「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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平成27年度人権啓発活動協働推進事業 
ピアスタッフ:ふれあい交流会
実施体験レポート

 


ふれあい交流会を通して

藤崎 可南恵

・ピアとの出会い

 ピアと出会う前の私は、ほとんどの時間を家ですごしていました。仕事を辞めてからというもの何をやるでもなく、何事にも無関心でした。入退院を繰り返し、2015年2月に退院した時にピアと出会い、その後、ふれあい交流会への参加を決めました。ふれあい交流会を計画していく話し合いの中で少しずつ自分というものを取り戻していきました。ここには同じような障がいを持ったピア(仲間)がいる、この悩み(障がい)を持っているのは私だけではないということだけでとても心強く感じました。

・初のふれあい交流会 肯定的な見方の芽生え

本郷地区でのふれあい交流会に向けた話し合いの中で私は語り手として語ることになりました。元小学校の非常勤講師であったため人前で語るということに対しては苦に感じませんでした。ただ、自分の経験を語る中で辛い記憶を掘り起こす作業はとても辛く、原稿を書きながら何度も当時のことを思い出す、いわゆるフラッシュバックを起こしては怖くなりました。初めての語りの場でも人前で話す緊張というよりも自分の体験を語りながらフラッシュバックを起こす恐怖の方が強くて話しながら手元が震えていました。

ですが、語り終わったときに拍手をいただき、また2部のグループワークの中で同じ班になった方々から「とてもいい話だった」などと褒めていただいた時に初めて自分の障がいを肯定的に見ることができました。それまでの自分はなぜこのような障がいになったのか、甘えているだけなのではないかなどと常に否定的に考えては、悲観することしかできなかったのですが、自分の障がいが初めて人の役にたったのだと肯定的に考えることができるようになりました。

・ふれあい交流会を通しての成長

 会の終了後、毎回反省会を行っていました。最初の本郷地区以降も何度も語る機会をいただき、その度に発表に関してみなさんの意見を聞くことで自分の体験を客観的に見ることができるようになりました。体験発表中のフラッシュバックも無くなり、自分自身の病状にも良い変化がありました。県内各地をまわることも苦ではなく、他の地域のピアに出会えたことがまた私の刺激になりました。また、活動中に謝金をいただくことで仕事としてふれあい交流会を見ることになり、交流会に合わせて体調管理を考えたり、語る内容を推敲していったりとプロとしての自覚も持つようになりました。それでも1度、体調を崩してしまい、交流会を当日に休むことになってしまったのですが、急な話にも関わらず代役がたてられた時はグループのありがたさを感じ、一人ではできなかったことも仲間がいたからできたことで、この私の成長も仲間なくしては無かったものと思います。

