「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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 日々是出会(2007年9月〜12月)


07/12/30
 とうとう年末を向かえる事になりましたが、如何お過ごしでしょうか。24日に綾の吊り橋の側にあるカフェでクリスマス食事会をもやいの会と賢治の学校の合同で開催することになったので10人程の方と車に乗り合わせて伺いました。気分転換にはもってこいの快晴の天気になり場所も照葉樹林の森を前にした見晴しのよい憩える空間のカフェだったので目で森林浴を楽しむことができる空間になっていました。参加者は25人程の人たちが集まり食事の準備を皆さんで作ったりしながらできた料理のセッティングなどを雑談をしながらやったので初対面の方とも親しく交流しながら準備をすることができたのである。準備が整ったとこで、賢治の学校の柳施設長さんから挨拶があり、来年1月13日からカフェをリニューアルオープンされる和田さんからも挨拶があり食事を始めることになる。賢治の学校で収穫した野菜などを使った鍋や巻寿司や自家製の餃子などが並んでいたので美味しくいただくことができ、最後に自家製のケーキやたこ焼きなどを作りながらおおいに食べることができたので満足した表情の面々たちになっていたのである。また、食べながら自己紹介や歌など交えて楽しく時間を過ごすことができたので、久しぶりにゆっくりした悠久の一日を過ごすことができ感謝でした。これからカフェをやっていかれる和田さんと話した時に、綾の森を見るだけでなく森と遊ぶことができる企画などをやって新しい綾の森の愛好者を増やして行くことも大事ではないかと話される。観光客以外のお客さんが増える企画をやることが街おこしの一つの要因なので、私達も積極的に協力をさせていただくことを話して、柳さん和田さんと2008年はもっと飛躍する年にしましょうと話したのでした。


07/12/22
 先日宮崎公立大の交流センター多目的ホールにて「観光地に求められるバリアフリーサービス」という演題で講演会とシンポジウムが行われる。講演者は高萩徳宗氏(有ベルテンポ・トラベル・アンドコンサルタンツ代表取締役)でトラベル会社に勤めていた時に障がい者の方に対する応対がひどかったので独立する切っ掛けになり、今は障がい者や高齢者の方をサポートする旅行会社を運営されている事業家である。最初、障がい者に関しては何もしらないで始めたので、いろいろ障がい者の方から教わりアドバイスをいただいたと話される。障がいのある方は、最初から不安や引け目などを感じて旅行を諦めたりされる方が多いということがリサーチしてわかったので、その諦めている原因を解消してあげれば気持ちが前向きになり積極的に旅行に行って自信をつける事になり、そのことが実生活に対しても積極的な人生を過ごすことになるということから「旅行を通してお客さまの笑顔と元気を創造する」という発想を旅行会社のポリシーにされて活躍されているのである。仕事を通じていろんなとこにバリアがあることを知りそれをどのようにクリアーして旅行を楽しんでもらうかが私達のミッションであると話される。また、観光地や街中でのバリアフリーは目的ではなく楽しむための手段であって当然やらなければならないことであると。旅行は人との出合いが最高のプレゼントなので、心のバリアをなくすことが一番大事なことであはないかと。障がい者であろうがあるまいがお客さんとしてそのような思いやりのあるこころで接客されることがリピートにつながるのではないでしょうかと。そのような意味から宮崎のやっている民間と行政と高齢者団体や障がい者団体の協働での中心地市街地での「バリアフリー検討委員会」を評価されていたのである。新たな観光地として再生する可能性のある試みであると!


07/12/18
 「マイクロソフトでは出会えなかった天職」という本を知り合いに紹介していただき一気に読んでしまう。マイクロソフトでの重役というポストを捨てて、途上国の子どもたちに生涯の教育という贈り物(NPO ルーム・トゥ・リード)を届けることを決断した社会起業家の、ジョン・ウッド氏の著書です。著書の中から『何か新しいことをやろうとすると、それができない理由を並べ立てる人が必ず出てきます。ひとりで考える時間が長くなればなるほど、ネガティブな力にひっぱられて取り込まれやすくなります。本当にやりたいことがあるなら、いつまでもぐずぐず考えていないで思いきって飛び込んでみること。行動してみることですね。』その通りですね。自分のミッションがしっかりしていれば全てを投げ捨てても悔いはないのではないでしょうか。『お金を稼いだこと事体が、素晴らしい人間を作るのではなく。そのお金で何をするかで、人間の価値が決まるのです』これに関しては、大金を持っている人間ではないのであまり言えませんが、持っている人の考えとしては素晴らしい考えですね。只々我欲のために稼いだ金を使うのもいいけど、もっと社会の中で必要としている人のために使うことが持っている者のミッションではないでしょうか。最後にジョン・ウッド氏が『僕が考えたいのは、「できない理由」じゃなくて「どうすればできるか」ってこと。』そのためにメールを利用したりマイクロソフトで学んだビジネスを徹底して応用して目的を達成していくことで、より支持者が増えることで寄付者も増えていくという素晴らしい循環をくり返して進んでいるNPO法人「 ルーム・トゥ・リード」なのです。NPO法人として学ぶことのおおい著書です。


07/12/12
 明日は、「心のワークショップ・その6」がNPOハウス201号室で午後7時から開催されます。傷だらけのカウンセラーうどにしつとむ氏を囲んでお互いに悩みを話し聞くということを基本にピアサポートを行っておりますので気軽におこしください。社会福祉法人ゆくり「アートステーションどんこや」が関わっている「宮崎市バリアフリー検討委員会」のシンポジウムが16日(日曜日)に公立大で行われます。『なぜ「観光バリアフリー」か!旅行者が訪れるのは観光地だけではなく、地域の美味しいものなどを求めて飲食店や物販店のある「街なか」へも出かけていきます。そう考えると、これらの施設の施設整備などのハード面やもてなしといったソフト面のバリアフリー化を図ることは、旅行者のみならず地域に住む人たちにとっても大きなメリットとなると思います。また、すべてのバリアフリーが整っていないからその施設には行けないとは考えていません。美味しい店にどうやったら行けるか、お店の人が手伝ってくれることで利用できるお店なども探していきたいと考えています。「観光バリアフリー」を進めていくことが、やさしいまちづくりとなり、だれもが住みやすい環境づくりになると考え取り組んでいきます。』以上「宮崎市バリアフリー検討委員会」のコンセプトだそうです。障がい者が街なかに行く事が大変ではないように気軽に行けるような街になっていただきたいものである。そのためにはハード面の施設やソフト面の店員さんや街中の人たちが心優しくサポートして下さることが当事者に「書を捨て街へ出よう」(寺山修司)という気持ちにさせるのではないでしょうか。街は面白くて出合いのある空間でなければならないし魅力のある街は「ひと」だと思うのですが、特に障がいを持ったものには人との関係が特に重要ではないでしょうか。


