデイケアで行いました。当事者5名にスタッフ2名計7名の参加者で、カメラを持っておられないので法人のデジカメを持って行き皆さんに貸し出す。皆さん写真を撮るのは初めてという人ばかりで、それではカメラの使い方をまず説明します、といってワークショップを始める。まずは、シャッターを押すタイミングに慣れていただくために、私を被写体にシャッターを押す訓練をする。最初は、カメラを使うのは難しいのではないかと思われていたみたいですが、細かなことは全部オートにしてあるのでシャッターさえ押せば写るということを理解してもらう。これでカメラとの関係は良好な関係になったので、いざ撮影に行きましょうと病院から地域に出て行く。カメラから見る風景はいつも見ている風景とは違って見えるみたいで色々なものに興味を持って写真を撮られていたのである。当事者の活き活きと撮影する姿を見て、スタッフの方はこのプログラムの魅力を理解していただけたのではないかと、また私自身写真ワークショップのミッションに確信を深めることができたのである。撮影終了後は、皆で撮った写真をテレビで見ながら撮影の雑談をしながら一人一枚選んでコメントを付けていただく。それをブログに掲載することにする。

ブログは、障がい者写真集団「えん」


08/06/02
 5月31日に宮崎精神障害者地域生活支援研究会・ぼちぼちの会の総会後の研修会で講演をして下さいということでいってきました。医療、保健、福祉の関係者と当事者の集まりの会で若い関係者が多くこれからの宮崎での活動が楽しみな団体です。地域で精神障がい者が安心して生活して行くにはどのようなことが望まれているのか、ということを考えながら活動をされているので、私たち宮崎もやいの会とも共通する問題意識を持って活動されているので連携してやって行きましょうと話す。これからの活動は、大局においては当事者の生活向上や福祉向上を目指して色々な団体や組織と連携して結果をだしていく活動が望まれているのではないでしょうか。また、1団体での活動は団体独自の特化した活動を通じて当事者の積極性を快復する活動が必要ではないかと話し、宮崎もやいの会の独自な活動も報告させていただきました。宮崎もやいの会としては、写真ワークショップを通じての活動を積極的に試みながら当事者のモチベーションを高めることを目指し、街をカメラで撮ることで社会参加し街のよさをアピールすることで街おこしにも貢献していることを感じながら活動を続けていることを発表しました。この活動によって当事者の方が、主体的に活動を発展させていただけるようになっていただけることを期待して写真ワークショップを開催ているとこです。


08/05/15
 昨日、写真ワークショップをおこない新人3名と街中にくり出して行く。3名ともデジカメを持っておられないので、先日九州労金からの助成金で購入したデジカメを早速利用することができる。街に行く前に簡単にカメラの使い方を教えて、後は現場で直接教えることにする。また、撮影の基本はその場の臨場感や空気感を感じることが大事なことなので、自分から被写体に近付いたり離れたりすることを心掛けてカメラのズームなど使わないほうがいいですと話す。「愛・ラブ・みやざき」(自分達の住んでいる地域に誇りを感じる人や風景を再発見することをテーマにして撮影)撮影スタッフという名札を下げ、カメラも下げるといかにも写真を撮っています、という格好になり周りが納得する姿に見えてしまう。そのことで当事者の方は気分は上々になり周りを気にせず撮影することができる状態になることができる。何もない状態で街中をゆっくり散策できない方達が、カメラを持ったことで色んなものに興味を持ちのんびりと街を散策する姿は全然障がいを感じさせないし、写真撮っていると人に話し掛けられたりすることもあるけど普通に対応して撮影の意図を説明したりしてコミュニケーションを楽しんでいる姿を拝見して活動のミッションを強く感じることができた一日でした。多くの当事者がカメラを持って街中を撮り尽くす姿を妄想しながら、地域貢献になる写真活動や自己発見の写真活動になることを撮影後、皆と話すことになる。
障がい者写真集団「えん」ブログに写真とコメントを掲載しています。


