「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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平成26年度宮崎県協働による未来みやざき創造公募型事業

「公立大学生のアンケートレポートに関する
当事者のコメント」


ピアサポートメンバーのAさん


当事者Aさんの公立大学生のレポートに関するコメント

はじめに

レポート全体を通して

…「<普通>とはなにか」というテーマが浮かびました。 

「もしも自分が精神障害者だったら、(働く際)カミングアウトするか」

…実際には、どのようなご質問をされたのか分かりかねますが、全体的な感想として、

・一般就労していて、途中で精神障害になった場合

・就労する以前に、精神障害になり、働こうとする場合

・就労していたが、精神障害のため一度辞職し、再度働こうとする場合

等によって、答えが変わる部分も大きいように感じました。

(開示する=雇用されない、(暗に)解雇される、等につながる恐れも大きい)

レポート1.

「(自分の性別すらも)オープンにしたくないのだろうか」

…個人的感想として、発達障害者の中には性的マイノリティも比較的存在する気がしています。

「障がい者から病院・施設・サービスへの不満が大きい」

…精神障害の人たちは、病院、施設等と長期的に関わらざるを得ないという背景も影響しているかもしれません

レポート2.

「障がいのあることを公言している人に対してはそう思わないでいられるかもしれないが、障がいのあることを隠されたままだとやはり甘えやワガママだと思ってしまうし、理解できないんじゃないかと思った」

…障害だと分かっている人の言動を「甘えやワガママではない」と周囲が理解することの難しさについても、考えたいと思いました。

レポート3.

「制度を改善すべきだと考える」

…「制度の改正」と「一般の意識の変化」はタマゴとニワトリの話を連想しました。ポイントだと感じました。

レポート4.

「家庭を持つことが社会に貢献することの一つと言われている」

…ご自身はどのように思っておられるのでしょうか

「本当に普通のことなのだろうか」

…「普通」をどのような定義(意味)で使われているのか、考えたいです。

「まじめに行うよりも楽しみながら理解することでより多くの人々に知ってもらえるのだろうか」

…真面目な場、楽しむ場、それぞれの意味があると思います。「真面目な場」だけにニーズが集中すると(専門家の講演など)、当事者の意識・現状との乖離が心配になります。

レポート5.

「…その他を見ても、変わらないように思える」

…「(自分たちと)同じ」だと理解しやすい、ということでしょうか。違うものを理解することは難しい、ということにつながるでしょうか?

レポート6.

「危険を感じる」

…どのような危険を感じられるのでしょうか

「うつ病などは」

…発達障害者の一部などを含む人々が「新型うつ」とマスコミによって名づけられ、混乱が生じています…

「自分のためにも」

…とてもうれしく感じました。

レポート7.

「無料で自由に入ることのできる場所」

…大事だと思いました。

レポート8.

「男性の方が精神障がいになりやすい」

…確認が必要です

「障がいのある方も恋をする」

…?

「甘えないでちゃんと働こうとしている」

…周囲から「甘えるな」という圧力を感じる人も多いのではないでしょうか。

レポート9.

「理解者を増やすべき」

…具体的な方法など前向きな話への期待を感じました

「労働しているのに収入が低いと思った」

…暗黙の了解になっていることについて、今後どのようにしていけば良いのでしょうか、考えたいテーマだと感じました。

レポート10.

60代以上の割合は少ないが、収入源が年金の割合が1番高くなっている」

…障害(基礎)年金受給者の存在

「見た目では障がいを持たれているということが分からないので」

…見た目で分からない障害を持つ当事者には、「障害を明かすか、明かさないか」という選択を強いられる場面が多く発生します。そのこと自体が精神的負担にもなります。

レポート11.

「アスペルガーがどういった障害なのか理解している人も少ないのかもしれませn」

…同じ発達障害という診断名でも、一人一人の違いが大きいことも理解してもらいたい点です…

「理解することが一番必要なのでは」

…理解することが、理解される当事者の利益だけでなく、「理解する側の得」になればよいと思います。

当事者も、周囲の人の理解に努め、お互いにお互いのことを考えられれば、良い理解のあり方に近づくのではないかと思いました。

レポート12.