07/12/08
 先日、宮崎大学医学部看護学科の地域精神看護学の授業で当事者2名、家族1名で臨時講師として話をする機会を与えていただく。私は以前、九州保健福祉大学にて当事者の親として少々話をする経験があったので少しは慣れていましたが、当事者の方は初めての経験だったので如何なものかと心配していたので、大学に着くまで少しでもリラックスするように軽く話し掛けながら車で向かう。原稿があるのですかと聞いたら一人は有り、もう一人は無しということで、予定の時間内に終わらないかも知れないと一人の方が言われたので私が最後に時間調整と言うことで話しますと言うことになる。教授の研究室に行き少し時間があったのでお茶をいただき雑談をして教室に行く。看護師の卵である2年生70名がいる教室に行き紹介をしていただきそれぞれ話し出す。調子が悪くて精神科病院に行くことの抵抗、病名を知った時のショック、入院することの抵抗、病気を受け入れるまでの格闘、親との確執、周りの人間関係の不安などを二人の当事者の方が話される。それぞれ身近なとこに死があるだけに壮絶な経験をしてきているので聞くものにリアリティーのある話として受け止めていただいたことを後の質疑で感じることができたのである。それぞれ予定の時間内で終わることができ私も予定の時間をいただき親としての経験を話すことができる。2年生である生徒さんの年令の時に息子が統合失調症になったことを話し、悩みを一人で背負わないこと、親に悩みをいつでも話すことのできる親子関係を、また友だち関係でもお互いが悩みを話せる関係を作ることを、それでも悩みを話すことができない人もいるでしょうから、教室で生徒同士でピアサポートのSSTをやって悩んでいることをいつでも話す場を作ることが大事ではないかと話す。人が集まれば色々な人間関係のストレスが発生しますので、人間関係で悩む人、上手く解決する人などそれぞれの対処の仕方があるのですが、多くは自分で解決しようとして深みに入って悩みが倍増させていく人が多いのではないでしょうか。そのような状況であれこそ、普通にピアサポートのSSTがおこなわれる状況を作って行く事が現実のストレス社会の問題を解決していく最善の方法ではないかと考えるのですが。


07/12/03
 障がい者の「成人期暮らし支援部会」という会合にて報告した過ごすという件に関しては前回書きましたので、今回は住むことに関して書きます。親の願いである、親元から自立して一人で暮らすことが出来るようなプロセスとは、最初から一人でアパートで生活するにはリスクがあるので、段階的に慣れていくやり方で最終的に一人でアパート生活ができるようなプログラムを考えれば、初期の段階としてグループホームが求められるのではないでしょうか。グループホームも、現在病院のグループホームしかなく地域の中にそのような受け皿がないのが現状であります。グループホームの利点は、一人で生活するうえでの不安や対人関係などの相談に対して身近なところに管理人(専門職)がいることと、同じ病気を抱えた当事者同士で自らの現状を自ら修正、改善する意思をもって集うことができる場があれば自ら解決していく能力を仲間と開花することになるので、当事者にとっては社会生活を送るための訓練(SST)の場として非常に有効なピアサポートになるのではないでしょうか。病院内ではなく地域で生活できるグループホームを開設するために最低でも維持管理できる体制を官民協働でやっていく政策ではないかと強く要望したいとこであります。当事者が自立するために過ごす場所や住む場所で生活技能訓練(SST)ができるような環境が備わっていれば社会生活に対して自信を持って積極的にチャレンジすることができ問題が起きてもSSTで皆の力をかりて解決する道を探っていくことができるので非常に有効な社会生活を円滑にする方法であると確信しているとこです。
 追伸として、明日から毎週火曜日(08年1月1日は休み)に当事者&家族のお困り電話相談を始めることになりましたので、周りの方で困っておられる方がおられましたら電話をされるように勧めて下さい。詳しいことはイベント案内のページに記載してあります。


07/11/29
 知り合いの沙菜さんの自作絵本を掲載しました。以前から何時かホームページを開設した時には掲載させていただきますと話していたのでようやく約束が果たせる。うつで引きこもり摂食障害という時期を過ごし色々なことを経験したのち絵本に辿り着いたそうで、今では名刺サイズ大の5作品あり楽しく制作されているそうである。今回は、最初の作品「みずたまのチョン」を掲載しました。
 昨日、障がい者の「成人期暮らし支援部会」という会合があり精神障がい者の現状報告ということで報告する。地域で暮らすためには、働く、過ごす、住む、などが必要不可欠な問題であり特に働きたいけど働くとこがないという厳しい現状である以上、日中をどこで過ごすかというときに、精神障がい者は、病院か自宅という閉ざされた場所で過ごしているのが現状である。地域住民の方に理解され偏見や差別をなくすという観点から、閉ざされた場所で過ごすのではなく、地域の中で交流などが出来る場所が必要ではないかと。特に市内中心部には精神障がい者が過ごす居場所(地域生活支援センターは北/住吉と南/江南にあるだけ)がないため病院か自宅で過ごすという方が多い現状である。それを解決する一例として高齢者には、中心市街地に「いっぷくコーナー」という居場所があるように、精神障がい者に限らず障がい者に対してもそのような居場所があると、そこを拠点に情報を発信したり交流のためのイベントなどを通じて市民とのふれあいが出来、より障がい者に対する理解が深まり偏見差別がなくなることになるのではないか。是非行政にそのような施設を提供していただきたく要望するしだいである。また、宮崎市の中心市街地の空洞化が叫ばれている現状を障がい者及び関係者が市内に来やすくなれば街おこしにもなり街が復活する起爆剤にもなるのではないかと妄想するのであるが。施設の維持管理は、NPO法人に委託事業として委託することも可能である。住むことに関しては、次回!