08/05/06
 先日、九州労金からの助成金で写真活動のためのデジタルカメラ7台とパソコンや周辺器機も購入することができました。当事者の方達の厳しい経済状態からすれば写真活動に参加しやすい環境を作ることができたことは非常に有り難い助成金でした。デジタルカメラなしでは活動が始まらない状況で、この一番大事な機材が購入できたことは、カメラを持っていない当事者の方にも参加する機会を作ってあげられ、スタートに誰でも立てる可能性が与えられたことは素晴らしいことではないでしょうか。ひとえに九州労金が行っている助成制度にて、我が法人の活動趣旨を理解していただいたからこそであります。働きたいけど働くとこがない当事者の方が写真を撮りにカメラを持って街に出て行くことで、家や病院に閉じこもらないで日中過ごすことのできる機会を作ることは法人の目的でもあります。地域に出て楽しく活動することで、地域に対する貢献も可能になり、自分たちも活動を通して自信を持つことができるのです。積極的な気持ちで街に出て行くことで、街の誇れる風景や記憶に残したい風景・人々を撮ることで色んな出合いや交流ができ、自分たちを理解してもらえるアピールの機会も作ることができる写真活動であります。今までに、当事者の方が写真を撮るという目的を持って街に出て行くということが宮崎の地であったでしょうか、何だかわくわくしてきますね。自分の可能性にチャレンジする実践として『カメラを持って街に出よう!』がキーワードです。


08/04/26
 昨日、日向市で「自立支援法何が問題か!」ー「障害者権利条約」をベースに考えるーというタイトルの講演会があり行ってきました。講師はDPI日本会議事務局長の尾上浩二氏。ネットでDPIを検索すると、『DPIとは「障害者インターナショナル」といいます。1981年、国際障害者年を機に、身体、知的、精神など、障害の種別を超えて自らの声をもって活動する障害当事者団体として設立されました』と記載してあります。「私たち抜きに、私たちに関することを決めないで」というスローガンの通り、自立支援法を当事者の立場から見直して提言していくという作業をやっておられ、その問題点を明確に話されていたのである。利用者負担や重度の障がい者ほど利用料が高くなる問題、障害程度区分の不適正などによるサービスを減らして我慢する生活、またサービスが使えないために地域へ行けなくなって閉じこもる生活をしいられているのが現在の自立支援法の結果で、これを改革しないと生きずらい社会になってしまうので、具体的な行動で示して行くことが大事ですと話される。精神に関した箇所で、施設・病院からの地域生活移行の流れをとめることなく前進をという箇所があり、退院促進するために地域に段階的な退院支援施設をつくって促進することを唱っているけど、突然病院内での退院支援施設を認めるような案が厚生労働省から出されたりしている現状に、当事者及び精神関係の方達が声をあげていかないと病院生活から地域生活の移行はありえないことになってしまうのではないかと危惧される。尾上さんがいわれる「私たち抜きに、私たちに関することを決めないで」という当事者の声を発信して行くことが現状を改革していくことになるのではないかと確信したのである。


08/04/17
就労支援カフェココルームのイベントに当事者の自主事業として非常に参考になるプログラムがあったので記載します。『就労支援ネットワーク会議vol.6・特別編「精神障害者の"語り部"〜地域の中で生活していくために〜」若年層の就労問題を中心テーマとして、NPO、専門家、研究者のゆるやかなネットワークを形成し、情報交換を図る場として、6月から月1回のペースで開催して参りました「就労支援ネットワーク会議」。最終回は特別編と題して、"NPO法人精神障害者支援の会ヒット"のみなさんをお招きし、「精神障害者の"語り部"事業」などについてお話をお聞きしながら、みんながいきいきと暮らせる環境作りを一緒に考えたいと思います。第一部・精神障害の"語り部"出張授業(講師2名予定)。第二部・精神障害者支援の会ヒットの取り組みについて(ゲスト:芦田邦子さん)。精神障害者"語り部"事業のごあんない(出張授業パンフレットより転載)、心の病気ってどんなもの?、障害のある人の思いとは?、精神障害をもつ講師自らが語ります、心の病気についてもっと知っていただくためにー「精神障害者"語り部"事業」は精神障害をもつ人たちが講師として学校などを訪ね、自らの病気の体験や生活の様子を語る出張授業です。不安やストレスが増えている現代社会において、誰もが心の病気にかかる可能性があります。心の病気は思春期・青年期に発症することが多いことから、子どもたちや保護者、教職員の方が正しい知識を身につけておくことがとても大切です。また学校において、外から見えにくい障害である精神障害について学ぶことは、他者とのちがいを考えたり、人のつらさに寄り添えるよい機会になることでしょう。当事者の証言による生きた学びを、教育現場をはじめ、さまざまな場面でご活用ください。語り部事業の問合せは、ヒットが運営する精神障害者小規模作業所「ゆめくらぶ」まで』


