「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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 日々是出会(2016年)

2016/12/30

今年も後1日を残すのみとなりました。
去年の今頃は、「ふれあい交流会」を県内の各市を含む18ヵ所で実施して、残り2ヵ所を残した状況で一安心して年末を迎えたことを、昨日のように思い出されます。
1年が早いものです。
今年も年初めに助成を申請してもっと当事者の力を発揮できる企画を申請しましたが上手く認められず法人として年間通じての事業を実施することは出来ませんでしたが、広報誌「すてっぷ」の発行や宮崎市に居場所づくりとして支援センターV型の申請をすることで、次年度当事者が可能性を発揮できる居場所づくりの実現に向かって活動を推進できたのではないかと思っています。
今年を振り返りましたが、今年最後の挨拶として、
今年も当事者・法人関係者・支援者の協力で法人のミッションを実施できたことに感謝します。
来年は、より一層法人の目的である地域での居場所づくりというミッションを実現して、事業を展開していけることを願っています。
今年1年、有難うございました。
来年もご支援のほど、よろしくお願いします。


2016/12/26

 午前中に市保健所の健康支援課の担当者と係長を訪問して「すてっぷ・秋号」を届けてきました。

 以前から法人の事業を理解していただき色々と協力体制を取っていただくので、会うとざっくばらんに意見交換ができるし、室内も重々しい空気が流れていないので気持ちも軽く話も弾むとこが、市の保健所のよさかもしれません。

 今、法人として支援センターV型を検討していることについて聞かれたので、どのような活動方針か、プログラムの内容や、場所とか、開所時間などを話して、とにかく担当者がこの施設の必要性を理解して進めてくれることが最重要課題ですと話しました。

 行政と連携や恊働をする場合に担当者次第で、上手くいくか、いかないか決まるので理解してもらい、積極的な姿勢を持ってもらうにはどうしたらよいか、随分と行政と渡り合ってきたなかで友好な関係を保つスキルを磨かせてもらったと思っています。

 そのような観点から上手く行政マンと関わっていくことを民間として経験してきたことが、今生かされているのかもしれませんね、と話し、あなた達とも友好な関係が築けているのも、その結果ではないでしょうか、と感謝を込めて伝えて保健所を後にした次第です。

 午後は、高鍋のぐらんま亭での写真ワークショップだったので、今回の「すてっぷ・秋号」の4ページに「ピアサポーター兒玉美香の取材記:希望を感じる事業所」というタイトルで4ヵ所の事業所を紹介してるなかに、ぐらんま亭とぐらんま茶寮の2ヵ所が掲載されているので、早速、今日持って行ったとこです。

 取材を受けた利用者さんが作業をしていたので、掲載されている紙面を見せたら照れた表情で有難うございますと言ってくれました。


2016/12/21

 28日に「ヤッドみやざき」に行った帰りに、就労移行支援事業所「リタリコワークス宮崎」センター長の大塚さんを訪ねて「すてっぷ」を届けに行ってきました。

 以前、取材に訪れた時に事業所を新しくリニュアルすると聞いていたので、どのような空間になったのか興味を持って伺った次第です。

 従来のようにただ事務所的な空間があれば事業所として成立つという意識ではなく、利用者が明るい空間で心地よく集中できてプログラムを受けることができるというコンセプトを持って室内から変えて取り組んでいるとこに賛同した次第です。

 また、利用者に興味を持ってもらうために3Dプリンタを購入して使って楽しみながらものづくりの体験を具体的にやることで色々なスキルを身に付けることになリます、といって作った製品を見せてもらいました。

 事業所として色々な試みや興味を持たせられることは、利用者に支持される一番の要因だと思うので、そのような意識で取り組んでいる事業所を紹介できるとよいと思いながら、先駆的な取り組みをしている事業所を伺ったりしているとこです。

 先日、「ヤッドみやざき」に行った時に永山さんと相模原事件の話しをしていたら月刊誌の「現代思想」に特集されていたので購入したということだったので、貸りて帰りました。

 執筆者が、上野千鶴子、斉藤環、尾上浩二、立岩真也、熊谷晋一郎、ほか多数の方が、事件に関して色々な視点から書いているのを読んで自分の意見と照らし合わせたりして賛同したり気づかされたりしながら検証することができました。

 現代思想という雑誌は、以前、写真家として表現に携わっているときに必然的に現代思想に興味を持つということで、購入したりしていましたが、現在、障害に関わっていることで雑誌を手にすることはないと思っていたので、意外でした。

 相模原事件は、思想の問題でもあるということです。


2016/12/16

 今日は、天気も快晴で言うことのない秋晴れだったので気分も快調といきたかったのですが、何だか昨日の状態を引きずってピントが合っていない感じを持って過ごしました。

 といって、何もしないわけにはいかず「すてっぷ・秋号」を公的施設でフリーに置ける場所である県福祉総合センター1階のボランティアセンターに届けた帰りに、秋号を一番先に届けたいと思っていた「障害者自立応援センターYAH!DOみやざき」の永山昌彦さんを訪ねて事務所に伺いました。

 早速、「すてっぷ」を渡して1ページに記載している横塚晃一著「母よ!殺すな」という書籍に巡りあい、障がい者の生存権運動が70年代に起きていたことを知る切っ掛けになったという話をしたら、彼は東京でそのような運動が起きていることを宮崎の地で情報として知っていたと話して、その書籍はヤッドでも購入して置いてあると見せてくれました。

 横塚晃一氏の運動家であり思想家としてのルーツは、脳性マヒになった要因として、内的要因(自分からなりたくてなる)ではなく、外的要因によるものであるが故に、社会における不条理(規制や管理や排除)を許すことができず徹底的に生存のための改革運動を貫いた人物として記憶され、「母よ!殺すな」は障がい者のバイブルとして存在するのかもしれません。