07/11/27
 24日綾の賢治の学校主催「11月のそば打ち体験講座」に参加して2度目のそば打体験をする。今回は一般の方も参加しておられたので交流を兼ねた体験になる。講師の方が詳細に作り方を実践しながら説明して下さるので覚えることができる。順番待ちでそば打体験するのであるが私達の番は後の方だったので、講師の方が作ったそばを先に試食してから体験することになり、綾の広々とした自然の中にある賢治の学校の畑で美味しく試食させていただく。来年は自前の畑で取れたそば粉を使ってそばを打つことができ「べてるの家」から取り寄せた昆布で作ったたれでいただくことができそうである。今回参加者の中に6ヶ月ほど一般就労していた方が無理をして調子を崩し2週間ほど入院することになり気分転換に参加しますということで一緒の車に同乗して綾まで行く。車の中で調子を崩した原因を聞いたら、仕事場のリズムにあわせすぎたのと服薬をつい怠ったことではないかと話される。自分を特別な人間として認めたくないという気持ちが皆と一緒の仕事量をすることを自分自身が強要することになってしまい過剰な労働をしてしまうことによって疲れてしまい服薬を怠るという悪循環に陥ったのではないかと。このような経験を積んでもっと自分にあった就労がどんなものがよいのか、また一般就労が精神障がい者にとってどれほど厳しいものであるかということを経験しそれを活かしすことができる道を進んでいただけると周りの当事者にとっても参考になるのではないかと考えるのであるが。そば打体験は、とても気分転換になりました、とメールが送られてくる。


07/11/24
 みやざき市民活動「ドネーションフェスティバル」が11月21日より来年の2月中旬まで始まりました。今回から宮崎もやいの会も参加することになり紹介パネルをカリーノ宮崎9階「サンパティオ」に展示しています。また、ドネーションランチ(1000円)&ディナー(3000円)のチケット販売もやっています。チケットの一部が寄付というかたちになっていますので、チケットを買って食事をすれば自然に寄付をしたという仕組みになっています。現在、市民活動団体やボランティア団体が色々な社会問題に取り組んで活動していますが運営資金の不足で活動がスムーズに行かない状況であります。そこで、市民の皆様に市民活動団体がどのような社会貢献活動をやっているのか知っていただき賛同する団体に寄付できる方法としてドネーションランチ&ディナーが企画されています。寄付が特別なことでなく日常生活の中で自然に成立つ仕組みとして考えられているとこに意義があるではないでしょうか。このドネーションランチに参加している12店鋪を紹介しますと、ウェルシティ宮崎レストラン「日向」、「サンパティオ」、ピザハウス「アルベロベロ」、喫茶「ウルワシ」橘通本店、カフェレストランバー「LIVe」、Organic Veggie cafe「マメ豆」、宮崎料理「花月亭」、バリスタエスプレッソカフェ「ノアドココ」、宮崎地鶏地魚「かぐら家」瀬頭店、九州みやざきラーメン「響」大塚店/県庁店、本格四川料理の店「SHISEN」以上の参加店で、市民団体に対する理解と協力があり、積極的に社会貢献を考えられているお店です。


07/11/20
 県主催の「障がい者雇用を広げる企業向けセミナー」というイベントがあったので行ってみる。基調講演は、「倒産から再起、障がいのある方に助けられ今の自分がある』という演題で(株)リフォーム三光サービス代表取締役・宮崎英二氏(福岡市)の講演がある。再起した時に社員を募集したらろうあ者の方が来られ、内の会社は障がい者の方しか応募はないのかと思われたそうであるが、その方の仕事振りが素晴らしかたので障がい者に対する意識を変えることになり、その出合いから障がい者の持つ個性を活かすことができれば障がいが有る無いに関係なく期待に答えていただけることが解り、障がい者を率先して雇用をして来られたそうである。宮崎氏曰く「まず、障がい者雇用のハードルを高く設定せず一人の人から雇用してみることが大事である」とのことでした。このようなポリシーを持つトップの方が増えてくれば、精神障がい者であっても働くことができ希望の持てる社会になるので、宮崎の厳しい状況も変化し光明が見えてくるのであるが。事例発表で宮崎の「(株)ゴローズ・プロダクツ」で洋菓子製造業務で働いている方の事例が発表される。聴覚障がい者のため最初の段階では意思疎通が上手くできなかったことなど問題も多くあったけど、お互いにゆっくりと話し合いながら解決してきたことで、今ではケーキ作りを最初から最後まで任せられるようになったという事例である。洋菓子のゴローズに障がい者が働いていることは知らなかったし精神障がい者も働いているそうで、宮崎の企業では数少ない社会責任を果たし社会貢献している企業である。


07/11/13
 「アートステーションどんこや」の施設長・立根氏から先日の講演とシンポジウムの録音CDがあれば聞かせて下さいと依頼があったので、今日持っていく。今回の講演会のテーマである「スロー」が行政にもじわりと浸透してきている事を話していただき波及効果があったことを確信した次第である。「どんこや」とは、『芸術文化活動を行っている身体に障害のあるひとたちの団体です。宮崎市内に1998年に誕生しました。陶芸・絵画・和紙・押し花・皮革・書・などを制作しています。各駅停車の鈍行列車のように「ゆっくりのんびりいいもの作ろう」という思いを込めて「どんこや」と名付けました。どんこやでは、一人ひとりがアーティストです。』というように宮崎での障がい者アートの第一人者集団である。立根氏と話をしているとハンディを活かす生きかたを支援する事で彼等の内なるエンパワメントを炸裂させることで自ら輝き可能性を持って生きていくことができるのではないかと日々奮闘されていることが伝わってくるのである。ハンディやマイナスや負といった概念で語られてきた障がい者が、その概念を受け入れてそのまんまな生きかたで主役となって活躍できる社会が今求められているのではないかと、そのためには外部とのネットワークは必然ではないかと話される。日向の天然酵母パンの店「風舎」や都城の「なのはな村」など他の団体との連携を通してスローをキーワードにした運営が彼等を活かす支援なのではないかと熱く語られる。我が宮崎もやいの会も井の中の蛙にならないために他の団体と連携や協働を積極的にやることを目指しているので、是非アートで連携してやりましょうと話したのである。既成に捕われず自由奔放な創作精神が、今の宮崎のアートシーンや福祉の世界に新風を送ること間違い無しである。
「アートステーションどんこや」>>>>>> http://donkoya.moo.jp/


