「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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平成26年度協働による未来みやざき創造公募型事業

1,「精神障がいのある方の地域での生活及び就労に関するアンケート調査」

2,「精神障がい者を雇用している民間企業へのビデオ取材」


 ネットでのアンケートも可能にしていますので、以下のページからお願いします。

「地域での生活および就労に関するアンケート」

              アンケート調査依頼文

平成261210

関 係 各 位

特定非営利活動法人 宮崎もやいの会
代表理事  小林 順一
(公印省略) 

精神障がいのある方の地域での生活および就労に関するアンケート調査(依頼)

 時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃よりNPO法人宮崎もやいの会に対しまして、格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。
 
 この度、当法人は宮崎県の平成26年度協働による未来みやざき創造公募型事業に、誰もが地域で安心して生活でき、働ける社会のありかたを検討する「精神障がい者のソーシャルワーク・トライ」という事業が採用され、精神障がい者の地域生活や就労の現状を把握する実態調査を行うことになりました。

 この事業は、NPO法人宮崎もやいの会、みやざき高次脳機能障がい家族会 あかり、有限会社サン・グロウ、宮崎県精神保健福祉センターが協働事業として取り組む事業であり、精神障がい当事者がアンケート制作から実施まで主体的に関わっていくということに最も重点を置いた事業であるため、当事者の方たちが何度も集って内容を詰めてまいりました。

 つきましては、貴施設・事業所等を利用している当事者の方たちに“精神障がいのある方の地域での生活および就労に関するアンケート調査票”を配布して頂き、記入後の回収と返送をお願いいたします。

 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、何卒ご協力のほど、お願い申し上げます。

   当調査に関するご質問等がございましたら、下記までご連絡をいただければと存じます。

NPO法人宮崎もやいの会
TELFAX0985-71-0036
E-mail:m-moyai@kag.bbiq.jp

■有限会社サン・グロウ
TEL0985-64-9500 FAX0985-64-9510
E-mail:info@sungrow.co.jp


                  ビデオ取材依頼文

平成27123

 殿

特定非営利活動法人 宮崎もやいの会
代表理事 小林 順一

宮崎県の精神障がいのある方の地域での生活および就労に関する調査の
ビデオ取材(依頼)

 

拝啓 時下、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。日頃より、精神保健福祉活動に格別のご理解とご支援を賜り、厚く御礼申し上げます。

この度、当法人は宮崎県の平成26年度協働による未来みやざき創造公募型事業に、誰もが地域で安心して生活でき、働ける社会のありかたを検討する「精神障がい者のソーシャルワーク・トライ」という事業が採択され、精神障がい者の地域生活や就労の現状を把握する実態調査を行うことになりました。

この事業は、NPO法人宮崎もやいの会、みやざき高次脳機能障がい家族会 あかり、有限会社サン・グロウが、県精神保健福祉センターを関係所属として取り組む協働事業であり、精神障がい当事者が主体的に関わっていくということに最も重点を置いた事業であるため、当事者の方たちが何度も集まって内容を詰めてまいりました。

今回、協働事業の二つ目の柱として、精神障がい者を雇用されている企業に精神障がい当事者と一緒に伺い、雇用の取り組みに関したビデオ取材をお願いする次第です。

精神障がい者の一般就労は県内では非常に少なく、地域在宅者36千人の内120名ほどの方が一般就労しているのが現状ですが、このビデオ取材を活用して雇用に現時点で消極的な民間企業に向けて、精神障がい者の理解と雇用促進につながる啓発になればと考えております。

取材日時、内容等の詳細につきましては別途お電話にてご連絡させていただきます。

 お忙しいところ大変恐縮ではございますが、何卒ご協力のほど、お願い申し上げます。

   当調査に関するご質問等がございましたら、下記までご連絡をいただければと存じます。

NPO法人宮崎もやいの会
TELFAX0985-71-0036
E-mail:m-moyai@kag.bbiq.jp

■有限会社サン・グロウ
TEL0985-64-9500 FAX0985-64-9510
E-mail:info@sungrow.co.jp



 平成26年度協働による未来みやざき創造公募型事業

①分野別施策名

  事業名


重点施策~新しい創造豊かさプログラム

安心で充実した「くらし」構築プログラム

県提示のテーマ「だれもが支援のパートナー」

精神障がい者の生活・就労支援事業

精神障がい者のソーシャルワーク・トライ

②グループの構成


・NPO
法人宮崎もやいの会

・有限会社サン・グロウ

・みやざき高次脳機能障がい家族会 あかり

・宮崎県精神保健福祉センター

③ 現状


 宮崎県内には、精神疾患者が約4万1千人いて、入院患者が約5千5百人いるということは、地域在宅者が約3万6千人いるというのが現状です。(出典「宮崎県医療計画」より)
 その内、一般就労・サービス事業所に行っている方が約1千人ほど、支援センター・病院デイケアなどに約5千人が利用しているとして、残り約3万人は、就労・生活支援を受けることなく、自宅での生活を強いられているというのが現状です。(NPO法人宮崎もやいの会独自集計)
 地域在宅者の方の6割は働きたいという意志を持っているともいわれていますし、誰もが社会に貢献したいという意志を持っているのも現実です。社会の支援システムが未整備のために、労働資源があっても活かされない生活をしていることに国として何の施策もなければいつまでも生活保護か年金生活で国が与えるのみの在り方になってしまいます。
 しかし、そのような生活を当人達は求めている訳ではありません。働きたいという積極的な意志に対して、官民が答えきれていないのが現状であり、逆に意欲を持たないような生活を強いているのも現状です。