「働ける場所が増えていくのか」

…社会から「見て見ないふり」をされることが少なくなれば良いと思います。

「精神障がい者に関わっている人にもアンケートを」

…ぜひ行いたいです。また、精神障害者と普段関わりがない人の意見もとても大切だと感じました。

「何で精神障がい者の人達は差別を受けるのかが分からない」

…自分が「差別をしている」という事実から目を逸らす人が少なくなれば良いと思います。

また、「自分は目を逸らしている」ことを自覚するだけでも意味は大きいと思います。

レポート13.

「複数の障がいが重複」

…発達障害者の中にも、二次障害(三次、四次…)に苦しむ当事者が多くいます。

「相談しやすい方法はメールよりも対面」

…私であれば、対面でないと安心できないかもしれません。不安が元々強い状態で、見えない相手を信頼することは難しいかもしれません。時々でも対面で相談できる人の方が、効果的な相談ができる気がします。

「周囲の目」

…日本(文化)特有の問題もあるかもしれません

レポート14.

「収入源は年金がトップ」

…障害(基礎)年金受給者の存在

「普通、正常とは何か?」

…疑問がうれしかったです。ぜひ皆で考えていきたいです

「昼夜逆転しているからか」

…日中は人の目がつらいという理由もあるのかもしれないと思いました。

「病院や、医師に頼りすぎ」

…頼らなくてよい方法が増えればよいのですが…

「どんな職があるのか分からない人も含まれると考えられる」

…実際に精神障害者を受け入れている場所が少ないこと、事業所の数が限られること等があり、

求職活動自体に(健常者以上の)困難がある場合も多く考えられます。

「目的」

…目的が一つで、他のことを割り切れるならば良いと思いますが…

レポート15.

「普通の人と全く変わったことはない」

…普通の人とはどういう人のことを表すのか、考えてみたいです。

レポート16.

「暴力暴言があることにおどろいた」

…閉じられた場ではどこでも起こり得ることだと残念に感じます。

レポート17.

「会社側も理解して雇用を増やせばいいと思った」

…「理解する余裕がない」と言われそうで、少し怖いです。また、理解されても、利益を生むことが会社の基本である限り、例外を除き現状では精神障害者の積極的な雇用は難しい気がしました。会社にどのように雇用のメリットを伝えるか、考えたいです。

レポート18.

「収入源は年金がだんとつで一位である。このことから、高齢者で精神障がいを抱える人が多いことが分かる。」

…障害年金

「確かに無料でいられる場所が少ないと思った」

…障害者にとって生活しやすい社会が、他の人(健常者)にとっても暮らしやすい社会だという共通認識の構築が必要だと思いました。

レポート19.

「興味を持った」

…嬉しく感じました。

「人の助けを借りないとできないことがたくさんあると思うから」

…障害者だけが、人の助けを得て生活しているわけではないのに、「健常者同士の助け合い」ではない助けは、特別・大変・「してあげる(してあげなくてはいけない)」ものとされがちだと感じました。

レポート20.

「時間も足りないし、相談できない人も増えるのではないでしょうか」

…そのようになっていると思います。ほかにどのような方法を取ることが実際に可能か、考えたいです。

「目に見えて分かる障害」

…目に見えない障害を持っている人は、見た目で理解されず(ぱっと見た目で差別もされず)、開示するかどうかという選択を必然的に迫られることも苦しさの一つだと感じています。(開示すること、またある程度の関わりにより、差別される懸念もあります)

「…言えない人の事が気になりました」

…主体的に関心を持っていることについての言葉は、とても現実性を感じさせられました。とても大切なことが書かれていると思いました。障害者に関する問題に関心を持つ人が今後増えれば良いと思います。


   
 
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