07/11/9
 今日、「宮崎アートフィステバル2007」NPO法人宮崎文化本舗主催のカルメンマキライブ、板橋文夫(Ph)、太田惠資(Vn)のコンサートがあり行きたかったのであるが、予定があって行けなかったので記憶に残ることをマキ氏と板橋氏について書きます。79年私が高校を卒業して東京にいった時にマキ氏が天井桟敷の役者で「時には母のないこのように」で歌手デビューして一躍スターになった年である。私も芝居に興味があったので早稲田小劇場や状況劇場や天井桟敷に足しげく通った時期に渋谷に拠点をおいて1階が喫茶店、地下が小劇場の天井桟敷が研修生を募集していたので面接を受けて合格通知を受け取ったのであるが研修費を払うことができなかったので諦めて、大阪の知りあいが大阪城公園で芝居をやるというのでそちらに行き半年ぐらい大阪と京都でバイトをしながら芝居をやったのである。その時、天井桟敷に入団していればマキ氏と同じ鎌の飯をくったかも知れないのである。その後、私は芝居を断念し写真家を目指すことになるのであるが、去年宮崎でカルメンマキコンサートがあり彼女も歌手として歌っていることを知り地道に歌い続けていたことを知ったのである。カルメンマキとか浅川マキとかいう名前を聞くと20代前半の東京で生活していた時のことを思い出すキーワードでもある。板橋文夫氏に付いては、私が20代後半の時にジャズピアニストとして森山威男カルテットで県民文化ホールに来た時に聞いた印象が忘れられず森山=板橋のコラボは20世紀最高のインタープレイであると吹聴していたぐらいである。彼のコンサートはいつもアグレッシブな演奏を聞かせ見せてくれるので宮崎であるときには心弾ませて必ず行くようにしているのである。1999年10月7日の宮崎のジャズスポット「ライフタイム」でのコンサートに付いて書いていますので、よければ気晴らしに訪問して下さい。


07/11/03
 11月になり今年も残すとこ2ヶ月で終わろうとしていますが、月日のたつのは早いもので光陰やのごとしである。「べてるの家」から通販で販売されている「認知行動療法、べてる式」を購入してSSTの実践をDVDで拝見する。解説付きなので重要な点など詳細に説明されているので素人でも認知行動療法のプログラムが理解でき、日常生活に活かせることがわかる内容である。ストレスを感じている時に認知と行動を修正することで深みに入ることなく悪循環から脱出することが可能である方法であることが理解でき、日常の生き辛さの問題を皆さんの力を借りて解決していく方法で、皆の意見を取り入れてよりベターな解決方法を探っていく支援の一つである。孤立した現状のなかで、如何に周りの仲間の力を借りながら問題を解決していくか、「べてるの家の」SSTをみていると楽しく結果が出ていることが確認でき実践したくなる「認知行動療法」である。先日知り合いから誘われてベース&ボイスの天野SHOコンサートに行く。ベースをリズムからメロディーを奏でる楽器にしてしまうとこに独特のオリジナリティーを感じるコンサートだったのである。ベースのもつ既成のリズム音の限界をいろいろな工夫と仕掛けでワープして、聞くものを新しい音の世界に導き彷徨わせてくれたことに感謝である。聞きながら音楽やアートも仕掛けていきたい妄想にかられる。


07/10/30
 27日、日向に仕事でいったので「風舎」の溝口施設長に先日の講演会でのシンポジストとして出ていただいたお礼を兼ねて会いに行く。前日に伺いますといっていたので快く時間を作っていただく。開口一番、事業も積極的にやっていきますけど、地域で当事者が生活するための活動も積極的にやっていきたいので、事業オンリーの考えにはなりたくないのです、と話される。福祉の世界で事業をまず第一に考えてやってこられた中で、ある到達した地点からの発言で興味をかき立てられたのである。収益事業と公益性を如何に両立させていくかハードルの高い課題である。一般企業であれ事業と社会貢献という二つの使命を持って運営するのが当然のことであるが、昨今利益優先の企業が問題を起こして消費者を裏切る行為がおおすぎるのも、企業は社会の中で成り立っているという自覚が希薄になっていて、企業の社会責任などということを積極的に考えることもしない企業がおおすぎるからである。真摯なトップのいる企業は、収益と社会責任は両輪でありどちらも欠かすことはできないと積極的に社会貢献をされ収益もあげておられる企業も存在すのである。近年、障がい者に対する支援も大きな貢献であり助成金なども大事な支援になっているのであるが、障がい者も普通に働くことにおいて社会に貢献したいと思っているのに、社会がそれを閉ざしているのが現状である。できれば障がい者を雇用するか、仕事を障がい者に依託することの方が人材活用になり社会貢献になるのではないかと思うのであるが。


07/10/26
 宮大の精神看護学科の生徒さんが卒業研究として精神疾患を抱える方の退院後地域で生活するために看護師がどのような支援が入院時にできるのか、ということで地域で生活している当事者の方々に話を伺いたいということで以前相談があったので、関係している作業所に相談したらOKをもらっていたので、今日生徒さんと担当教授をつれていく。10名ほどの当事者の方に参加していただき貴重な意見を聞くことができました、と帰りの車の中で話していただく。その話の中で看護師に対して、話をよく聞いてくれて寄り添ってくれる。医者やワーカーと連係をとって退院の支援をしてくれる。色眼鏡でみてほしくない。型にはまった看護をされると話す気がしない。余裕を持って接してほしい。退院して何か問題があったら電話して下さいと電話番号を教えていただいたことが嬉しかった。など当事者が看護師に日頃思っていることを話していただいたことは貴重な体験になったみたいである。この貴重な体験を卒業後の看護師として如何に活かしていくか、日常に流されることなく実践していけるかは、初心を忘れず当事者に接していくことができるか、また看護師としての既成概念(こうあらねばならない)に捕われることなく同じ人間としての弱さを共有することができるかが大事ではないかと話を聞きながら妄想していたのである。