 横塚氏の志が、40年ほど経って実現されつつあると感慨深げに語る永山さんからすれば、もっと意識を持った障がい者が連帯して運動をやっていくことができたならば、これほど年月を掛けずに実現できたのではないかと内省を込めて語る姿に気概を感じた次第です。

「母よ!殺すな」の書籍は、県立図書館とヤッドみやざきと宮アもやいの会にあります。
読みたい方は問い合わせて下さい。


2016/12/09

 先日、ピアスタッフだった方から嬉しい電話があり、何だか私まで幸せな気分にさせてもらいました。

 宮アもやいの会の事業にピアスタッフとして関わってくれていた方が、ピアサポーターとして雇用されましたという報告の電話があったので、とても自分のことみたいに嬉しい気分で電話応対してしまいました。

 社会生活や就労に関した課題を解決するためには、当事者自身が生き辛さや考えを他者に伝えることができることが必須と考え、事業を実施するための運営会議にピアスタッフとして参加してもらって意見を言ったり、研修会で体験を話したり、グループワークに参加して質問を受けたり、話し合ったりすることをメインにした事業を組み立てて実施してきたことがこのような結果にもつながったと思うと感慨無量です。

 当事者に自信と力を付ける場を提供することで、自分自身の力で人生を切り開くことができるのであって、支援者がいなければ何もできないというイメージを自分たちで打ち破って進んでもらうことが法人のミッションでもありました。

 そのようなミッションを掲げた中で、まずは一人でも一歩を踏み出してくれる方が育ったことは、そのような場を提供する方向性で邁進することが、多くの当事者に自信と力を付けて次のステージに進むことにつながると思っています。

 年末を前に明るい話を聞くことになり、来年はもっと当事者から明るい話を聞くことになるのではないかと妄想しているとこです。


2016/12/04

 先日の「ふれあい文化のつどい」で感じたこたことを記載します。
 知合いの当事者がステージのプログラムに出ていたので活躍を拝見したり、写真を観にきた人に説明したりして時間を過ごしました。

 プログラムの中でも法人の事業にピアスタッフとして参加してくれた当事者がシンポジウムを企画して実施するのを見て、テーマによって自分の体験を語る姿が、以前からすると落ちついてるし、的確に応えるのを見て随分と成長しているのを感じた次第です。


「経験を積む環境が、人を成長させるということですね!」


 その夜は、1014日に日向市で開催された「県精神保健福祉大会」で宮崎もやいの会代表の小林順一が県知事表彰を受けたのを祝う会を理事のSさんの紹介で、博多もつ鍋「えんや」で、もつ鍋を囲んで和気あいあいと祝いましょうという配慮で決めてもらい出席してきました。

 出席者は、近年、特に連携や恊働で密接に関わっていただいている方に出席いただき、共に連携を深めて21世紀を飛翔していくことに、祝杯をあげた次第です。

 宴の中で、出席者一人一人との出会いなどを話していると随分と力になっていただき、宮崎もやいの会がここまで展開できたことを実感することになりました。

 その一人、ヤッドみやざきの永山さんには法人立上げの時に相談した経緯やその後の各障がい者団体との連携を図る活動を計画したり、色々と忌憚のない話ができ、活動などを通して気づかされることの多い活動家としてリスペクトしている次第です。


2016/11/30

 先日、市民プラザのオルブライトホールで第19回「宮崎県ふれあい文化のつどい」が開催されました。

 講師として支援センターや病院などで実施している写真ワークショップに参加しているメンバーの写真を今年も展示しました。

・江南よしみ支援センター 
・就労移行支援事業所ぐらんま亭
・若草病院デイケア    
・谷口病院デイケア

 4ヵ所の各8名の参加者、32名のメンバーが実施した時に撮った写真のなかから一番気に入った写真を1枚選んでコメントを付けたのを展示しました。

 また、障がい者写真集団えんと宮アもやいの会の案内や県立看護大学の小笠原元准教授の写真ワークショップの紹介文と朝日新聞が取材してくれた新聞記事なども展示しました。

 コメントを読むと、どこに興味や五感を刺激されたのかがよくわかりより理解につながりますし、ただ撮るだけでは自分自身を知ることもなく通り過ぎて行くことになるので、撮った時の気持ちなどを聞くことに力を入れています。

 全ては、その人の生き方が写真にも反映するのだと思っていますので1枚の写真にその人の人生の一部があぶりだされていると思って見させてもらっています。

「たかが写真、されど写真」と言ったとこです。


 「宮崎県ふれあい文化のつどい」のイベント、運営から企画、出演まで全て精神障がい当事者が関わって実施しているとこが特徴です。

 活躍する場を提供することで、持っている個性や力をどんどん発揮して自信をつけることが、次のステージにつながると思っています。


2016/11/24

 11月末に発行の「すてっぷ」秋号に、協賛していただいた事業所の紹介記事をピアスタッフと同伴して取材した原稿が送ってきたのを読んで、私には書けない文章だったので、その時点で依頼してよかったと思いました。

 秋号の「すてっぷ」のページ構成は、
 1ページは、「相模原事件から障がい者の生存権運動を知る!」というタイトルで法人代表の小林が執筆していて、福井公子さんの著書「障害のある子の親である私たち」と横塚晃一さんの著書「母よ!殺すな」をテキストに障害に関わっていて感じる今日性を記載しました。

 2ページは、「相模原事件をどう読み解くか!」二人の方(福井公子さんと熊谷晋一郎さん)の意見を掲載させてもらいました。

 3ページは、「相模原事件を当事者はどのように感じたのか!」ということで、精神障がい者自立支援ネットワーク宮アの定例会に参加した二人の当事者の方に原稿を書いてもらいました。

