「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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写真展「I Love みやざき」展示実施機関
担当スタッフのメッセージ


          写真ワークショップ活動に携わって

                         社会福祉法人 敬尚会

                   江南よしみ地域生活支援センター
                             市尾 史尚

まず、写真を選択した基準ですが、私も写真撮影については素人で、大きなことは言えませんが、技術的に良いと感じた写真ではなく、写真ワークショップ活動に一緒に参加し、その方の個性がよく出ていると、私自身が感じた写真を選択しました。
 今回改めて写真の基本とは何か、魅力とは何か、自分なりに考えてみました。写真は、当然何かを対象にカメラを使って撮影します。撮影したい対象を探すので、観察力が重要になってきます。対象を探し撮影を続けていくうちに、自ずと観察力が身についてくるように感じます。写真の基本とは、観察力であるような気がします。また、日常何気ない風景など、写真で見ると、見逃していたものや、魅力的に感じるものです。本当に奥の深い世界だと思います。
 私は、写真ワークショップ活動に携わるようになり、約2年が経ちます。精神に障がいのある方は、すべての方とはいえませんが、家に引きこもりがちな方、自分から会話することが苦手な方、主体的に活動することが苦手な方が多いようです。
 そのような中で、写真ワークショップ活動は、外に出て、自らが主体的になり、写真撮影をし、撮影後の鑑賞会では、写真について話をするなどします。話題は、ベストショットを選んだ理由や感想などですが、そこで話をされる方々の表情は、普段の表情とは異なり、とても豊かで、笑顔もみられ、活き活きとされています。写真ワークショップ活動が、精神に障がいのある方の、一歩外へ踏み出すきっかけになっていると最近改めて感じています。
 また、毎回感じているのですが、撮影する場所は同じなのに、撮影した写真を見ると、対象が様々で、正直こんなにも異なるものなのかと驚きます。対象への興味は様々で、撮影した写真の中に、参加された方の個性や主体性が現れているようで、見ていて楽しくなってきます。
 これから先、写真ワークショップ活動に携わっていくにあたり、これまで以上に、障がいのある方と共に、写真の魅力や、新たな気付きを大事にしていきたいです。そして、多くの障がいのある方が、写真ワークショップ活動に参加し、写真の楽しさを知っていただけるよう、努めてまいりたいと思っております。


       撮影者がワクワクする活動「写真サークル」

   若草病院デイケア作業療法士 近藤振一郎

私は、若草病院デイケアで行われているプログラム活動「写真サークル」に関わらせて頂いている作業療法士です。では早速、活動の様子と展示する写真について、少しご紹介させて頂きたいと思います。
 「写真サークル」では、毎回、いろんな所へ出掛けて行きます。晴れた日には、堀切峠の道の駅や平和台公園…雨の日は大淀川学習館や歴史文化館など、その都度、利用者さんの希望する場所へ向かいます。現地に到着したら利用者さんは、講師の先生からデジタルカメラをお借りして、思い思いの場所で、真剣な表情でシャッターを切ります。スタッフも負けまいと、カメラを手に写真を撮ります。
 30分ほど現地に滞在後、病院デイケアに戻り、撮影した写真の観賞会を行います。デジタルカメラをテレビに繋いで観賞するのですが、スクリーンに映る画像は実に面白く、いつも感心させられます。利用者さん自身もお互いの写真を観ながら「あそこがいいね!さすが!」とか「これはどうやって撮ったの?上手いね~」などと、とても関心を持っているようです。
 観賞会の最後には、講師である小林先生の撮られた写真を見せて頂きます。当然ですがここで皆さん、プロとアマチュアの差を感じさせられることになります。私自身、撮った写真に自己陶酔し、伸びきった天狗の鼻を毎回ここで折られています。一方、先生が撮影のポイント及びテクニックを惜しみなく教えて下さるお陰で、利用者さんの作品に確かな成長が見てとれます。最近では、プロである先生さえも驚くような写真が続出している程です。
 さて、今回私が選ばせて頂いた写真は、ここ一年間で利用者さんが撮影したものです。「撮影者のワクワクが伝わってくるもの」をテーマに選ばせてもらいました。単に撮影しただけの写真ではなくて、見る人を驚かせてやろうという意気込みが、どの写真からも伝わってくると思いますよ。
 では、お楽しみください。