07/10/23
 当事者の作業の一つに、綾町の「しげながきのこ綾観光農園」からきのこを生産する時に使うポットのキャップ掃除とフィルター交換の作業を提供していただいており、週3日(月・水・金)午後のみ当事者の方達が事務所に来て楽しく喋りながらキャップ作業をされています。みなさん几帳面な方々で、掃除してフィルター交換をテキパキとやっている姿をみていると、この作業が当人達にはあっているのだと思えます。黙々とやる方、喋りながらやる方、家に持ってかえってでもやる方、それぞれのリズムでやっていただいているので、月末締の数量はそれぞれ違いますから賃金も違ってきますけど楽しく作業をされています。毎日自宅で過ごすのではなく、時には外出して作業なり交流をしに行く場所があることが、当人にも家族にも負担を軽くすることになるので喜ばれている作業になっているということです。このような現状のなか、もっと多くの当事者の方々が集う場所になれば、次のステージに進むことができ、当事者主体の活動ができるようになるのではないかと思案中です。


07/10/20
 先日、聖路加国際病院理事長の日野原重明氏の講演が終わってから市内加江田の「天空カフェーZeel」で「アフリカづくし!!」という講演会&ライブがあり知り合いと行くことになる。Zeelのオーナー福田さんと久しぶりに会う。松浦さんの講演会には行けなかったけど、以前調布市のクッキングハウスにいったことがあるという話になり、身近かなとこに縁のある方がおられることを知ることになる。夕方からアフリカの伝統音楽である太鼓を中心としたトリオのライブが始まる。ケニアで音楽を通じて村おこしに取り組んでいる大西匡哉氏とケニヤ人パーカッショニスト、パーティ・マサイ氏とピースボートで知り合って今回のツァーに同行しているX氏の3人のコラボレーションは盛り上がってしまう。私にとって太鼓のリズムは、どこか原初的な音感を感じ五感が直接反応するリズムを持っているので、大地から体を揺さぶられるような気分になり自然に体が反応してしまうのである。高揚感で意識がワープして悠久の時間を彷徨という素晴らしい時間を過ごすことができる。ライブ終了の後、早川千晶さんの講演がある。ケニア在住のライターで子供のための寺小屋「マゴスクール」の運営や貧困からの生活向上プロジェクトなどを手掛けられている。ナイロビでのストリートチルドレンとの出合いからこのような活動を始めた経緯を話され、非常に厳しい現状の中で、子供達が学校にくることを楽しみにしていることが支えになりもっと多くの子供達が学べるようにしてあげたいと活動をしているとのことでした。講演が終わり外に出ると寒くなっていて、日中は暑かったのに夜は寒くなるという極端な一日で異常気象を感じることになる。


07/10/18
 先日、聖路加国際病院理事長の日野原重明氏が「新老人の会」宮崎支部設立1周年記念フォーラムに講演に来られたのでシーガイアサミットホールに知人と聞きに行く。会場は満席で新老人といわれる方達の熱気が充満しているなかに日野原氏が「子供にいのちの大切さをどう伝えるか」という演題で話される。96歳という年令を感じさせないエネルギシューな内容と語り口で聴衆を引き付け笑いを交えての1時間20分でした。戦争体験を通じて得た命の大切さ、平和の尊さを新老人が率先して伝えていくことが自らを輝かせることにもなり、現役をリタイヤしても語りつぐことで子孫の為にバックアップすることができるという役目をはたすことを望んでいますという内容であり、また5年先まで講演の予定が入っていて3年後に小沢征二氏とのイベントを企画しているということで、予定があると日々を大事に考えながら過ごすことになるので予定を入れているということでした。最後に日野原氏自身の作詞作曲による新老人のテーマソングみたいな曲を披露され、皆で合唱してプログラムが締めくくられる。次の日も市内の小学校に行き、精力的に命の大切さを語られたのである。第二の人生自分のためではなく人のための現役を続けることを求めるからこそ次から次と役目を与えられ、充実した日々を過ごすことになり素晴らしい人生を送ることができるのである。


07/10/15
 傷だらけのカウンセラー・うどにし氏とランチを食べる機会をつくり、プライベートに満足度の評価をつける面白い会「ランチを楽しむ会」を作っているので、久しぶりに講演会チラシを持っていった清武町の施設「じょいすてっぷ」のレストランに食べに行くことになる。道中車内に奏でてあった曲がジャズピアニストのビル・エバンスの曲だったので気分が癒されいつの間にか疾走して着いていたのである。日替わりと定番のランチが600円でサラダバー・コーヒー付きというお得なコースが売りの店なので、女性やサラリーマンのお客さんがリピートで来ていただけるようになりました、と施設長の中村さんが話される。日替わりのランチは売り切れていて定番のランチをいただいたのであるが、うどにし氏曰く、日替わりランチが売り切れとは繁盛してる証拠であると。定番のハンバーグランチを注文して食したのであるが、美味しかったし、サラダバーには野菜の他にも色々な食べ物がおいてあり食欲をそそられたのである。食にうんちくを持っている面々としては、今回のランチには満足したので、我々「ランチを楽しむ会」としては3ツ星店として公認していいレストランですね、と話したのである。味は美味しく、量も満足させ、接客も怠りなく、料金も手ごろに、という条件を満たすには、一般のレストランに比べ、より一層努力されていることが感じられたのである。また、食べに行きたいレストランである。
うどにしつとむ氏の講師で「心のワークショップ」を毎月開催中です
うどにしつとむ氏の書籍紹介>>>>「コミュニケーションバイブル」PHP研究所