 4ページは、上記に記載したピアスタッフが事業所を取材して書いてくれた文章を掲載する予定です。

原稿の末尾には取材した事業所に対してピアスタッフの思いが記載されているので、以下に掲載します。

 一般就労を目指して働きたい人がいる。それを応援するサポーターがいる。受け入れる事業所がある。「就労移行」には夢があると感じました。

 「働く場・働き方の選択肢」が増えていくこと、就職先と連携をはかり「雇用する側もされる側も幸せになれる」好循環をつくることなど「働くこと」の最前線で活躍されることを期待しながら「働きたい」と願う私たちと共に・・。

 お互いの得意分野を活かして「やらされるのではなく、自分たちでやっている」という雰囲気を大切にしている事業所が、高鍋という町の中に、静かだけど、大きな存在感を感じました。


2016/11/10

 先日、午前中に広報誌「すてっぷ」に協賛していただいた就労移行支援事業所:LITALIKO(リタリコ)ワークス宮崎のセンター長の大塚さんに広報誌を届けてきました。

 大塚さんからウイングル宮崎からLITALIKO(リタリコ)ワークス宮崎に名称を変更するのにあわせて、新しいリーフレットもできたのを見ながら、支援のポリシーやコンセプトを聞いたりしながら、利用者の求める目標を実現できる支援をしっかりやっていきたいということでした。

 また、事業所を近々改装するので、新しくできたら内覧会をしますので来て下さい、という案内の言葉を聞いてリタリコを後にしました。

 午後は宮崎市自立支援協議会の地域移行支援部会の定例会でしたが予定があり出席できなかったので、花山手の障がい者総合サポートセンターの担当に広報誌を部会出席者に渡してもらうよう預けてきました。

 少しでも広報誌を通じて、精神に関わっている支援者や専門職に宮アもやいの会の活動を理解してもらって恊働や連携した動きが作れるとよいと思って配布しているとこです。

 29日の宮ア市教委の教職員対象の研修会でも広報誌を配布してもらうのですが、思春期に発症することと、思春期に偏見が刷り込まれることで、心身に変調があっても偏見が気になり周りに伝えられないで重症化しての入院ということになります。

 このようなことのないように早期に発見することで早期回復に繋がります。発見が遅れないためには、精神疾患の理解と偏見解消の啓発活動が大事であることを知ってもらい、もっと各学校単位で啓発活動を推進してもらうことが狙いです。

 夜には、精神障害者自立支援ネットワーク宮崎の定例会を居酒屋でやりました。豚・鶏のしゃぶ鍋の食べ放題を注文して大いに仲間と飲んで食べて語り合いました。

 時には、気晴らしに食べたり、飲んだり、いいですね!


2016/10/17

 市教育委員会の支援学校関係の教職員の研修会で精神疾患と偏見解消の理解と啓発の話をするので、資料と広報誌「すてっぷ」を担当課に届けました。

 市教委は今まで橘公園の第4庁舎にあったのですが、今年の4月から清武支所の3階に引っ越しているのを知り、清武支所に届けた次第です。

 届ければ届けたで、担当者から恐縮する言葉を聞いて暑い中伺った甲斐があったと思いながら、1階の保健センターにも知合いの保健師さんがいるので行って見ましたが留守みたいだったので素通りして支所を後にしました。

 夕方には、広報誌「すてっぷ」の発行に協賛していただいた、合同会社「G&G」の事業所・m-frontに伺い予定の20部ほど届けてきました。

 何回か伺っていた中で、今日、初めて会う平田さんが対応していただき、よくよく話を聞いていたら、今まで会っていた川越・水早さんと一緒に事業所を立ち上げた仲間で彼らの先輩支援者ということでした。

 会えば、精神の世界の状況のことになり、就労移行支援事業所としてのポリシーを聞いたり、支援者としての思いがどれほど実現しているのかなど質問したりしながら話が盛り上がりました。

 お互い今の現状をよしとは思っていない中でどのようにイノベーションしていくか、平田さんは利用者の意欲を高めるためにやりたいことを聞き、それを実現するために支えていくことが大事と話され、私は「すてっぷ」で当事者支援をドラスティックに当事者主体の支援をしている事業所を掲載することで、多くの当事者に知ってもらい、人生に希望を持てる広報誌を作ることでしょうか、と話した次第です。 平田さんと久々にラジカルな話ができて、気分よくm-frontを後にした次第です。


2016/10/12

 高鍋町で湯浅誠氏の講演会と映画「みんなの学校」の上映会が開催されます。

 近年、開催されているイベントのなかで、驚愕の2本立てだと思います。
 シングルでも充分聞いてみたい、見てみたいという気にさせるセレクトをダブルブッキングさせた企画に、現状をどうにかしたいという主催者の気概を感じています。

 湯浅氏の現実を凝視する視線には以前から興味があり、物事を大局に立って論じ、具体的な行動でもって結果を出すという活動家としての資質にリスペクトを表したいとこです。 
 また、湯浅氏が最初に立ち上げた法人名が「もやい」というホームレスの人達の自立生活支援をミッションに掲げた法人と精神障害者の自立生活支援を目指す「宮アもやいの会」の志に共有するものを感じるからこそ活動家としての湯浅氏に興味をもつのかもしれません。
 映画「みんなの学校」に関しては、映画の取材先の大空小学校みたいに小さいときからお互いの違いを認めることを養える学校であれば、行くのが楽しくなって「不登校」することのつまらなさを感じることになるのだと思います。

 現在、発達障害の多動性の子どもや自分をコントロールできなくて暴力をふるう子どもや色々な問題を抱えている子どもたちが一緒の教室で学ぶことができる場を提供するためにどのような約束事を皆で決めて共有して実行しているのか知ることで、不可能と思われている共生のクラスを実現することのヒントになり、果敢に前例に囚われることなく不可能と思われている現実を変えることで、誰もが楽しく過ごせる学校を目指す挑戦者達の物語だと思います。