写真展「I Love みやざき」に寄せて

あいクリニック・スタッフ:黒川

今回、初の写真展が開催されることとなり、大変うれしく思います。
このコーナーは、スタッフの視点で集めたものです。
テーマはありません。直感で「この写真いいな!」「好きだな!」と思ったものを選ばせていただきました。
あいクリニックで、写真のワークショップがスタートして、今年で、5年目になります。
月1回の開催ではありますが、夏は「暑い、暑い。」、冬は「寒い、寒い。」、「いつも同じコースで、撮るところがない。」などと言いながら、時には、遠くへ出かけたりしながら、みなさん、ワークショップに参加されています。
ここ最近の過酷な暑さの中では、正直、撮影に出ることがおっくうに感じることもあるかと思いますが、毎回、創意工夫を凝らし、熱心に撮影されています。
撮影する時には、自分で「よしっ!」と思って撮った写真が、画面で見ると、思っていたものではなかったり、何気なく撮った写真が、画面で見ると、とっても素敵なものに写っていたりして…撮影した写真を画面で見ると、暑い日は暑い日だけの、寒い日は寒い日だけの、その日・その時にしかない、世界に1枚の写真が、そこに発見できます。
同じコースを歩いて撮影していても、撮られる写真は全く違い、見るもの、見る方法、見つけるものは、さまざまあることも気付かされます。
他のメンバーさんの写真を見て、大爆笑したり、感心したり、びっくりしたり、みんなで同じ写真を見て、いろんな感想が出ることも楽しみの1つになっているかと思います。
これからも、写真を通じて、一緒に楽しく発見していきましょう!!!


井上病院写真ワークショッププログラム開始!!Σ(・ω・ノ)ノ!

 私は、井上病院でデイケア主任をしています。川崎です。
 ひょんなつながりから、写真ワークショップの小林さんとの縁があり、井上病院でもデイケアプログラムとして、写真ワークショップをお願いすることになりました。
 第一回が、開催されメンバーさんたちの反応は、予想を上回る勢いで、次回も楽しみ!との声に、やってよかったと自己満足しております。
 最終的には、講師の小林さんの技術を盗み( *´艸`)次を、担える人に僕がなるか、他のスタッフになってもらおうと、僕もスタッフも真剣に参加しています。
 さて、メンバーの写真のなかからベストショットを僕も、選ばせていただきました。
 どれもすてきでした。かわいさを感じるものや、壁を這う力強さなど感じさせてもらった作品です。皆さんも、ぜひ写真のもつ力を感じてみてください。

 デイケア職員の清杉です。初めての写真プログラムをみんなで楽しみました。写真を撮ること・撮った写真を他者と見ること・他者からコメントをもらうこと、どれもとても心地良くて楽しい時間でした。普段何気なく目に入っているものにも新たな発見がありました。蝶々が飛んでくるとみんなで追いかけたり、しゃがんだり見上げたりと、みんな生き生きとしていました。
 今後この活動を続けていき、いったいどんな展開がうまれるのかとても楽しみです。


写真展「I Love みやざき」に寄せて

ピア・メンタルささき病院
 デイ・ケア担当ケースワーカー 田村 健

写真ワークショップで撮った写真に、メンバーさんのその人らしさや、逆に意外な面を見ることができ、メンバーさんだけでなくスタッフにとっても大変有意義な時間となりました。

スタッフチョイスの写真は、図や撮影対象に表れるその人らしさや逆にその人らしくない意外性、普段の何気ない風景がいかにうまく撮られているかといった点に着目して選びました。


写真展「I Love みやざき」に寄せて

医療法人同仁会 谷口病院 
地域活動支援センター和み 福島 亜希子

今回、スタッフとして選んだ時の基準は、人ではなく、あえて形跡を撮影対象にしているところや、今この瞬間の楽しさを表現していたり、ワクワクした感じが伝わってくる感じや、何だか映画のワンシーンみたいな雰囲気のある写真を選びました。
 参加している利用者さんに対するコメントは、撮影している当初より、後日、こうして参加された利用者さんおひとりおひとりの写真についてコメントを考えている時の方が、より本人たちの目線に近づいて写真を見る事が出来、また、普段では気づかなかった内面的な感覚も追体験出来る気がします。
 それに、撮影するものや撮り方で、その人の性格もなんとなくわかるような気もして、面白いなぁと改めて思いました。
 「意外と積極的なんだ!」、「お世話上手な方は構図もこうなのか~」、「実はロマンチストなのね」など、知らない一面を見られて新鮮です。

まだまだ始まったばかり。これからみなさんがどんな写真を撮るのかとても楽しみです。ありがとうございます。

   
 
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