 自立するには、就労・居住・日中活動を如何に支援できる受け皿が多く地域に存在するかということが求められているのですが、その基本的な支援が充実していないというのが現状です。

④ 課題・

  問題点


①一般企業側の精神障がい者に対する理解がないために一般就労が厳しい。

②精神障がい者が行けるサービス事業所の数が少ないために行くとこもなく過ごさざるを得ない。

③今は8時間働けないけど数時間だったら大丈夫という方が一律8時間労働環境であるがゆえに、就労したいけど就労を諦めている。

④長期の入院生活によって依存的な生活に慣れてしまい、地域生活においても当事者自身が積極的に活動したり、自分達に適した就労についての在り方などを発信することに消極的である。

⑤居住に関して、大家や不動産の理解がないために断られるケースがある。

⑥就労・生活支援がなく地域で孤立した生活をしているために、リバウンドして再入院というケースが多い。

⑦地域で回復の段階に応じた居場所がないがゆえに自宅に引きこもるケースが多くなり、社会とのつながりが切れて社会生活機能が衰えていき社会参加がより厳しくなる。

⑤ 提案する

事業内容


 今回提案する事業は、精神障害の就労や生活の現状を知る調査を当事者自身が行い、精神障がい者の就労の現状を把握し、理解する。また就労に関して先駆的な取り組みなどを併せて調査し、自分たちが地域で安心して生活でき、働ける社会のありかたを当事者自身が構想する当事者自身のソーシャルワークである。

ソーシャルワークの過程を通して、“当事者自身が希望する就労や生活のあり方”や“自分がやりたい仕事を見つける”とともに、“自分で仕事を創る”ということまでを含めた自らの働きやすさの条件を、当事者自身が提案していく「研究提案型」の就労実験を行います。

※ソーシャルワークとは社会福祉援助のことであり、人々が生活していく上での問題を解決なり緩和することで、質の高い生活(QOL)を支援し、個人のウェルビーイング(幸福)の状態を高めることを目指していくことである。この事業では、当事者自身が地域での精神障害者の生活や就労環境の実態を把握し、分析し、身分たちが望む社会支援をアドボカシー(権利擁護、政策提言等)していく一連の流れととらえる。

1.精神障がい者の就労及び地域生活に関する調査

①精神障がい者の就労や地域生活の現状を知るための調査。
 ・当事者によるアンケート調査の質問内容などを検討し、制作する ・12月初めにはアンケート内容をまとめて発送する。

 ②民間企業などに直接伺い利用者及び事業主に就労に関するインタ ビューによるビデオ制作
 ・当事者が取材先を決めてインタビューの質問内容を作りカメラマ  ン・インタビューを担当して実施する


以下の機関にアンケート調査及びインタビューを依頼する

・県内の各地域活動支援センター
 
 ・就労移行支援事業所

 ・就労継続支援事業所(A型)

 ・就労継続支援事業所(B型)の実態調査、
 
 ・精神障がい者を雇用している民間企業

2.成果発表の報告会の開催
 ・アンケート調査などに携わった当事者による報告会

3、調査報告事業の成果の取りまとめ

 ・インターネット上で配信(写真や動画を含む)
 ・就労の困難さを描いた漫画本「精神障がい者のハローワーク(仮  称)」の原案作成
 ・新しい働き方(ソーシャルファーム、協働労働等)の提案



   「協働事業に参加した当事者スタッフの感想

協働事業に参加して」 

田中真樹

10月ごろ、友人からお誘いの声をもらい、この『宮崎県における精神障がいを抱える方の就労及び地域生活に関するアンケート』作成スタッフに参加させていただきました。

日常では、接する機会が少ない、団体代表の方や、自分と違う特性・意見を持った方と業務をするという、なかなか無い体験をしました。
とても刺激をうけ、自分も仕事のあり方を見つめなおしたり、物事の捉え方や、人との接し方の勉強になりました。

ありがとうございました。

次にあるインタビュー・取材業務につなげていきたいと思います。


協働事業に参加して」 

丸山留美

アンケートを作るのに参加して、自分もなかなか普段言えなかったりするところなどがアンケートだと書きやすい。


協働事業に参加して」 

兒玉美香

アンケート調査の活動のお話を頂いたときは、初めてということもあり「楽しみ」と「不安」な気持ちが半々でした。活動に対しての謝金も出していただけるということで「仕事」として責任をもって取り組んでいきました。