2016/10/4

 今年の宮崎県精神保健福祉大会が日向市で1014日に開催されますが、講師として児童精神科医・夏苅郁子さんがこられます。

 7日の朝日新聞に夏苅さんのインタビュー記事「本音の精神科医療」というタイトルで掲載されていたのでシェアしました。

 夏苅さんは、母親が統合失調症で自分もうつ病を患うという特異な経歴を持った精神科医であるとこをストレングスとして生かして、親が精神疾患の子どものケアもされています。

 自分のことを公にする切っ掛けは、漫画家の中村ユキさんの『我が家の母はビョーキです』に出会ってということで、県の家族会に関わっている時に中村ユキさんの講演会を企画したことがあり、メールで打診しましたが、新作に取り組んでいるのとお母さんの調子があまりよくないということで断りのメールをいただいたことを思い出しました。

 東京の知合いから中村ユキさんの講演のDVDを送ってもらったりして、親が精神疾患の子どもとして体験したことを聞くことで改めて子どもの家庭環境を知ることになりました。

 このように、夏苅さんや中村さんが体験を話すことで、親が精神疾患である子どもたちの現実の生き辛さが浮き彫りになったことで、子どもに対する支援を考える機運が高まったともいえるのです。

 そのような観点からも生活困窮の子どもたち以外にも色々な家庭環境の中で問題を抱えている子どもたちを地域で支える場があることが求められているのかも知れません。

以下は、朝日新聞のインタビュー記事です。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12546815.html…

以下は、jpop-voiceに母親とのことなどを話されています。
http://jpop-voice.jp/schizophrenia/s/1203/01.html


2016/9/22

 以前、映画「みんなの学校」を見た知合いから素晴らしい映画でしたと聞いていたので、機会があれば見てみたいと思っていたことが、昨日、高鍋町で実現しました。

 それに社会活動家:湯浅誠氏の講演も一緒に聞けると言うことでダブルに得をするイベントだったので当事者の方を誘っていってきました。

 実に明確な論理で学校運営をやっている木村泰子校長の言葉「公立の学校であれば地域の全ての子どもを受け入れることが当たり前」ということです。

 社会には、理念やミッションを飾りとして素晴らしい言葉が並んでいるとこもよくありますが、その理念をどのような実践で実現していくかというコンセプトがもっとも大事な要素ですね。
これまた明確なのです。

 学校は、みんなで作り、お互いが学ぶ場であり、支え合う場であると言うことです。

 教師が一方的に子どもに知識を与えることだけで完結する学校でよいのか、という一方的な在り方に対する疑問は、社会生活のあらゆる場面で問われる疑問ではないかと思います。

 それに、社会環境の縮図としての子どもを考えると生徒と言う概念として学校だけで対応できないのが現実である以上、子どもの周りにいる親や地域を巻き込んで課題を解決する仕組みをつくれるか、みんなで作るというミッションが提示されている映画でした。

 それは精神障害者の支援を考えたときでも、主役は精神障がい者であるにも拘らず支援者主体に支援が考えられているので、つい支援者の都合のよい管理的な一方的な在り方になり、障がい者自身の主体を発揮する必要のない支援になっている現実があります。

 このように、「みんなの学校」が投げかけているのは単なる学校だけの問題ではないと言うことを、講演会の講師の湯浅誠氏が上映会の前の講演で投げかけるという構成にもなっていたのです。

 だからこそ、来場者に持って帰るプレゼントの多い講演と映画であることを語ることで、いい話でありいい映画でした、で終わってほしくない、と言うのが社会活動家としてのスタンスで、気づきを如何に自分の現場で実践して生かすか、事例を出してみんなが得をすることになるという終着点に導く講話でした。


2016/9/14

 先日の土曜・日曜と台風の影響で、予定していたイベントも中止になったりで静かな週末を過ごすことになりました。
 このようなときには、終了した活動、これからの活動の資料を整理したり、法人の活動の依頼のメールを出したりして過ごすのが定例なのです。
 特に広報誌を11月に発行するので、協賛してもらった事業所を紹介するので取材日程を調整して決めたりするメールを出したりして直近の課題を解決して最善の記事にできることを目指しています。
 今回の広報誌に協賛してもらう条件としては、利用者のステップアップを積極的に支援することを実践している事業所などに声をかけて掲載してもらいました。
 取材者は、私ではなくピアスタッフに取材してもらうことにしています。
 当事者が選ぶためには、画一的などこも同じ項目の情報を網羅して提供しても差別化がないような情報では選ぶことができないというのが当事者の声なので、当事者に取材してもらって所見を記載いてもらうことにしています。
 今回の掲載を手本に、県内の事業所を掲載するには、当事者の為になる就労支援事業所の情報とは、どのような情報なのか、当事者に決めてもらって、当事者に取材してもらい情報を掲載して、当事者自身が自分の未来のために選択できる情報を広報誌に掲載することは、法人のミッションの一つだと考えています。


2016/9/10

 今日は、午後から高鍋のぐらんま亭の利用者さんの余暇活動としての写真WSを行ってきました。
 運営者の中武功見氏は千葉の地域包括ケアの最前線基地、千葉県の柏豊四季台を見学中!
医療と福祉と住宅業界の三位一体!
と、視察に行かれていることをFBに記載されていました。