これからもこの活動が続くことを切に願っております。


ふれあい交流会に参加して

丸山 留美

 始めのふれあい交流会は、本郷地区からスタートしました。

 私は、11月21日の中央東地区のふれあい交流会から参加をしたのが、私にとって初めての参加でした。

そのときの自分は、発表するという勇気がなくて、まず、周りの方が、どういう形で、話したり、癒しのプログラムをするか見に行こうという気軽な感じで行きました。

そして、中央東地区では、グループワークには参加しました。

グループワークでは、地区の民生委員さんと同じグループになりました。

他に、地区の方、地域包括センターのスタッフさんなどが来ておられました。

精神疾患を持った当事者の語りを聞いた民生委員さんは、グループワークの時にいろんな質問が出ました。

その質問は、精神疾患を持った方と、どう接して話していいのか、分からないとのことでしたので、私はまず、挨拶から、お願いしますとえました。

「今日は、天気が、いいですね」「今日は、寒いですね」それだけの声かけで、大丈夫ですよ。

そしたら、グループワークに参加していた民生委員さんから、わかりました、ありがとうございます、と言っていただきました。

それから、自分は、どこの地区で、話しをしようかと考えていましたが、他の地区で話しをすると結構緊張するので、自分の地区の東大宮地区で発表しました。

 東大宮地区は、11月24日の火曜日でした。まあ、何とかうまく話せましたが、地区で話しをするのは、すごく勇気がいりました。

自分のことを話すことができたことと、偏見ということについても話すことが出来たことは、良かったと思います。

 12月2日は、清武文化会館で、発表しました。その時は、舞台の上で話したので、しどろもどろになりました。

その時、自分は思いました。人前で話すのは、緊張するし、うまく話せない時もあることを経験しました。

これから先、発表の機会が与えられたら、少しでもうまく話しができるといいなあと思いました。

 自分は、宮崎もやいの会の事業に関わるようになって、少しづついい方向に変わっていっていると実感しつつあります。

周りで、いつも支えてくださるスタッフの皆様ありがとうございます。

これからも、よろしくお願します。


ふれあい交流会の感想
                                 
                                 安楽

 ふれあい交流会の参加の話があったときに、自分が障害を持っていることで社会貢献になれば参加したいと考えて参加させてもらいました。

一般就労をしている仕事の合間を使ってふれあい交流会に参加させていただいたのですが、自分のリズムの調整がうまくいっているときはよかったのですが、参加が重なってくるとやはり疲れがでてきてしまいました。

ただ、一年前の自分と比べてみると今回のふれあい交流会のスケジュールをこなすことができたことは、自分にとって大きな自信になりました。

 そして、ふれあい交流会に参加し、真剣に自分の意見を聞いてくださった地域の方々、ありがとうございました。

ふれあい交流会は精神疾患のこれからの予防や治療、回復などの進歩に大きな役割になるものだと感じました。

 精神疾患を知らなくて、もしかかってしまったことに気づかずに放置してしまうと自分自身を苦しめてしまい、周囲や本人が気づいたころには重症化してしまうこともあります。そうならないためにも他人事ではなく知ることが大事だと思います。

 この交流会はこれで終わりではなく、始まりだと思いますし、これからの課題も手探りから、霧が少しずつはれてきた状態だと思いました。

 前の景色が見えるようになるにはまだ時間はかかり、安心して歩けるように勉強や活動を続けていきたいと思います。

まだまだ不馴れですが、これからもご協力よろしくお願いします。

ふれあい交流会に参加して 

藤崎 彩弥

ふれあい交流会の話が決まり、私は仕事があるのでなかなか参加はできないだろうと思っていましたが、何だかんだでそこそこの回数参加させていただきました。

 何回か参加した内の1回だけリラックスタイムをしましたが、これは苦手と感じました。周りと比べてはいけないのですが周りの人のを見てしまうと出来ないと思うようになってしまったので次回あるときまでの自分への課題です。

 語りについては私の希望を聞いてもらい初めから原稿を作るのではなく流れだけを書いて、自分で周りの状況を見ながら話す方法にしてよかったと思いました。

原稿を作っていたら参加された方々の顔を見らずに下ばかりを向いて原稿を読んでしまうと思ったからです。このようにやって正解だったと思います。
 初めからうまくいったわけではなく、私には入院・退院のエピソードがないため短くなりがちでしたが、発達障がいの種類、早期発見について、適切な支援を入れたらというアドバイスを頂き、グダグダ感満載じゃなくなりました。

 ふれあい交流会に参加して、色んな地域の方々と関わりを楽しませていただきました。それと同時に知らない人と話すということがかなりの体力を使うということが新な発見になりました。

 地域の方々から障がいが無いように見えるから頑張ったんだね、障害が感じられないね、大丈夫だよ、と言ってくださり、色々な言葉をかけていただきました。
こんな体験が聞けるところを増やしたいと言われる方もいました。 

色んな地域で色んな方が色んな障がいのある方々と関わってもらえたらこの交流会が役に立ったのかなと思います。

 最後に、いつも緊張しない私が、地元発表(小、中学校の学区内)はこんなにも緊張するのかと思いました。

ふれあい交流会を通じて

新村 松子

・「ふれあい交流会」に参加して

大学や各地区の交流会に参加して、地域によって、地域の方々の認識が違うのだということを感じました。

私自身が何を伝えたいかという課題は、一貫して「病気・障害には自分がなるかもしれない。友達がなるかもしれない。家族がなるかもしれない。その時、私たちを思い出して、相談にきて欲しい。受診してほしい。」という思いでした。

