当事者による当事者のためのピアサポートが必要であるということから、宮崎県で当事者が「ピアサポート宮﨑」という任意団体を立ち上げました。
お互いが支え合うことを目的にメンバーによる仲間づくりとピア活動の普及啓発を推進し、宮崎の各地域に「ピアサポート宮﨑」の支部ができることで、安心して地域で生活できる宮崎県を作っていくことを目指しています。
当事者による当事者のための相談支援など、効果が実証されている事例が多くあることを踏まえて、宮崎県でも当事者自身がピアサポーターとして支えあう地域づくりを目指して活動していきます。
第1弾として、同じ精神障がい当事者がつながってピアスタッフとしての活動を理解し推進する。
第2弾として、ピアスタッフの活動として地域住民や学生(特に思春期)などに精神疾患及び障害の理解促進事業の中心的役割を担う。
第3弾として、ピアスタッフの資源を活かした事業の企画案を官民に売り込んでいく。
まず、地域で孤立している精神障がい当事者が、孤立せず、仲間とつながって、現実の生き辛さの課題を解決するための場として、各地域の公的施設を利用して定期的に集って楽しく話合ったり交流しながら、仲間と共にアクションを起こして自らのエンパワーメントを高めて自立と社会参加を目指すことを、支援していくシステムを構築することが「ピアサポート宮崎」のミッションと考えています。
・「ピアサポート宮﨑」の定例会は、月2回開催します。
・日時は、第2、第4土曜日 午後2時~午後5時
・場所は、江南よしみ地域生活支援センター
・参加に関しては、当事者であれば誰でも参加できます。
「ピアサポート宮崎」に関する問合せは、事務局の江南よしみ地域生活支援センターにお願いします。
電話:0985-64-1033
<全国的なピアサポートの効果>
最も大きい効果としては、入院が長期化し退院に関して非常に大きな不安を抱く患者への声かけの支援である。
自分と同じように、かつて入院していた体験を持つ仲間であるピアの立場から声かけをされることでの安心感が持てる。
また、患者及び地域での当事者に対する相談支援として、疾病や障害を持つ仲間たちが日々地域生活の実際を営む暮らしぶりを見聞きできることは共感を得やすく、相談のしやすさも保障される。
また、支援にあたるピアスタッフは、自分が仲間の退院支援や相談支援に役立っているのだという有益感、セルフエスティーム(自尊心)の向上を得られる。
また、急性期の患者及び地域の当事者の家族に対し、ピアスタッフがかつて入院経験を持ち、現在は地域住民として社会参加して暮らしている姿を示すことにより、子供の将来の姿として家族に安心や希望をもたらす支援もできる。
ピアスタッフが自立支援員等と、医療機関内への訪問や退院に向けた患者の支援にあたってもらうことについて、医療機関のスタッフは不安や心配を持つことが当初は多い。
しかし、かつて病状の重かった患者の元気な姿や支援活動にあたる姿は、医療機関スタッフに刺激と希望を与えてくれる存在にもなっている。 |