 千葉県と聞いて思い出すことは、堂本暁子知事の時に差別禁止条例を全国で最初に作り、精神障がい者に対する地域支援として「ACT(包括型地域生活支援)-J」を国内最初に国のモデル事業として市川市で実施したり、高齢者施設として国内でも珍しい街中の一軒家を借りて小規模地域密着の「介護共同体:宅老所・井戸端げんき」を木更津市で展開したり、というように千葉県では、色々なジャンルで先駆的な事業を展開する人物がいることを知りました。
 私など専門家でもない支援者に取って、精神障害者の地域支援として参考になるし、精神障害者の多くの方が取得しているヘルパーの免許を活かして小規模の宅老所など働く場としての参考にもなります。
 来年から居場所を開所できることになれば、日中支援や就労など次のステージを考えるとき、利用者がいつまでも利用者としてではなく、スタッフや活躍できる人材としての道筋を描く参考になると思っています。
 それぞれの当事者の持っているスキルを最大限生かす道を、この宮崎の地において実現できることを最終の目的として考えてきたので、そのような新しい支援や働き方など前例のない道を作り出すことを、お互い知恵を出しあってミッションを達成したいものです。


2016/9/4

 8月も終わり9月に突入して、あっと言う間に秋を迎え、年度後半に進んでしまいました。
 法人として今年度申請していた助成事業が不採択になったことで、日々の業務が解放され時間的に余裕ができたことになり、しっかり地に足の着いた事業を考える事にもなったことは
逆によかった点でもあります。
 8月をふりかえると広報誌「すてっぷ」を発行してより宮アもやいの会の活動を知ってもらうことになったり、九州ろうきんの助成を受けた事業の実施報告をしたり、西都市の妻地区で「ふれあい交流会」を開催したり、市教委の研修会で疾患と偏見に関した話をしたことで、中間支援としての法人の役割を果たした8月だったかと思っています。

 このような活動の中で、法人として一番求めていた居場所に関した課題を解決する支援があるのを知ったことが一番の成果かもしれません。

 先日、理事の瀬戸口氏と私と市議の嶋田氏と宮崎市障害福祉課の生活支援課の担当者に会って設立するための条件を聞いて具体的な問題点などの意見交換をした結果、法人として設立可能であることを確認しました。
 多くの行き場のない当事者に居心地のよい居場所を提供するには、当事者の求めているニーズを実現できるシステムを作ることが飛躍の一歩だと認識しているとこです。
 次年度は今まで当事者の声を聞いて描いてきた居場所での活動を本格化して、より地域で当事者が積極的に活躍して羽ばたいている姿を実現したいものです。

 これも人との出会いを通じて知りえる情報だったので、忘れられない8月になりそうです


2016/8/21

宮アもやいの会として嬉しいことがあり、やる気が出てきているとこです。

西都市社会福祉協議会から妻地区で「ふれあい交流会」を8月19日に開催したいので、という相談があり、法人として前年度の「ふれあい交流会」を西都市社協共催で開催したことが、今回の開催にもつながったということは、社協の担当の方の理解があるからこそ、このような機会を作り出していただいたのではないかと感謝しているとこです。

世間では、相模原における事件によって多くの障がい者の方が亡くなったことに対して、ご冥福を祈る次第です。

その犯人が精神疾患であるかのごとく報道されていますが、そこの事実はしっかり検証しなければならない問題であると思います。

措置入院をしていたということで、精神を病んだ凶悪なヒトという風に捉えている方が多い中で、客観的に冷静にみて、国や地方自治体や警察が凶悪な予告文を送る人間をどのように保護して対処するか、方法がない中で、精神疾患者として認定すれば措置入院という方法で処理できる道を選んだことで、多くの精神疾患者の方達が地域で理解してもらって偏見のない生活を目指すために地道な理解促進の活動をやってきたことが、水の泡となってしまうことに憤りを感じているとこです。

そうゆう中で、西都市社協からの「ふれあい交流会」の依頼には、このような状況であるからこそ、ふれあって理解していただくことが大事であるという担当の方の意志を感じているとこです。

関係者としてどのような状況であれ、現状を少しでも変えていく活動を実施することで、偏見を持たず一人の人間として関わってくれる方が増えることを願って、日々地道な活動を継続してやっているとこです。

※ 西都市妻地区「ふれあい交流会」を掲載しました。


2016/7/30

 大塚地区での「ふれあい交流会」を大塚公民館2階の会議室で50名ほどの民生委員・福祉協力員さんの参加で開催していただきました。

 今回は、大塚地区社会福祉協議会主催の「ふれあい交流会」で、宮アもやいの会のプログラムを活用した民生委員・福祉協力員合同研修会として開催になりました。

 平成27年度県の委託事業として実施して、今年の1月で終了したので、半年振りに地域での「ふれあい交流会」を行いましたが、参加者の方には、当事者の語りに感心していただいたり、グループワークでは笑いがあったり、とても楽しく有意義な時間を過ごしていただきました。

 ピアスタッフも久しぶりの交流会だったので、如何なものかと思っていましたが、1部で2名の方に体験を語ってもらいましたが、しっかりと目的としている内容を話していただき、2部のグループワークではそれぞれのグループに当事者が参加して話に加わっていただくことで、話が盛り上がって時間が足りないぐらいでした。

 役員の方が最後に、今年のテーマとして精神障がい者の理解ということで議題としては上がっていたけど、どのような研修会を実施したらよいかわからない状況だったのですが、今回このようなプログラムで実施できたことは非常によかったといっていただきました。

 研修会をどのようなプログラムで開催したらよいのかわからない地域にこの交流会のプログラムを知っていただき研修会として開催していただくことで、理解につながり有意義な研修会でした、と参加者にいっていただく内容だと企画者としては思っているとこです。

