精神障がい者の写真展「I love みやざき」に寄せて
NPO法人 宮崎もやいの会代表理事
写真家・講師 小林 順一
当法人のミッションであります精神障がい者の自立や社会参加を支援する法人として、精神障がい者がよりオープンに地域の中で活躍することを目的に、アートである写真活動を通して市民と触れ合ったり、地域のよさを再発見したり、自分の感性を発見したりすることを目的に活動しています。
今回の写真展「I love みやざき」を通して、彼らの撮った写真が地域のよさを伝えることになれば地域貢献になりますし、展示してある写真を鑑賞することで精神障がい者に対する偏見を解消する機会になったり、撮影者である当事者自身が公に展示されることによって自信と誇りを持つことができることを願っての、今回の写真展活動であります。
このように、写真活動を通して色々な効果が可能になる日中活動支援であることを、今回の写真展を通じて多くの方に理解していただき、ご支援ご協力をお願いできればと考えております。
また、彼らの撮った写真を写真展以外で活用することを宮崎もやいの会としては考えなければならない現状でもあります。
そのためには、写真の有料ライブラリーとして貸出をすることで、収益を生み、彼ら自身に少しでも写真使用料として還元できるようにしたいと考えております。
その為には、多くの民間企業の方々の理解を得て、精神障がい者に対する企業としての社会貢献として写真を利用していただくことを求めております。
たとえば、写真を加工した形でラベルやパッケージなどに商品化して利用していただいたり、民間法人の広報誌や冊子、カレンダーなどに利用していただいたり、レンタル写真として会社のロビーなどに展示していただいたりすることで、新たな収益の道を切り開き展開していくことを目指しております。
是非とも精神障がい者の未来のために、ご支援をお願いする次第です。
精神障がい者の日中活動支援としての写真ワークショップ
写真ワークショップ講師 小林 順一
写真ワークショップを始めるきっかけは、長男が統合失調症に罹患して12年になりますが、7年前に宮崎もやいの会というNPO法人を立ち上げ日中活動支援として5年前に写真を活用した支援を始めました。
最初は、今まで写真を活用したプログラムなどない状態でしたし、写真活動としての実績もない中での船出だったので、実施してくれる関係機関もない状態でしたが、関係機関のスタッフの理解を得て実施していただくとこがあり、今に至った次第です。
精神障がい者の方に写真というアートを通じて、今まで閉ざしていた感性を発揮する機会を作ることで、彼ら自身も意識していなかった潜在的に持っている素晴らしい感性に気付くことによって、自分自身に自信が持てたり、自分の可能性を信じてチャレンジする勇気が湧いてきたりすることを願っての写真ワークショップです。
撮影の基本は、自分たちの住んでいる地域を再発見することを目的にした写真活動で、今まで身近すぎて見向きもしなかった風景にカメラを通して見ることで、新しい発見があり、自分の住んでいる地域に愛着が湧いてくることを感じる写真ワークショップです。
実施機関
・江南よしみ地域生活支援センター(宮崎市)2008年~2013年、月2回
・若草病院デイケア(宮崎市):2008年~2013年、月2回
・あいクリニックデイケア(宮崎市):2008年~2013年、月1回
・ピアメンタルささき病院デイケア(宮崎市):2013年6月より
・井上病院デイケア(宮崎市):2013年7月より
・谷口病院デイケア(日南市):2013年7月より
・地域活動支援センターみなと(延岡市):2013年1月
・みやざき若者サポートステーション(宮崎市)2012年6月
・宮崎市保健所主催-難病患者・家族交流会:2011年~2013年、年1
・ドキュメンタリ-フォトフェスティバル期間中:2009,11,12,13年、年1
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