08/04/09
 先日アートステーション「どんこや」とバリアフリーや街づくりに関したことで街中を散策することになり、私が一番不思議な世界として感じる中心地のど真ん中にある路地裏を案内する。路地裏には庶民の生活がありそれが表にあらわれているのが路地の面白さで、繁華街とは違ったワクワク感を感じさせてくれる大事な空間に思えるので障害者写真集団「えん」としても記録と記憶を残すためにも写真撮影をやっている場所である。住んでいるお年寄りに話を聞くと周りの方も引っ越したり亡くなったりで寂しくなってきたけど住むのには便利なので住んでいると話されていたのである。自分が永年住み慣れた場所から離れたくないのは人情としてわかるし、できれば一生住みたい気持ちでおられるのである。私の母親も高齢になっても地元で一人暮らしをして生活をしていたので、息子家族と一緒に生活するより知り合いのいるまた住み慣れた地域で生活したいという気持ちを持っているのを知った次第である。そのような方を支援する宅老所など街中のど真ん中に存在してもいいのではないかと考えるのであるが。また、ニートの若者や心の病を持った方や障がいを持った方が街中の居場所としてのフリースペースがあってもよいのではないかと、そこから色んな出合いがあり色んな試みが実践されて、新たな発信が生まれる空間になれば街も活性化されるのではないかと妄想を抱くのであるが。路地裏の存在はそのような方にとってとても魅力的な空間として感じられるし、活かしていく発想が生まれるのではないかと直感するのである。


08/03/30
 写真活動をやっていく上でデジカメが法人にあると、カメラのない当事者に貸し出しができて、より多くの方が参加できることになるので何とかならないものかと九州ろうきんの助成に応募していたら、先日助成決定の案内がありデジカメ購入の資金ができ助かることになる。応募に関した内容は、活動・事業の目的として、精神障がい者の自立や社会参加を支援する法人として、精神障がい者がよりオープンに地域の中でさまざまな人と関わっていくことを目的に、アートである写真活動によって温もりのある写真を撮って発表することを通して、精神障がい者に対する偏見差別をなくしていき、当事者も自信と誇りを持つことのできる活動を目指しています。また、応募する活動・事業の具体的内容として、「愛・ラブ・みやざき」という写真プロジェクトは、宮崎を好きで愛しているという気持ちを写真で表現していくことをテーマにした写真活動です。既成の観光名所ではない、地域に密着した温もりのある場所や人を撮影することで、新しい宮崎を発見すると同時に自分の住んでいる地域を好きになり誇りを持って紹介できる街になっていくことを精神障がい者が写真撮影を通して地域住民と交流しながらやっていく活動です。応募する活動・事業によって期待される効果としては、以前 写真ワークショップの案内のとこで記載していた効果があります。という応募に関した内容が認められ、精神障がい者の写真活動に対して社会的に評価されたので、法人としてこの方向性で突き進み精神障がい者の主体性を復権させることに力点をおいて活動をしていく考えです。そのことが自主事業にもつながることだと確信しております。
ブログへの投稿案内をアップしました。