07/10/13
 先日、千葉県船橋の施設・紙好き工房「空と海」の施設長・奥野満さんが9月20日〜25日まで宮崎山形屋で展示販売会を開催していたので行きたかったのであるが、24日の松浦さんの講演会の追い込みで行くことができず、最終の25日に伺うことができる。新作の商品を持ってこられていたので見せてもらう、紙を重ねた上に柿渋を塗って濃い深みのある焦茶色のバックや織や木工などの商品を展示してある中を説明していただく。1年ぶりの再会だったので、その夜食事に行くことになり話に花が咲く。1年前、私の知人の紹介で奥野さんを知る事になり急きょ「売れるものを創る」という演題で講演をしていただいたのであるが、「福祉作業所にはなじまないかもしれない。しかし、生活の糧として真剣に製作した芸術品はお客に喜ばれるものを探しているバイヤーの目に留まり、毎年全国のデパートで展示販売会が行われている。デパートでは、知的障害者が作ったということには、いっさいふれていない。良いものだから、買っていく。」と紹介されている施設である。「一芸は身を立てる」ではないけど、それぞれの障がい(個性)を活かすことで、現状の施設の持つ閉息感を打破する実践を当事者と共にやっている施設長さんであり、元々書道家なのでアートのセンスも持っておられ、書も写真もモノクロの世界が基調なので共通するとこがあり、話が弾み焼酎もすすんで楽しい夜がふけてしまうのである。


07/10/08
 
綾の「賢治の学校」施設長の柳さんからメールで、「一度お知らせしていますが、トヨタ自動車さんのホームページ「GAZ00」に「賢治の学校 綾」も10月1日から掲載されはじめました。ぜひ、ご覧ください。」というメールがきたので早速『「エコヴィレッジ綾ブログ〜賢治の学校 綾〜」綾には日本一の照葉樹の森などの雄大な自然が残されています。この環境の中で自然農を中心に学ぶ学校作りをingで行っています。人間に備わっている喜びを大事にした学びの場作りを行っています。いい汗でいい笑顔に!!』を覗いてみる。エコヴィレッジの意味は、極度に環境配慮を志向した人々が集住し、環境思想に基づいた居住地やライフスタイルを送っている人たちのコミュニティ。地球と地球上の全ての生物と共生して、お互いに持続可能な社会を気づくために努力をしてながら生きている人たちのコミュニティ。ということで、綾町をエコヴィレッジとしてトヨタがブログを提供して地域発信をやって下さいということみたいである。参加しているとこは、オーガニックごうだ、風人の宿など7名の工芸や農業をやっておられる方達がそれぞれの日常情報を発信しているブログである。トヨタという会社が環境に対する意識レベルが高いということは素晴らしいことで、社会に対する貢献を率先してやることが会社として市民に支持されることになり、社員が会社に対して誇りという意識を持つことにもなるのであるから、どしどし利益にならないこともやるべきであり、利益優先、効率優先などの現代の市場原理の中で、環境というアナログをどのように受け入れて時代を乗り越えてゆくのか見物である。


07/10/06
 
松浦さんの講演会の画像はアップしていたのであるが、講演会の出来事をまだアップしていなかったので今日アップしました。以前「ぶーら・ボーラ」という県ボランティア協会のページに市民団体が活動を掲載することのできるブログがあり、それに記載してアップしたのであるが、文章の量がおおかったのか記載されなかったことを書きましたが、今日再度挑戦したら掲載されていたので、その文章を講演会の画像のページにもアップしました。掲載している文章は、前日のことはカットして掲載しているので、前日の出来事はこの場に記載することにしました。『松浦さん前日(23日)の午後に宮崎空港に着かれてホテルに直行していただく。道すがらワシントンパームが立ち並ぶ姿に南国を感じられたみたいである。夕方から専門職のワーカーさんたちとの交流会を計画したとこ14名ほどの方々に参加していただく。日頃、悩んでおられることや問題点を聞かれたりして、松浦さんの永年の実践を通しての解決方法などを適切に話していただき有意義な交流会になったのである。その後、食事に平和台公園の「SIZEN」に伺い宮崎特産の有機野菜や地元の魚や鳥などの料理をいただき「もずく」が大好物といわれてお代りをしておられたのである。どれも美味しいですね、といって堪能していただく。その後ホテルに送り、明日の講演会に備えていただく。』


07/10/03
 
『街が元気だネット!』という知人のHさんが管理している宮崎のNPOに光を当てて、NPOで街を元気にしよう!」という主旨のサイトがあり、そこが発行しているメルマガ『宮崎発「街が元気だネット!!」ニュース2007』に、今回の松浦幸子さん講演会&シンポジウムを取材した記事がブログに掲載されていますので覗いて下さい。今回シンポジストとして出演していただいた日向市の溝口さん(天然酵母パンの店・風舎)の小さな体にみなぎる元気パワーには会う度に圧倒されてしまう。去年の「北海道浦河べてるの家/とても普通の人たち」の上映会の案内に伺ってから交流させていただいているのですが、積極的で発想も既成にとらわれない大胆な企画を話していただいたりして、非常に刺激される施設長さんなのである。天然酵母からのパン作りにも溝口さんのポリシーが感じられ、当事者が生きていくうえで地域と密接に交流することで問題も起こるけど信頼もしていただけるし、美味しいパンを作って地域で支持されるパン屋さんを目指すことが、当事者に自信と勇気を身につけることを実践されているのである。失敗を恐れず試みることが大事であると、今までの福祉の世界にはおられなかった人たちである。武田(レストラン・アンジュール)さんもそうだし、当事者主体の現状に宮崎も変わりつつあることは喜ばしいことである。


07/9/29
 講演会の前は準備などで書く余裕がなく、終わってからは、やり遂げた後の虚脱感といいますか、そのような気分になってしまいひさしぶりの記載となってしまいました。それにしてもいろんな方とお会いできたことを、これからの活動にいかに活かしていくことができるか愉しみな妄想にひたっている今日この頃です。昨日、松浦さんの講演のことを「ぶら・ボラ」というボランティア関係の団体が記載できるブログに書いたのですが、送信したら記載されずガックリきてしまう。コピーをとっていなかったことが悔やまれるのですが、思い出しながら書いた文章を再度書くとなるとエネルギーが倍かかってしまうので、ちょっと書くのは休憩といったとこです。講演で印象に残ったとこはといいますと、全て素晴らしいかったのですが、最後に「不思議なレストラン」という歌を歌っていただいた時に感慨無量な気持ちになってしまう。アンケートの中に歌を聞いて涙が出ましたという感想もあり、印象深い講演になったのではないでしょうか。というようなことを長々と書いたのですが、近い内に再度ページに記載します。ただ、画像を先にアップしましたので覗いて下さい。 松浦幸子さん講演会画像アップ