しかし、地域の方々にうまく伝わったかどうか不安があります。でも、そのような立場になったとき、思い出してくれるのではないかという期待も残っています。

 グループワークに参加し、自分自身の発症時の経験を語ることは、記憶を呼び戻しフラッシュバックとなり苦しく感じることもありました。発症当時の周りの人たちを責めるつもりはないのだけれど、責めていることになるのではないかと感じてしまい、苦しい思いもしました。

 グループワークで経験談として、仕事で車移動中にあまりの眠気の為、5分だけのつもりで仮眠したら、1時間も眠ってしまってお客様との約束をすっぽかすという失敗した話をしました。

自分自身、あの頃の自分はとてもダメな奴だったという負の感情をずっと持っていました。地域の参加者の方が「正しい判断されましたね。事故をおこしたりするよりずっといいですよ。」という主旨のことを言ってくださいました。

長年抱えていた負の感情が、その日から軽減しているのを感じます。「私は調子悪い時でも、正しい判断ができる」というプラスに考えることができるようになりました。

・仲間(ピア)との出会い、関係性の構築

数年前からの知人もいましたが、今回の事業で始めて知り合った人も多くいました。

お互い「当事者」とはいえ、どのような障がいがあり、どのような生活環境にあり、どのような困りごとを抱えているのかの詳細は知りませんでした。みんな、割と調子がいい時しか外出できず、調子がいい時しか知らないからでした。

「ふれあい交流会」そのものの語りやグループワーク、事前の運営委員会、振り返りを通じ、調子が悪い時の実情を知りました。そして出身や住んでいるところも年齢も違うけれど仲間(ピア)として理解・共感しあえることが解り、心強い仲間を得られたと感じています。

 仲間の気付きを聞き、私も障がい者問題以外のこと、外国人問題や同和問題など知識が少ないために知らず知らずに差別をしているのではないかと、怖さを感じることもありました。もっと多方面の問題も勉強し活動していきたいと思いました。


ふれあい交流会に参加して

相良真央

・普段の関わりと、地域の方々との関わり

 私は、日ごろは家族と過ごしたり、一人でゆっくりしたり、また「ピアサポート宮崎」のような当事者の会に参加していることがほとんどです。ですので、障害や病気に対する当事者意識や理解が比較的ある人との関わりが多いです。

 今回、地域の方々とお話してみて、「発達障害は治るのですか?」「自閉症の人は、集中力があるのでしょう?」などの言葉を聞き、「そうか、もっと私たちは外と交流をしていかないといけないのだ」と気が付きました。

 今回のふれあい交流会は、地域の方との交流を進めるための大きな一歩になったと思います。今後も参加してくださった地域の方々とお話ししたいと感じたので、その実現のためには、私が積極的に動かなくてはいけないと思っています。

・色々な人がいること

 精神障害と大きく分けられていても、みんなそれぞれ、いろいろなバッググラウンドを持っていること、自分たちの相互理解がもっと必要なことを知りました。

 今回、たくさんの当事者が体験を発表し、私も色々なお話を聞くことができましたが、やはり、どの人も私とは似ていなくて、それぞれに大事な物事を抱えています。

 ひとりひとりを尊重することの意味を再認識した交流会でもありました。

・私自身の意識

 私はふれあい交流会に数度しか参加できなかったことがとても残念で、また、メンバーの皆にその分負担をかけたと感じ、期間中、反省することが多かったです。

 体力もあまり回復していない、でも行きたい場所が複数ある、という中で、自分の心身の健康とスケジュールを調整すると、どうしても参加回数が少なくなってしまいました。

 メンバーの皆の助け合いの気持ちに感謝し、この経験を今後の私自身の心身の健康管理に活かしていきたいです。

・今後に向けて

 地域の方々との交流をもっと深め、私たちピアができることをもっと探していければと思います。

 ピアの力をより多くの方に伝え、地域の方からも力をもらえるよう、これからも活動していきたいです。

ふれあい交流会に参加して

日高 信明

15分で自分の体験を語ることは容易ではありませんでした。
他のピアスタッフのメンバーが、分かりやすく、伝えたいことをキーワードのようにまとめていて、それを参考に自分の原稿を作りました。