08/03/20
 「アートステイションどんこや」さん関係の観光バリアフリー講座に参加する機会があり、ブログを通じてバリアフリーを発信する街を目指しましょう、という主旨の講座が行われる。講師は、桑原ケイ氏(パソコン教室「パソコンこん」代表)。いずれブログを立ち上げる予定にはしていたのであるが、なかなか機会がなく今回の講座で立ち上げ全般を直接指導していただき、その日に開設という超スピード講習だったので助かる。「えん」のメンバーも参加し、立ち上げることができいろいろ期待を膨らませることができるブログ講習だったと喜んでおられる。メールで「今回アートステーションどんこやさんの紹介でみやchanブログに参加することになりました。障がい者の方たちが写真を撮るのに、街に出かけたり、人に会ったり、地域の自慢できる風景を撮ったりすることで積極的な気持ちを持って生活することを願って始めた活動です。障がいが有無にかかわらず写真とコメントを送っていただけると幸いです。皆さんの個性ある写真を掲載して観た方が元気になってやる気が生まれれば最高の出来事ではないでしょうか。皆さんの投稿を歓迎します。携帯やデジカメの写真で結構ですのでご協力をお願いします」とブログ開設(障がい者写真集団「えん」のお知らせをしたとこ、入院中のTさんからバースデーケーキの写真とコメントが携帯メールで送られてきましたので、早速ブログに掲載したとこ以下のコメントが書き込まれました。「ケーキいいですね 大歓迎です 食べたくなるわ」「おいしそうなケーキの写真につられてきましたっ。私も食べたいで?す☆」「すきっ腹には応える画像です(^_^;)早く晩御飯の用意しなくちゃ・・・」「私も食べたい。。。Tさんお誕生日おめでとうございます。」「奥に見える今旬まっさかりのいちごに惹かれます(^^)食べたい!!」「いちごのケーキが美味しそう? 御飯食べた後ですが 食べたくなりました(^Д^)ゞ ァィ!」など感心を持っていただいた方がおられることをTさんにもメールで知らせたら喜ばれる。孤独な生活をしいられている障がい者の方々が写真を通じて色んな方と出合いを体験できることを可能にするインターネットの世界は素晴らしい!


08/03/13
写真で活動するので、それに関したキーワードでネットを見ていると色んな出合いがあるものです。今回「船場アートカフェ」というページに出会う。『芸術のもつ「接合する力」「媒介する力」に焦点をあて、都市における芸術の可能性を追求する試みです。大阪の都心、船場に設けた拠点を中心に、市内中心部に一時的に設営されるポータル・スペースで、従来では考えられなかった組み合わせの表現活動を実現してゆきます』という目的の集団に巡り会う。そのイベントの中に、好奇心星人の冒険ー森木忠相写真展ー。『「入院して、儲かった!」ーとある大阪市内の大学病院で、よりよい病院環境作りの旗印となっているこの言葉。患者さんやご家族に喜んでいただける医療というだけでなく、やりがいある職場作りを通じて「苦しみも哀しみも歓びも、患者さん・ご家族と職員が共に分かち合える病院作りを目指そう」という意思表示です。実はこの言葉、たった一人の少年が遺した言葉なのです。彼の名は、森木忠相、享年17歳。12年間の闘病生活をクリエイティブにアクティブに走り抜け、沢山の人々に影響を与えた人物です。闘病生活の中で忠相君は、病院・学校・地域で行われるボランティア活動や芸術家との共同制作にも精力的に取り組んできました。多くの学校関係者、研究者、音楽家、美術家、写真家等と幅広く交流していた忠相君。彼の影響力は絶大で、彼からインスピレーションを得た作家、彼にワークショップで助けてもらった芸術家もたくさんいます。本展覧会は、そんな忠相君の友人の一人である写真家・佐藤友孝氏と忠相君とのコラボレーション作品展』という写真展が大阪市天王寺のお寺で開催されるそうです。


08/03/4
障がい者アートの現状に対して『昨今、バリアフリーということで障害者が社会に参加できるような施設整備が進められています。しかし、人の心のバリアを超えなければ、そうした施設整備の意義も浅いものになってしまうに違いありません。 私たちが生活するなかで、心を豊かにしてくれる作品なら、それを評価していきたい。まずは、アートのような「こころ」に直接関わる分野から、ハンディキャップ(障害)のあるアーティストたちの作品を、作品として鑑賞し、批評し、評価するあたり前の作業をはじめていきたいと思います』と語られた文章に出会う。また、エム・ナマエ氏(盲目のイラストレーター)が「障害者の自立という言葉がありますけど、それは健常者と同じ生活をするという意味ではないと僕は思うのです。今の僕にとって、どんなにがんばったって描けないものは描けません。昔みたいな精密な絵とか、資料を見てその通りに描く絵とか。自分の中にあるものしか描けないのです。できないことをできないといえば自立じゃないといわれたら、僕は自立しなくて結構だと思いますね」「手足が震える障害者にまっすぐな線を描けというのが、所詮無理な話なんですよ。そうではなくて、震える手にしか描きだせないタッチを見つけてあげることが大切でしょうね。その人が持っている障害にゆだね、ともに生きるという視点から新しい障害者芸術の可能性は開けてくるような気がします」と語っている文章に出会う。そのまんまの自分を活かす、ということはそれ事体が個性であるということを知るということで、そのことが自立への最初の一歩ではないかと納得したのである。


