精神障がい者の就労や生活の現状を知る調査を当事者自身が行い、精神障がい者の就労の現状を把握するとともに、就労に関して先駆的な取り組みなどを併せて調査し、自分たちが地域で安心して生活でき、働ける社会のありかたを当事者自身が構想する当事者自身のソーシャルワークとして、以下の事業を行った。
(1) 精神障がい者の就労及び地域生活に関する調査
ア、精神障がい者の就労や地域生活の現状を知るための調査
当事者により、アンケート調査の質問内容などを検討し、まとめあげたアンケート調査票の発送を行った。
アンケート調査に関しては、支援センター・サービス事業所など60ヵ所1,000名分を送付して、344名分のアンケート用紙を回収した。
アンケート調査のデータをパソコンに入力することでグラフの資料ができ、冊子にして配布した。
(別紙及びPDF参照)
イ、民間企業等を直接訪問し、利用者及び事業主に対して行う就労に関するインタビュー調査
当事者が取材先を決めてインタビューの質問内容を作り、撮影やインタビューを担当して実施した。
ビデオ取材に関しては、独自に依頼した民間企業3社を取材した。
また、県障害福祉課就労担当からの紹介として3社あったが、1社に勤める当事者が取材されたくないということで会社自体が取材を断り、2社の取材になった。最終的には、5社の民間企業を取材した。
その取材したビデオを編集してDVDとして保存して活用することにした。(DVD参照)
取材に関しては、当事者スタッフ及び宮崎もやいの会代表が同行するという方法で実施した。
取材記(別紙参照)
(2) 成果発表の報告会の開催
アンケート調査などに携わった当事者による報告会を開催した。
・3月19日に報告会は無事終了した。
・来場者は、73名(スタッフ含む)
・来場者への配布資料(別紙参照)
・報告会レポート(別紙参照)
(3) 調査報告事業の成果の取りまとめ
ア、インターネット上での配信(写真や動画を含む)
・ 事業実施に関する資料を掲載した。
・ アンケート回収結果のデータ資料を掲載した。
・ インタビュー取材の取材記を掲載した。
イ 、就労の困難さを描いた漫画本「精神障がい者のハロー ワーク(仮称)」の原案作成
・当事者の視点から当事者の就労の困難さを取材して制作を進めた。
ウ、新しい働き方(ソーシャルファーム、協働労働等)の 提案等
・アンケート等を元に関係したスタッフとの話し合いによ り、理想の働き方を取りまとめた。
■ポンイント
・ 自由な働き方ができる
・ 一定の賃金が確保されている
・ 相談支援体制がある
・ 職場に相談できる仲間がいる
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