07/9/19
 
毎日いろんな方に会って講演会の説明をして案内のチラシを渡す作業をしていると、案内のトークが上手くなり洗練されてくるのが自分でも感じられるようになる。一つのことを徹底してやっていると必然的に慣れて饒舌に話せるようになるので、脳がまだまだ活性化している証拠である。昨日は、看護大の家族看護学の菅沼先生に会い精神看護学の小笠原先生を紹介していただく。ここでも地域や職場で如何に孤立した生活になっているかということが問題になり、そのような状況だからこそ個人が問題を抱え込んでしまい自殺や鬱病が増える原因にもなっているのではないでしょうかという話になる。駆け込み寺ではないですが、大学も地域に開かれた存在としてあるのであれば、そのような支援体制ができるようなシステムができるといいのですけどと話される。気軽にいって悩み相談を聞いてくれる場があればずいぶんと救われるのではないでしょうか。そういう意味でも地域がおおいにその役割を果たすことができれば、もっと地域に体する好感度があがり地域に体して誇りを感じることができるようになるのではないでしょうか。困っている人がいたら手を差し伸べることが普通にできる地域であることが必要不可欠ですけど。地域で生きていくには、お互いが理解し偏見差別を持たないで共生することができるかが、今回の講演会&シンポジウムのテーマなので言葉多くなってしまうのである。


07/9/17
 
先日、今回のシンポジウムに出演していただく武田さんにスケジュールの件で会うことになり、新しく開店されたコーヒー&ピザの店「ウンジョールノ」という店に伺う。市内からちょっと外れた静かなな場所に、木をふんだんに使ったやすらぎの空間にテラスのあるモダンな店で、ピザやシュークリームやソフトクリーム、ケーキなどがあり自然の風景を観ながらゆっくり食べていただく店づくりを目指されたそうです。ピザを頼んで食べていたらワンコインレストラン「アンジュール」から来られる。ピザも美味しく持ち帰りを頼んでしまう。精神障がい者の方にも作っていただいたりしていますと話され、もともと知的障がい者が多いのですけど、近年精神の方も受け入れていますということで障がいにこだわらず可能性を感じて働きたいという方にはお願いしておられるそうです。また、市内でワインの販売店「アルガンディア」もやっておられて、こころみ学園の方達が働く有限会社ココ・ファーム・ワイナリー(栃木県足利市)が厳選したワインを取り寄せておられて、いずれは地元のワインも販売したいという計画だそうです。いろんなビジネス展開をしておられていろんな方に働く職場を提供できるような運営をしていきたいと話される。私達法人も自立支援を目的に就労できるビジネスを考えているのですけど、武田さんのビジネス展開には感心してしまう。働きたいと考えている障がい者が少しでも働く場があることは自立していくためには必要なことなので、活路を見つけだしたいとこです。


07/9/14
 
今日は、市役所の都市景観課に行き市内にある掲示板に講演会のポスターを貼るための許可を先日とっていたのでポスターに印しをつけてもらいに行く。16日から25日までの10日間35ケ所掲示されるので、多くの市民の方達の目に触れることになり来場する切っ掛けになるかも知れないので、16日に貼付けにまわる計画なのである。また今日は、「ブリッジ」というタイトルの映画上映会と東京自殺防止センターの西原由記子さんのトークショーが宮崎キネマ館であり、宮崎もやいの会としても関わっているので、講演会のチラシを配布しに持っていく。映画の感想は、有名な観光名所である「ゴールデンゲートブリッジ」が自殺の名所とは知らなかったので吃驚と365日自殺する人をとり続けたという監督の執念に脱帽である。自殺という場面を見続けるという印象があったので気分も重い状態で上映を見たのであるが、カラー映像でいろいろな角度から撮られたブリッジと音楽で随分和らいだ雰囲気をあたえられ、大半は自殺者の関係者のインタビューで構成してあったことも冷静に見ることができた要因である。身内や友だちが自殺したことをどのように受け止めているのかを冷静に克明に記録していることが誠実な映像として観る側に問いを発している映画なので、みなさんに是非観てもらいたい映画として推薦したいぐらいである。


07/9/13
 
今日は、綾の「薬膳茶房オーガニックごうだ」の郷田美紀子さんに会う。今回の松浦幸子さんの講演会の案内チラシを渡す。スローと有機野菜のキーワードが郷田さんと松浦さんを繋ぐ共通点なので共感を持って話を聞いていただく。当日のシンポジウムに出られる方の弁当を作っていただくようにお願いして、次の「賢治の学校」へ伺う。ここは私達が農業体験を毎月やらせていただいているとこで、自然農を基本にやっておられる施設で都会から来られる体験者を受けいれたりして、のんびりやっておられるのが私達の波長にあうので伺うことが楽しくなるのである。施設長の柳さんがおられなかったので担当の方に講演会の案内を説明して帰る。平和台の「ひむか村の宝箱」の池辺さんにいろんな方達に案内をしたいので紹介して下さいと電話していたので店に伺う。この店は、宮崎もやいの会の集会場に利用させていただいたり忘年会や歌声喫茶など多大なる支援をしていただいているので、近い内に店を紹介したページを製作してアップする予定なのである。「宮崎おっぱい会」〜自然なお産と育児にかんする学びをのぞむ母親達のボランティアの会です〜という会を紹介していただいたので、メールにて松浦さんを紹介した案内文を送信してどこか共通点を見付けていただけたら幸いである。