08/02/23
 来週の26日に宮崎サンシャインFMの「広がれ!市民活動」という9時30分からの生番組に出演することになり宮崎もやいの会の紹介や活動の案内などを話す予定である。特に最近の写真活動に関して多くの時間を割いていただこうと考えているので、どのように説明するのがベストか文章にしたりして思案中である。ランダムに記載すると、写真を通じて潜在している個性を発見し開花させられる(自己発見)。写真を通じてオープンに地域や人々と交流できる(日中病院か自宅で過ごしている)。写真を撮ることでケアできる(精神障がい者特有の対人関係などの改善にある意味有効に作用するのではないかと考えているのであるが。特に人の視線が過剰に気になって街へ出ていけない方。人と話すのが苦手な方)。写真展をやることで自分に対して自信と誇りを持つことが可能(病気になってネガティブな心になっている)。自分たちの考えをアピールできる(エンパワーメント)。写真展会場で鑑賞者である市民と交流できる(偏見差別をなくす啓発活動)。宮崎での障がい者アート(写真)の認知と普及を目指す(アートの世界も差別と偏見の現状)。撮影した写真をストックしてフォトライブラリーを開設(有料で貸出)。街中に障がい者アート展示スペースの開設(障がい者の拠点として情報発信する場)その後、ボーダレスアートセンターの実現へ!(障がいが有無に関係なく自由に発表できる場)。などを考えているのである。障がい者は、現実の社会でもアートの世界でも差別や偏見という境界やバリアが存在することで、潜在的に持っている素晴らしい個性や感性を開花することなく排除される者として過ごしているのが現状である。その現状を打破する試みを写真という方法でやっていく当事者が多く集まることを願うだけである。
写真講師である小林順一氏のHPはこちらです>>>>>「WAVE photo gallery」
写真ワークショップ案内はこちら>>>>写真ワークショップ


08/02/18
 精神科病院で日中過ごされてる方にデイケアのプログラムとして写真を取り入れていただくように担当者の方に会って説明したり、支援センターや精神科クリニックには日中過ごすのに宮崎もやいの会で企画する撮影会への参加案内チラシを持って告知しているこの頃です。先生や担当者の方に写真でのアプローチが精神障がい者のネガティブになっている心をポジティブに変えてくれる有効な方法かも知れないことを説明すると非常に興味を持って話を聞いていただく。余談ですが、写真はポジティブに野外に出ていって撮影行為をしなければならない。また、写真そのものがネガフィルムからポジプリントを作るというネガ&ポジの世界でもあります。人から「見られている」という視線を過剰に感じる当事者がカメラで写真を撮るということは「見る」ことをしなければ写すことができないという逆転の意識を持つことになり、「見る」ことが可能になった視線で見た街や人はどのように見えるのか非常に興味のある試みでもあります。話すのが苦手な当事者でも写真を撮るためには話しかけなければならないわけで、苦手な面を前もってSST(生活技能訓練)をやったりして現場で対応できるように準備していけばこと足りるのです。病気になって日常生活がやり辛くなった面を写真をやることで訓練し改善できることは副次的な利点だと考えています。病気を持ってしまったことを個性と考えて撮影することが自分発見になり既成的な写真におさまらない写真が生まれる可能性もおおいにあり、マンネリや閉塞的な状況を打破してくれるアート世界の救世主になるかも。写真をやってみたい当事者の登場を楽しみにお待ちします。