 理解するには、もっと地域で開催してもよい企画のプログラムだと思っています。

※ 大塚地区でのふれあい交流会の報告を掲載しました。


2016/7/6

 6月30日は、九保大で「家族として、支援者としての活動」というテーマで講話します。

 パワーポイントで話すので、宮崎の青空の風景に上手くデータを編集し構成して、わかりやすく的確に理解されるために、ここ数日、制作に打込んでいました。
 これから社会で支援者として活躍される方に、現場の状況に臨機応変に対応する姿勢を持っているか、否かで支援が違ってくるし、実践を通して身に付けることの大事さを話すことにしています。

※講話に関しての所見とグループワークでの意見は掲載しました。


 明後日は、高鍋の就労移行支援事業所ぐらんま亭での写真WSの実施日です。
 近頃、若い利用者さんが増えてきたことで写真の撮り方も色々とチャレンジしてくれたりして、講師もビックリするような発想で撮ったりしたのを鑑賞するのが楽しみになっている写真WSです。

 72日は、日本精神科看護協会宮崎支部の主催で「こころの日」のイベントに宮アもやいの会として写真WSに参加している当事者の写真を展示することになりました。
 場所は、宮交シティー1階アポロの泉で10時から14時まで、その他の専門機関もブースを出して健康相談や展示など色々な催しが計画されています。
 この際、楽しみながら心身の健康チェックをするのもいい機会かも知れません。
 下記の支援センター、病院、事業所の利用者さんが参加して撮った写真を展示します。

江南よしみ地域生活支援センター
若草病院デイケア
井上病院デイケア
谷口病院デイケア
就労移行支援事業所ぐらんま亭

 写真というツールで、当事者が支援を楽しみながら自信を持ち意欲を高めることができることを実証することも活動の一環と思っています。


2016/6/20

 先日、午前・午後と2つのNPO法人の総会に正会員及び監事として参加してきました。

 総会は、それぞれの議案を承認してもらうことが目的なので、どちらかと言うと型苦しい会議になり、フランクに話合うことができないのでチョッと疲れるのも現実です。

 ただ、総会が終わると解放されてざっくばらんに色々と身近な課題などを、お互いが自由に話合う場に変容するので楽しい時間を過ごすことになります。

 新規のNPO法人と10数年実績を積んだNPO法人に関わって思うことは、民間企業の収益オンリーではなくNPO法人の特徴である公益性としてのミッションを如何に実現するか、実現するために収益も必要であると言う視点にたって事業を運営して行くことが問われていることを改めて実感することになりました。

 宮アもやいの会自体も10年ほど中間支援として当事者の自立や精神疾患&障害の理解促進ということを事業として掲げて実施してきましたが、この事業は収益性のある事業ではないので、どのように資金的に担保して法人を運営していくか、10年という時期に改めて考える機会を与えられたようなものです。

 以前から社会的課題を解決するために資金的な課題を踏まえて事業運営するのが社会的起業であると認識しているので、必ずやNPO法人の特徴である公益性と収益性という両輪を成立たせて、社会的起業として運営していける道があると妄想しているとこです。


2016/6/7

 カリーノのTSUTAYAに寄って、いとうあさ氏の著書「目の見えない人は、世界をどう見ているのか」(光文社新書)を探したらあったので、久しぶりに書籍を購入しました。

 今はネットである程度情報を得ることができるので書籍を買うということはなかったのですが、この書籍に関しては、私のテーマでもある、障害者・アート・ワークショップ・見る、というキーワードをテーマにしているで購入した次第です。

 今の社会は、大多数の健常者を基準にしているので、一般的とか普通になんでもできるということが秩序に適応していくことになり、障がい者を健常者に近づけることを目標にしているとこに違和感を感じています。

 いとうさんの視覚障害者との試みには、新鮮な言葉や実践を補完する言葉を感じています。

以下、いとうさんの言葉です。

 障害は欠落ではありません。4本足のイスから単純に足を1本取ったら傾いてしまいますが、3本足には3本足の立ち方があります。彼らは生きる様々な戦略を柔軟に携えている。

 4本足を前提に、何が足りないという「引き算」の発想が、そもそもおかしいのです。

 配慮という善意も、壁になることがあります。障害者といっても多様で、ひとくくりにできない。つきあうほどに、自分の盲点を知らされることも多いですよ。

 視覚障害者と健常者が対話をしながら行う美術鑑賞法がありますが、色や形など普段は言葉にしないことを言葉にする作業を通して、健常者に新たな気づきを与えてくれました。

 障害ある人の参加が、「見る」という行為の意味を豊かに考え直す機会を与えてくれました。

 差異を面白がる視点と福祉的視点とは、対立せず、補完的なものでしょう。障害ある人たちに、まずは気軽な友達、近所の人として接してみる。不謹慎なくらいの「好奇の目」から、本当のバリアフリーは育まれるはずです。

 健常者が見えない人の価値観を一方的に決めつけるのが一番よくないことです。言葉による美術鑑賞の実践がそうであったように、「見えないこと」が触媒となるような、そういうアイディアに満ちた社会を目指す必要があるのではないでしょうか。


2016/5/11

 ここ何日か雨か曇りといった日が続き、昨日は江南よしみ支援センター、今日は日南の谷口病院デイケアの写真ワークショップだったのですが、曇りや雨といった天候の中で実施してきました。

 曇りとか雨とかでもそれに応じた一期一会があるので楽しく実施して参加メンバーの天候を生かしたユニークな視点をみつけて刺激をもらっています。

 昨日、ヤッドみやざきから今週の土曜日の14日に山形屋前で熊本地震で被災された障がい者の方を支援する募金活動の案内があったので早速、精神障害者自立支援ネットワーク宮崎のページに掲載してお知らせしました。

