「協働事業に参加した当事者スタッフの感想」
「協働事業に参加して」
田中真樹
10月ごろ、友人からお誘いの声をもらい、この『宮崎県における精神障がいを抱える方の就労及び地域生活に関するアンケート』作成スタッフに参加させていただきました。
日常では、接する機会が少ない、団体代表の方や、自分と違う特性・意見を持った方と業務をするという、なかなか無い体験をしました。
とても刺激をうけ、自分も仕事のあり方を見つめなおしたり、物事の捉え方や、人との接し方の勉強になりました。
ありがとうございました。
次にあるインタビュー・取材業務につなげていきたいと思います。
「協働事業に参加して」
丸山留美
アンケートを作るのに参加して、自分もなかなか普段言えなかったりするところなどがアンケートだと書きやすい。
「協働事業に参加して」
兒玉美香
アンケート調査の活動のお話を頂いたときは、初めてということもあり「楽しみ」と「不安」な気持ちが半々でした。活動に対しての謝金も出していただけるということで「仕事」として責任をもって取り組んでいきました。
始めは「どんな人がくるのかな?」と緊張していましたが、回を重ねるごとに場に慣れてきてのびのびと活動できました。
私にとっての最大の収穫は、病院や支援センター、事業所、診断名の枠を超え普段の生活ではなかなか交流できない当事者との出会いです。
アンケート内容を話し合いながらお互いの活動の情報交換ができ、「働く」という項目ではみなさんの生の声を聴きながら「そういう働き方もあるんだ」「働いていくうえでこんなことに困ってるんだ」など発見がたくさんありました。
アンケートの内容を考えるところから始まり、アンケートが形になった時の喜び、そして最後に手作業でアンケートを封筒に詰め、切手を貼り作業が終了したときのみんなの「笑顔」が印象的でした。
当事者と支援者がそれぞれ得意分野をいかして「無理をせず」「出来ることをやる」「そして楽しく」ということで「またやってみたい」につながりました。
このような機会をつくっていただき、あたたかく見守って下さる運営の皆様に「感謝」です。
「協働事業に参加して」
ゆきこ
発達障害の当事者です。
今回のアンケート作成のため沢山の精神障害当事者や高次脳機能障害の当事者と関わりを持つことが出来たのは、貴重な時間だったと思います。
一口に障害当事者と言えど、病気や特性があると言う縦の相違、施設利用者や仕事をしてる、してない、と言った横の相違によって、様々な視点がある事を知ることが出来ました。
障害の重さに関係なく、皆それぞれの立場でそれぞれの困り感を抱えて生きている事を伺う事が出来ました。
それぞれの障害や病と共に生きる日々、その経験や考えを外に出す事で周囲の同じ障害を持つ人たちを助けるヒントが見つかるのかもしれません。
このアンケートが困ってる人達の、生きていく上でのヒントに繋がりますように。
「協働事業に参加して」
日高信明
どんなことに困っているのか?つまずいているのか?など質問されたとしても、具体的に答えを思いつかないことが多いです。
就労だけではなく生活面全般において精神障がいを抱える私たちがどのような状況にあるのか。
質問項目を当事者みんなで協議するなかで、今までにあったつまずきを思い出したり、どのように表現したりすればよいかを考えたりすることができました。
また、協議のなかで、いろんなエピソードを共有する事もでき、制作の場面自体が当事者会のような雰囲気になって、とても居心地が良かったです。
「自分たちはもっと何か出来るんじゃないか」 それぞれの持つ強みが活かされる地域づくりに積極的に関わろうとあらためて感じました。
「協働事業に参加して」
しま
私は病気が重かった時につながりをほぼ全て失いました。視野が狭くなり、自分と「社会」だけになりました。社会は個人ではなく、漠然とした怖いものでした。自分の内と外からの圧力がありました。実際は自分でかけていたのですが…。
ですが、社会にいるのが「人」という温かい生き物であることに気が付き始めました。怖いことや嫌なことは変わらずあるけれど、相手が人間であるとわかったら、少しだけ周りに興味が持てるようになりました。
自分が病気になる前は、知識はあっても苦しい人や弱い人が存在することを「実感」できていなかったし、ましてその気持ちを想像することはできませんでした。勿論今でも自分以外の人の立場も気持ちも分からないけれど、私の想像の範囲を超えた苦しみや悲しさがあるということは分かってきました。
今回事業に参加して、他の当事者の方々とお会いできたことが嬉しかったです。場があると交流の輪が広がります。今回のように設定された場が土台にあれば、今後当事者主体の場も生まれやすくなるのではないかと感じました。
「当事者視点で、当事者へのアンケートを作成する」中で、自分の経験を参考にしたり、質問に答える人の気持ちを考えたり、他の参加当事者のアイディアに驚いたり、自分が昔誰かに共感してほしかったことを思い出したり…、色々な発見がありました。
このアンケートを受け取る当事者の状況は様々だと思います。少しでも当事者の声を地域社会に届けたい。声をあげるエネルギーが少ない人の言葉は積極的に拾わなければ、強い人たちの中に埋もれてしまいます。
一般に、就労には「安定して働ける」「周りとうまくコミュニケーションできる」などの暗黙のルールがあります。一般的な働き方が当事者に少し合わないだけで、当事者ができることは本来もう少し大きいはずだと感じています。
今回自分と仲間の力を確認でき、次へ向かう意欲が湧いてきました。
「協働事業に参加して」
河野由利子
当事者自身で、アンケート制作を行ったことが、とてもいい経験になりました。
みんな同じことを思い、考え、同じように悩まれている方たちの気持ちを、思いやって、作れたんじゃないかなーと、思います。
「このアンケートは答えやすい」と言う意見もあり、皆さんの優しさが、伝わったんじゃないかなーと、思いました。
またこれからも、当事者も支援者も、尊重し合っていきたいと、改めて、思いました。
貴重な体験を、ありがとうございました。
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