08/02/07
 宮崎大学医学部看護科のご協力で「精神疾患の知識」「クスリについて」「家族の対応」に関したページをアップすることができましたのでお知らせします。このページを活用して精神疾患とはどんなものなのか、クスリはどんな効果的な新薬があるのか、日常生活で家族がどのように対応したらいいのか、などわかりやすく説明されているので参考になるお勧めのページです。うつ病で自殺される方が多いというデーターがありますが、うつ病がどんな病気で症状がどのようなものか知ることが早期発見につながり自殺防止になるのではないでしょうか。
 「書を捨て街に出よう」(寺山修司)このコピーは、精神障がい者にとって大きな意図を示唆してくれるコピーだな〜とつくづく感じている今日この頃です。隔離されたとこから出て、新しい世界をカメラを持って覗いて見ようではないか、街は劇場だからこそ楽しくわくわくした写真が撮れるのです。今回、精神障がい者の写真クラブを作っておおいに街を徘徊して面白い写真を撮り、地域のさまざまな人とカメラを通してコミュニケイションした写真を撮ろうという企画をやることになり撮影企画案内ページを作りましたので覗いて下さい。「見るまえに飛べ」(大江健三郎)ではないですが、見ていろいろ考えるばかりで何も行動を起こせないのであれば、飛んで実感した方が身につくことがあるのではないでしょうか。街に出るのが苦手な人も写真撮影を機会に街に出て行き、ただ徘徊していたら奇異に見られることが、カメラを持っていると写真を撮っているということで受け入れられる社会です。


08/02/03
 先日のNHK朝の番組「生活ほっとモーニング」で放送された『にぎやかな“大家族”〜宅老所「井戸端げんき」の人々〜』を見ていた知り合いの小規模デイサービス施設の施設長さんから、「うつ病」の方があのように働くことができるのですから私の施設でも精神障がい者の方達に働ける職場環境を整えますから連携してやっていかれませんか、という話があり喜んで連携させていただくことにする。当事者の中にはヘルパーの免許を持っておられる方も多く、それを活かすことができずに日々過ごされているという現状なので、ヘルパーの経験を活かすことができる職場があれば働きたいという方は多いのではないかと早速チラシを作り広報するように準備しているとこです。以前、大きい施設で働いた時に仕事の量が増え負担も増して「うつ病」になったとか、それが原因でリバンドして辞めざるをえなくなったという話を当事者の方から聞いているので、小規模で家庭的な雰囲気の空間でお年寄りが自分の家で過ごすようなリズムでプログラムが作られていることが働くことのできる条件にさせていただき、その条件が満たされていれば、当事者の方も無理しないでお年寄りと同じリズムで働く(過ごす)ことができるのではないかと。また、施設運営もこれからは「スロー」がキーワードで、利用者のお年寄り、働くスタッフに居心地のよい空間であることが、色々な問題が起きても柔軟な思考で解決策を生み出す土壌になるのではないかと施設長さんと話した次第です。


08/01/26
 先日、NHK朝の番組「生活ほっとモーニング」で千葉県の『にぎやかな“大家族”〜宅老所「井戸端げんき」の人々〜』という番組があり興味を持って拝見する。若いスタッフの方達がおじいちゃんおばあちゃんと一緒に日中を過ごす姿は、普通の家族が接している姿を彷佛させるぐらい自然に見えたのでお年寄りは、このような空間で過ごせることを皆さん求めているのではないかと改めて考えてしまう。また、スタッフにうつ病の方もおられましたが自分のリズムで働くことができて自分を求めて下さる方がおられることが一番の励みになり、元気をお互いに与え与えられることができる環境であるのが素晴らしい職場だと感じた次第です。存在をお互いが認めあえる関係であることが、与えるだけの一方通行ではないお互いが与え与えられる親密な関係ができ、お互いで楽しい居心地のよい空間をつくり出すことができる施設になっているのでしょう。利用者を引き受けるのに既成の施設では考えられない柔軟な対応をされているとこに「井戸端げんき」の若いスタッフの方々のスタンスを垣間見た次第です。厳しい介護事業の中で、心と心の触れあいを大事にしながら明るく希望に満ちたスタンスで事業をやっておられるとこに入所希望される方は多く集まるのが当然で、これからは施設のスタンスが問われる時代になってくることは必然のようです。それは高齢者の世界に限らず障がい者の世界も同じことで、家族的な雰囲気の施設で利用者が自立するためのビジョンがしっかりした施設が選ばれる時代になってきているのではないかと番組を見ながら妄想してしまいました。
「井戸端げんき」のホームページはこちらです。>>>>>「井戸端げんき」