 また、知合いにもメッセージを個別に出して参加依頼をお願いしたら、今4名ほどの方が街頭に立って募金活動をして下さることになりました。

 まだ、検討中が3名ほどおられます。

 ヤッドみやざき関係が15名ほどおられるでしょうから多くの方が街頭に立って呼び掛けることになれば楽しい募金活動になります。

街中で大声を出しても大丈夫という機会は、滅多にないので楽しみです。

 以前、赤い羽募金や署名活動などで山形屋前に立ちましたが、やってみて思うことは、大声を出すことでこれほど痛快な気持ちになることはないということです。

 お知らせですが、以前、精神障害者自立支援ネットワーク宮崎のページにシェアして掲載した「うつ病などの精神疾患、誰に相談すべき?」を了承を得て宮アもやいの会のHPに掲載しました。

 このような地域の身近な相談先を知ることで、悩んだり困っている人に対して早期に紹介してつなぐ支援は大事と思っていましたので、掲載を了承いただきよかったと思っています。

 是非、そのような状況の方がおられる時には、宮アもやいの会のHPの「精神疾患、誰に相談すべき?」のページを教えて下さい。

 その結果、早期に相談先を知ったことで、軽くて早期に完治したということになれば最高です。

 次の段階は、やはりface-to-faceでお互い顔の見える、直接会ってワンストップで相談できたり、お互いで支えることができる居場所を確保したいと思っているとこです


2016/5/1

 今日は、高鍋に異動になった行政マンと障がい者の相談支援事業所の専門職の方と中武功見さんが運営している就労継続支援事業所ぐらんま茶寮に行ってお昼を食べてきました。

 以前から就労移行支援事業所ぐらんま亭での写真WSを実施していましたが、中々時間的に行く機会がなかったので、今日は楽しみに伺いました。

 メニューをみたら色々な料理が写真付きで記載されていて何にするか迷っていたらハーフ&ハーフというハンバーグとチキン南蛮を一緒に持ったお得な料理を知合いに勧められたので頼みました。

 中武さんは、高鍋の地域での精神障害者に関する地域支援として就労と居住をメインに支援されていて、高鍋での精神に関するキーマンとして障がい者全般に関する集まりには呼ばれて発言されています。
 その一つに、高鍋の自立支援協議会の中で、精神障害者ボランティア養成講座を実施する計画で、只今参加者を募集しているということで、より具体的に地域での理解者を増やして地域での支援を図っていきたいというコンセプトで実施されると言うことに賛同した次第です。

 形だけとか名前だけの協議会もありますが、精神に特化した形の講座を企画することで、逆にあらゆる障害の方の相談に対応できるノウハウを習得できるのではないかと話したりして、具体的な支援を企画することで課題も浮き彫りになり、次ぎにつながってより明確な地域支援を目指すことになるのではないでしょうかとエールを送りました。

 それにしても、古民家を改装してカフェにしているので、居心地のよい空間に時間の流れもゆったりしているので、気持ちよく話も弾んでしまいました。

 宮崎市にもこんな居場所があって精神障害者の方達で運営できることを妄想しています。


2016/4/3

 去年の4月に立ち上げたピアサポート宮崎のH27年度最後の定例会を行いました。
 参加は、PSMのメンバー5名と関係者3名で行いました。
 会議の内容は、実施した報告と参加者のふりかえりと進行中の報告などをしながら和気あいあいと脱線したりしながら進みました。
 「ピアサポート宮崎」も1年経った中で、メインの事業は「ふれあい交流会」を7ヶ月間、運営会議や交流会でのピアの語りなどをピアスタッフが担当して進めてきたなかで、「ふれあい交流会」終了後に県教委からの語りの依頼や宮崎市から自殺未遂に関する会議にピアの当事者の参加依頼や、西都市社協から当事者の語りの依頼などがあったことは、社会に認知されてきたのではないかと感じています。
 もっと認知を定着させるには、宮アもやいの会が中間支援としての事業を行ってピアスタッフとして活躍できる場を提供できるのか、NPO法人の公共性と収益性をどのようにバランスをとって事業を実施するのか。
 H28年度から新たな理事も加わることになり法人としては新たな地平へ進むことになると同時にしっかりした基盤づくりができればと考えているとこです。

 カリーノの前のステージで当事者の方が路上ライブをしたので見に行きました。
 車の往来や風が吹く中で、一人でアコースティックギターを引きながらのライブに感激しました。
 精神特有の人の目や心を読みすぎて中々人前での活動に抵抗を持ってる方が多い中そのようなことを気にせず、マイペースで歌っていく姿勢に共感しました。
 それと、高校生のファンがいることにも感激しました。
 みやざきアートセンターの1階の広場で定期的に一人でライブをやっていてファンになってくれたのだということで、今回のカリーノ前での初ライブに同級生を10人ぐらいに呼び掛けてきてくれている姿に、また感激しました。
 ライブを通じてつながっている世界をかいま見て、彼独特のライブに対する思いが人をつながらせているのだと思いますし、仲間内でのライブではなく一人のシンガーとして路上でライブをやっていることが新しいファンを作っていくのだと思った次第です。
 去年の11月に開催された「ふれあい文化のつどい」で市民プラザのステージで歌っているのがYouTubeに掲載されているので紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=P7WcAYEd5XQ


2016/3/29

 宮崎保健福祉専門学校の学生の実習で江南よしみ支援センターに来た時に必ず写真WSに参加してもらってメンバーさんと一緒に散策しながら写真を撮ってもらうことを実習として実施しています。

 そんな中、今年の学生のなかに前もって写真WSの講師が「NPO法人宮アもやいの会」という法人の代表ということで、ネットで検索して調べた結果、活動に参加したいという問合わせがあり、今年度実施の色々な活動に参加してもらいました。

・精神障がい者自立支援ネットワーク宮崎の定例会
・ピアサポート宮崎の定例会
・ふれあい交流会

 専門学校は1年間で、精神保健福祉士の国家試験に合格して専門職として就職するのですが、その国家試験の結果が今日発表されて合格したという連絡がメールであったので、お祝いのメールを返信した次第です。

