平成27年度宮崎県人権啓発活動協働推進事業実施要項
1、事業名:ふれあい交流会「みんなで、ふれあって、つなぐ、明日のみやざき」
2、趣旨・目的
高校生の調査で、「精神障害」という言葉を聞いたことがある学生は9割以上で、何で知ったかはマスメディアが最も高くて、どのようなイメージかは、「怖い・危険」という調査資料です。
このように高校生の時期にそのようなイメージを持って親になれば必然的に自分の子供に対して精神障害=「怖い・危険」ということで語られることになり、負の連鎖がいつまでも続くのが現実です。
それを断ち切るには、精神障害について理解を深める第一歩として、精神障害に対する適正な知識を持ち、接すること、その接触体験が重要であると考えます。
今回は、精神障がい当事者同士で支え合うピアスタッフのメンバーを中心に実施主体となり運営すること、精神疾患の早期発見(予防)対策と位置付けることという新たな取り組みを行います。
当事者の語りと、お互いが理解する有効な方法である、接触体験(ふれあい)を活かしたグループワークは、精神障がい者と地域住民が少人数のグループにわかれて、直接親しく話し合うことにより、一人の人間として人権を認めあう体験型のイベントです。
県内9市で、市社協との連携で地域住民と精神障がい者との「ふれあい交流会」を実施することにより、県内全域で、偏見の解消と、精神症状を隠さないで早期発見し、差別を防止する効果があると考えます。
また、高校や大学でも教育委員会との連携で「ふれあい交流会」を実施して、これからの時代を築いていく若者に、当事者の語りや精神障がい者とのふれあいにより、思春期に発症する精神疾患(近年急激な増加傾向)の理解と早期発見(予防)対策にもなり、若者が語り合うことで、一人の人間としてお互い認め合う人権意識が育ち、偏見・差別のない共生社会を、「明日のみやざき」として描く始まりになることを期待しています。
3、主催:特定非営利活動法人宮崎もやいの会
後援(予定):県内各市、各市社会福祉協議会、ピアサポート宮崎、
4、開催日時:平成27年9月~12月
5、プログラム:
1部、当事者の語り(2名:各1名15分)
テーマ:「私の人生、山あり谷あり!」
語りの内容は、病気になる前の生活、病気の発症時、障がい者としての生活、を段階的に話してもらって精神障がい者として社会参加することで偏見を受けた体験を話して人権意識を啓発する。また、体験を話すことで精神疾患の理解と予防対策にもつながる。
2部、グループワーク(30分)
テーマ:「地域で共生していくには!」
参加者が小グループに分かれてテーマについて話し合う中に当事者が参加して意見を述べることで刷り込まれていたイメージ(怖い・危険)を払拭することができ、一人の人間としてお互い認めあうグループワークになる。
3部、各グループの発表(各グループ2分)
それぞれのグループがテーマについて話し合った内容がまとめられて発表されることで、人権に関する具体的な提案がでて地域でのこれからの取り組みの参考になる。
6、開催場所:県内の各地域で開催
各8市の公的施設及び宮崎市10カ所の公民館、高校・大学の教室
・地域住民対象に開催 各市8か所・宮崎市を重点地域10か所
・思春期の学生を対象に開催 大学3~5校、高校5校
7、対象者:地域住民、高校生・大学生、民生委員、自治会、家族、当事者
8、告知方法:新聞・メディア、各市の広報誌掲載、民生委員・地区社協にチラシを配布
|