08/01/20
 寒い日暖かい日とむちゃくちゃな日々が続いて健康管理に悪戦苦闘している今日この頃です。冬なので寒い日が当然なのですが、時々狂ったような熱い日があるのでバランスを崩しそうになってしまいますが、この異常気象も温暖化の影響なのでしょうか。身近なミクロの問題を考えながら、地球規模のマクロの問題も考えなければならない時代に私達現代人は遭遇してしまっているみたいです。昨日は、うどにしつとむ氏の「コミュニケーション・バイブル」5000冊完売を記念した講演会「人と人とを結ぶワークショップ」がおこなわれ多くの方が参加されました。コミュニケーションを7つのレベルで考えることで相手との関係が理解でき、コミュニケーションを自由自在に使って相手との関係を深めたり広げたり浅くしたり閉ざしたりしながら対人関係を上手くやっていく話を参加者を巻き込んだワークショップ形式で行われました。その中で相手に伝え、相手の話を聞くという反復が大事で、伝えるだけの一方通行では、独り言をいっているのと同じ状態でコミュニケーションが成立してないということになります。キャッチボールをお互いでやるのと、ひとりで壁に向かってキャッチボールをしているのとの違いですね。壁は動かないし返ってくるボールも同じなので投げることに専念して相手を気にしないで投げることができますが、二人でやるキャッチボールは相手に対してどこに投げてやり相手が返してくるボールを受け取るかという不安定な状態のなかで上手く続けていく事が求められるわけで、そこにはスキルも必要なのですが、まず相手の存在を認めあうことが一番大事なのではないでしょうかということです。一般社会では肩書きを持っていることで評価されますが、肩書き無しのbeingとしての存在をお互い認めあうことのできる社会が成熟した社会であり、肩書きがあろうがなかろうが、障がいがあろうがなかろうがひとりの人間として対等に向きあうことのできるひとが素晴らしい存在なのではないかと話を聞きながらワープしてしまいました。


08/01/10
 只今、「精神疾患の知識(統合失調症・うつ病)」「クスリについて」「家族の対応」のページを宮崎大学医学部看護学科の協力をえて製作しているとこで、最終の確認をしていただいてアップということになりそうです。これで少しは充実したホームページになり当事者の方・家族の方の手助けになれば幸いなことなのですが。親の立場で「家族の対応」に関して読んでみると、改めなければならない面がただあることに気付かされておおいに反省するばかりでした。もっともっとホームページを活用して悩んでおられる方々のサポートができるようなページを製作していきたいと考えておりますので、協力していただけると助かります。宮崎もやいの会主催の「心のワークショップ」においてカウンセラーをやっていただいている、うどにしつとむ氏著書の「コミュニケーション・バイブル」(PHP研究所発行)が5000冊完売を記念して講演会をやることになり宮崎もやいの会も共催することになりました。日時:2008年1月19日(土曜日)14時〜16時 。場所:カリーノ宮崎8階・ガガエイトコミュニティホールにて「人と人を結ぶワークショップ」というタイトルで講演が開催されますので是非参加して下さい。


08/01/06
 改めて、『新年明けましておめでとうございます。旧年中はご支援有難うございました。今年は当事者主体の活動を積極的にやっていき当事者元年にしたいものです。宮崎の当事者の状況をどげんかせにゃいかん!と決意している代表理事の小林です。』正月気分も過ぎ、明日からメンバーの方達の仕事始めなので事務所の気をプラスに変換しに伺う。それは、ただ部屋の中で「ありがとうございます」と100回程口ずさむだけのことであるが効果がありそうに思えてくるのだから不思議である。心の持ち方で善くも悪くも思えるのだから、できるだけ出来事に対して善く思えるような思考をしたいものである。「人間万事塞翁が馬」ということわざもあるように、何が幸いに転じるか解らないのが現実であり不幸な出来事を幸いに転じるような心で受け止めることができれる心になりたいものである。


08/01/01
 新年あけましておめでとうございます。
2008年は、皆さま共々佳い年であり飛躍の年でありますよう祈願させていただきます。


以前の日々是出会は、こちらです。
07年9月〜12月


   
 
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