 彼の合格報告のメールのコメントです。
「これもこの一年活動に関わらせていただいたことと、ピアの方々との交流出来たことが大きかったと思います!」

 このように活動の参加とピアとの交流が、試験後にとても役立ったと語ってくれたので、いい意味で関わってくれたことがプラスになっていたのだと思いました。

 晴れて胸を張って就職先に行くことができることは、当人に取って本当によかったと感激しているとこです。

 また、法人としても活動に参加してくれた方が、目的を達成して旅立ってくれることは、一緒に活動したメンバーとしてとても誇りに思えることです。

 これからの彼が専門職としてと一人の人間として社会で活躍することを期待するとこです。


2016/2/24

 法人として新たな事業として「ピアサポート養成交流会」を九州ろうきんNPO助成事業として、都城市・延岡市・宮崎市・日南市の4ヵ所で開催します。
 早速、昨日都城市の「星空の都地域活動支援センター」で1回目を開催してきました。
 
 ピアサポート自体が浸透していないなかで、今回の呼び掛けに何名の方が参加してくれるのか、興味津々で伺ったら当事者7名の方が参加をしていただいていたので、よかったと思いながら、まずは一安心したのですが、宮崎市から参加するピアスタッフが昨日あたりから調子が下り気味だったのでどうかなと思いながら支援センターで待っていたら、30分ほど送れるという連絡があったので、これまた、一安心するという開催前の心模様でした。

 ピアスタッフ1名が遅れた分を、私ともう一人のピアスタッフの話で時間調整して予定通りプログラムに沿って進行させていたら到着したので、一息入れてから話をしてもらいました。
 2部の意見交換会は、ピアスタッフの語りを聞いたのを受けて、今までの体験のなかで、よかった支援に付いて話合いました。
 ある当事者の方が、自分が今あるのは、支援者や仲間との出会いのなかで支援センターなどを紹介してもらう機会があったから、家にひきこもらずに地域生活を送ることができることになったので、今度は、自分が困っている当事者を少しでもサポートできる立場になれるようにやっていきたいと、話されたことが印象的でした。
 そのことを受けて、ピアスタッフの一人が、自分の体験を書いたり話したりすることで、体験を客観的に見つめることになり、困っている当事者の具体的な困りごとに自分の体験を通じて応えることができるようになります、と話してくれたことは、体験を語ることをやってきたピアスタッフの成長を感じるひと時にもなりました。

 まずは、積極的に体験を語る姿勢が仲間を困りごとや生き辛さから解放することになると言うことでした。

「ピアサポート養成交流会」のページは、ピアサポート養成交流会


2016/1/13

 とうとう、最終の記念すべき18ヵ所目を西都市で迎えることができ、感慨無量な日になりました。

 交流会を終了して帰る時の天気があまりよくなかったのですが、私の気分は、クリアーで爽快という気分でした。

 今日の「ふれあい交流会」の開催時間が930分からだったので、普段より早めに自宅を出発することにして、朝日を浴びながらバイパスを走って会場の西都市コミュニティセンターに向かいました。

去年の7月から「ふれあい交流会」の開催に関する活動を始めて、今日、無事終了したことに満足しているとこです。

 これから今月末まで、法人として交流会の目的の達成とピアスタッフが活躍したことを中心に報告書を作り上げ、関係機関へ成果を知っていただきより連携した恊働事業を生み出すためにも力を注がなければなりません。

以下は、あるピアスタッフが報告書に掲載するレポートの一説です

ふれあい交流会を計画していく話し合いの中で少しずつ自分というものを取り戻していきました。ここには同じような障がいを持ったピア(仲間)がいる、この悩み(障がい)を持っているのは私だけではないということだけでとても心強く感じました。
 
 語り終わったときに拍手をいただき、また2部のグループワークの中で同じ班になった方々から「とてもいい話だった」などと褒めていただいた時に初めて自分の障がいを肯定的に見ることができました。

 それまでの自分はなぜこのような障がいになったのか、甘えているだけなのではないかなどと常に否定的に考えては、悲観することしかできなかったのですが、自分の障がいが初めて人の役にたったのだと肯定的に考えることができるようになりました


2016/1/3

新年あけましておめでとうございます。
旧年中は、色々とご支援いただき有難うございました。
今年もご支援のほど、よろしくお願いします。

31日に以下のようなことを思って今年に思いをFB記載しました。

今年もアッという間に最後の1日なリましたね!
今年も真摯な支援者と出会ったことに感謝します。
みなさんは如何でしたか?
来年は、この出会いを生かした事業を生み出して、宮崎の地域福祉がエポックに突入することを妄想しているとこです。
みなさんも、来年は、新たなエポックの年にして下さい。

今年をふりかえってみました。
今年は、「ふれあい交流会」を実施して当事者のピアスタッフに参画してもらって自分自身のエンパワーメントを高め、スキルアップにつながる事業として企画したことが、地域の方々にも精神疾患及び障害を理解してもらい、接触体験によって当事者をより理解する切っ掛けになっていることは、アンケートのコメントを読ませてもらって確認できることになりました。

今年の事業を通じて、当事者自身がピア(仲間)としてお互い支え合うことで、より地域で活躍ができる機会を作り出すことも可能になり、障害があっても認められる事業を実施する機会を作ることで、偏見解消と疾患理解になる効果を生み出すことになりました。
この事業実施で県内の各市の社協の担当者と出会ったことも、これからの地域で事業を展開するうえで重要なつながりが可能になったと思っているとこです。

このように今年は、実のある年であったことは間違いなく、来年は、実から花を咲かせることを果たしたいと思っています。

来年は、新たなステージでピアスタッフと共に道を切り開いていくことを願っているとこです。

   
 
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