始めは「どんな人がくるのかな?」と緊張していましたが、回を重ねるごとに場に慣れてきてのびのびと活動できました。

 私にとっての最大の収穫は、病院や支援センター、事業所、診断名の枠を超え普段の生活ではなかなか交流できない当事者との出会いです。

 アンケート内容を話し合いながらお互いの活動の情報交換ができ、「働く」という項目ではみなさんの生の声を聴きながら「そういう働き方もあるんだ」「働いていくうえでこんなことに困ってるんだ」など発見がたくさんありました。

 アンケートの内容を考えるところから始まり、アンケートが形になった時の喜び、そして最後に手作業でアンケートを封筒に詰め、切手を貼り作業が終了したときのみんなの「笑顔」が印象的でした。

 当事者と支援者がそれぞれ得意分野をいかして「無理をせず」「出来ることをやる」「そして楽しく」ということで「またやってみたい」につながりました。

 このような機会をつくっていただき、あたたかく見守って下さる運営の皆様に「感謝」です。


協働事業に参加して」 

ゆきこ

 発達障害の当事者です。
 今回のアンケート作成のため沢山の精神障害当事者や高次脳機能障害の当事者と関わりを持つことが出来たのは、貴重な時間だったと思います。

 
 一口に障害当事者と言えど、病気や特性があると言う縦の相違、施設利用者や仕事をしてる、してない、と言った横の相違によって、様々な視点がある事を知ることが出来ました。 

 障害の重さに関係なく、皆それぞれの立場でそれぞれの困り感を抱えて生きている事を伺う事が出来ました。

 それぞれの障害や病と共に生きる日々、その経験や考えを外に出す事で周囲の同じ障害を持つ人たちを助けるヒントが見つかるのかもしれません

 このアンケートが困ってる人達の、生きていく上でのヒントに繋がりますように。


協働事業に参加して」 

日高信明

 どんなことに困っているのか?つまずいているのか?など質問されたとしても、具体的に答えを思いつかないことが多いです。

 就労だけではなく生活面全般において精神障がいを抱える私たちがどのような状況にあるのか。

 質問項目を当事者みんなで協議するなかで、今までにあったつまずきを思い出したり、どのように表現したりすればよいかを考えたりすることができました。

 また、協議のなかで、いろんなエピソードを共有する事もでき、制作の場面自体が当事者会のような雰囲気になって、とても居心地が良かったです。

 「自分たちはもっと何か出来るんじゃないか」 それぞれの持つ強みが活かされる地域づくりに積極的に関わろうとあらためて感じました。


「協働事業に参加して」

しま

 私は病気が重かった時につながりをほぼ全て失いました。視野が狭くなり、自分と「社会」だけになりました。社会は個人ではなく、漠然とした怖いものでした。自分の内と外からの圧力がありました。実際は自分でかけていたのですが…。
 ですが、社会にいるのが「人」という温かい生き物であることに気が付き始めました。怖いことや嫌なことは変わらずあるけれど、相手が人間であるとわかったら、少しだけ周りに興味が持てるようになりました。

 自分が病気になる前は、知識はあっても苦しい人や弱い人が存在することを「実感」できていなかったし、ましてその気持ちを想像することはできませんでした。勿論今でも自分以外の人の立場も気持ちも分からないけれど、私の想像の範囲を超えた苦しみや悲しさがあるということは分かってきました。

 今回事業に参加して、他の当事者の方々とお会いできたことが嬉しかったです。場があると交流の輪が広がります。今回のように設定された場が土台にあれば、今後当事者主体の場も生まれやすくなるのではないかと感じました。

 「当事者視点で、当事者へのアンケートを作成する」中で、自分の経験を参考にしたり、質問に答える人の気持ちを考えたり、他の参加当事者のアイディアに驚いたり、自分が昔誰かに共感してほしかったことを思い出したり…、色々な発見がありました。

 このアンケートを受け取る当事者の状況は様々だと思います。少しでも当事者の声を地域社会に届けたい。声をあげるエネルギーが少ない人の言葉は積極的に拾わなければ、強い人たちの中に埋もれてしまいます。

 一般に、就労には「安定して働ける」「周りとうまくコミュニケーションできる」などの暗黙のルールがあります。一般的な働き方が当事者に少し合わないだけで、当事者ができることは本来もう少し大きいはずだと感じています。

 今回自分と仲間の力を確認でき、次へ向かう意欲が湧いてきました。


「協働事業に参加して」

河野由利子

 当事者自身で、アンケート制作を行ったことが、とてもいい経験になりました。

 みんな同じことを思い、考え、同じように悩まれている方たちの気持ちを、思いやって、作れたんじゃないかなーと、思います。

 「このアンケートは答えやすい」と言う意見もあり、皆さんの優しさが、伝わったんじゃないかなーと、思いました

 またこれからも、当事者も支援者も、尊重し合っていきたいと、改めて、思いました。

 貴重な体験を、ありがとうございました。


   
 
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