07/9/10
 
先日「自殺、その意味を考える」シンポジウムin宮崎、という県主催のイベントがあり民間として協力できる団体として参加する。それぞれの団体の方達と開演前に集まり資料などを封書に入れる作業をやり、各団体のイベントなどのチラシなども一緒に入れることができたので、私達の講演会のチラシも入れて広く知っていただくことになる。イベント終了後に懇親会があり自死遺族の方達と話す機会を持つことができ有意義な時間を過ごすことができたのである。周りからの偏見を感じながら生きておられることに共感でき、話を聞いていてなんだか同じ立場のような気がしてくる。自殺したことを普通に話すことができない社会であることを当事者になって感じ、生きずらい社会であることを身を持って体験されていることを話していただく。そのことは私も同じで、当事者の親という立場になったからこそ今まで感じなかったことを感じることになり、精神障がい者や家族には生きずらい社会でのあることを実感しているのである。自死遺族の方と同じ共有するものがあるので、話が尽きない懇親会になる。


07/9/7
 
知り合いの方に松浦さんの講演会案内を関係者だけではなくいろんな方に来ていただくためにいろんなグループを紹介していただくためのメールを出しているのでメールの内容を記載します。「暑い日が続いていますので、お疲れのとこお元気ですかと聞くのもどうかと思いますが。私は、只今暑い中、日々是出会のごとくチラシ配りに奮闘中です。人に会うとエネルギーを使いますので疲れますが、逆に元気ももらいますので楽しく紹介していただいたとこに伺っています。今回は、是非とも障害があろうがなかろうが多くの方に来ていただき、可能性と信じてやっていくと必ず結果が出るということを実感していただけたらと思っております。出来たら市民の方、事業家、若いお母さん達にも聞いてほしい話なのです。松浦さんが無理せずレストランを精神障がい者の方達と供に歩んでこられたプロセスに繁昌するヒントがあり、仕事や活動において焦らず気長に待つ姿勢が、子供を育てるお母さんにも通じる精神ではないでしょうか。利益優先の商売を考えてスタッフに無理させて楽しい職場でなくなったり、つい焦ってやってあげたり、ダメといって囲んでしまったりするのが子育てで普通になっていますが、それでは依存体質になりいいことではありませんね。自立するためには、周りとの間に問題も生じますが、それを気長に焦らず見守ってあげ、あくまでも自分達で解決していくことを選ぶことが大事ではないでしょうか」という内容で、いろんな方達が抱えている問題にヒントがあるのではないかと講演会の意義を話しています。


07/9/5
 
清武町の「じょいすてっぷ」という知的障がい者が中心の社会福祉法人を紹介されたので伺う。近代的な建物で、明るくて天井が高く気分のいい空間になっているのに感心する。その中で、いろいろな作業をやっておられてコンピュータを使った事業や木工の製品や畑での農作業などやっておられているそうで、レストランの運営にも力を入れておられることを施設長さんと話していて感じたので、今回の松浦さんの講演会には是非ご来場を期待する話をしてしまう。運営して3年程になるそうでやっと顧客がついてきていただけるようになりましたと話される。ここまでくるのに山あり谷ありの試行錯誤の道のりでした、と笑いながら話されるとこに大きな問題を乗り越えられた方の相手を包み込むようなおおらかな気を感じたのである。利益の為に無理をして頑張ってやっても当事者の生き方とマッチしなければ長続きしないことなので、やはり当事者と共に歩いていくことが一番大事なことですねと話される。利益は後からついてくるものであることを実践して学ばれているとこに、現代の利益優先のビジネスとは逆の発想で運営しておられる事業家なのである。このようにスローをキーワードに事業を展開している方達が増えてくることが、皆が生きやすい社会になるのではないでしょうか。そういう意味でも、今回の松浦さんの講演会「スローで繁昌しています」には、多くの方達に来ていただき参考にしていただきたい実践家の話なので、障がい者に限らず一般の人や事業家や若いお母さん達にも聞いていただきたい講演会なので、もっと告知に力を入れなければと知り合いに紹介を依頼するメールを送信しているとこである。


07/9/4
 今日も午前中から訪問先があり9時には自宅を出ていく。昨日連絡を入れていた宮崎大学看護科の白石教授を訪ねて清武町の大学に伺う。初対面であったので名刺交換などやっていたら、講師の方二人来られて話すことになる。NPO法人の話になり運営の難しさを以前経験しましたので、という話をされたので、いかに収益事業をうまくやっていくかにかかっていることを話す。法人の目的である当事者の就労を支援することができるかという話になった時に、当事者の生の声を聞かせるセミナーなどを関係学校に売り込んでいったらいいのではないですか、と提案していただき宮大はウエルカムですよ、といっていただく。やはり教科書では理解できないことを、直接当事者から話を聞くことが一番身につくことになるのであると。当事者の方で話をするのが好きな方もいるので、この事業で賃金を稼げればいいかも!それにもう一つ面白い企画を話していただきく、当事者ともやいの会と宮大の共同企画になるのですが、しっかり煮詰めてやらなければならないので、まだ公表というわけにはいかないけど。これが具体化すると宮崎の状況も変わるのでわないかと期待しているのである。人に会うといろいろと刺激される提案や企画を話していただくので、楽しくなり出合いに感謝するのである。


07/9/3
 これから事務局長の小林が、日々に起きる出来事の中でいろいろな方々と出会う中で印象に残る出合いがあった時に記載していきますので、気晴らしに時々訪問して下さい。
 ということで、今日から早速書くことにしました。24日の松浦幸子さんの講演会とシンポジウムのチラシとチケットが一昨日できたので打ち合わせ会議で、市内の作業所や看護大学・精神福祉専門学校や県・市の保健所などを私が担当することになり、まず国富町の「ほとくり作業所」を訪ね施設長の吉田様に会う。突然だったので、作業中のエプロンをされていたのであるが事務所に通していただき麦茶をいただく。講演会の案内をしたら、封書で送られてくるのと直接来られて説明されるとでは雲泥の差ですね、是非伺わせていただきますと答えていただき、暑いなか心に涼しい風が吹いたような気がしたのである。なにわともあれ直接会うことが一番の説得力であることをあらためて確信したのである。それから何ケ所かチラシ、ポスターを預けてまわり今日の予定を終わる。当分イベントが終わるまで人に会うことが仕事といったとこなので出合い三昧の日々になりそうである。明日もいろいろな方に会う予定があるので、出合いを楽しみに走りまわる予定にしているとこである。



   
 
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