実際にふれあい交流会に参加された方は、民生委員など普段から閉じこもり気味な方への訪問支援をしておられる方が多く、関心も高いように感じました。

グループワークでは、そうした地域の事例に対して、どう接すればよいか、いろいろな案が出されるほど活発な議論が出来たように思います。

終了後も、高齢者の福祉の話だけでなく、精神障害についての研修をやったほうがいいという意見が多くありました。

精神科病院退院促進。
地域でも安心して暮らし、地域住民との交流や社会参加が一番のリハビリになると思っています。

このような取り組みをこれからも継続的に行うことが出来たらと思っています。貴重な機会をいただき、ありがとうございました。

ふれあい交流会に参加して 

堀江 圭市

 参加させてもらって思った事、それは感謝です。

ピアの方々と、支え合いながら、交流会という共同作業をしてみて、非常に経験になった事、そして、色んな人との『出会い』があった事です。

私にとって、最も印象深かったのは、清武での交流会です。

語りを担当した方の話も、気持ちが入っていて、時に感情をまじえながら話され、もう一人の方は、自分のことを分かりやすく、かつ、聞きやすいように、よりかみくだいて話す姿に、どちらも心をうたれました。

私自身が同じ状態だったらと思うと、二人の語りは、大変、勉強になりました。

 次に、感じた事と、気づきを、書きたいと思います。

気づいた事は、交流会の方たちの私への対応の違いがあったという事です。

偏見に関して、今まで感じた事はありませんでした。

今回は、当事者ということで参加していたので、そういった事があると思っていました。

多少、自分達と違うような感じは見受けられましたが、偏見どころか、むしろ関心をもって、私に聞いてこられました。

最後には、感謝され、握手まで求められて、こういう縁が持てたのも、交流会あってこそだと感じました。

 学びとしては、普段の生活では会う事がない人と会えるという意味で、あらゆる年代の方々のそれぞれ違った質問を受けるのに対して、どう答えていくか色々でした。

学生との交流会では、主に身近な人の事、自分達も精神病にかかるかもしれないという事で、どう対処したらよいか、また、疾患した友達には、どう声をかけたらよいか等を聞かれました。

一方で、民生委員の方々は、身近な人という点では同じですが、今、社会問題となっている「ヒキコモリ」の方とか、そういう具体的な内容の話をしました。

関わっている方にどう接するかなど、どちらかといえば、支援者としての立場での質問が多かったというのも年代の違いで、多くの学びを得た気がします。

 まとめとして、ピアとして今回参加させてもらい、改めてピアというものに対して、深く知れた気がします。

民生委員の方や学生と接する事で、より私達のことを知ってもらえた、という実感がありました。

それと、今回ピアスタッフという活動に参加させてもらい、ピアの仲間とも仲良くなれて、人間関係を苦手としていた私も、少しは自信が持てた気がします。

更に、ピアスタッフとして活動すること自体、使命感みたいなものがあった気がします。

  最後に、今回、活動に参加させてもらい、もっとこの活動を知ってもらい、より多くの人に、この貴重な体験を一緒にしていきたいと思いました。

ふれあい交流会

兒玉 美香

この事業が始まる頃は「偏見」「差別」「人権」って正直どういうことなんだろう?
と思っていました。

約半年間で等身大の自分が考えたこと・・・

「偏見」・・・自分の知っている知識やイメージだけで相手を判断しようとすること

「差別」・・・本人が努力してもどうしようもないこと(国籍・出身・障がい・性別など)で人をわけて、「扱いに差をつけること」に何の疑問も抱かないこと

「人権」・・・人間として生きる権利 (学ぶ・働く・結婚するなど)

☆ふれあい交流会 7回参加☆

(本郷・東大宮・宮崎東・自立支援ネットワーク・えびの市・日南市・串間市)

☆頑張ったこと☆

初めての土地で知らない人と交流するのは心にも体にも負荷がかかるので

スケジュール管理に気を付けた。

(例) 市街地に行くときは週に1回にするなど

☆良かったこと☆

・気を付けていても調子が悪くなった時は発表を仲間に代わってもらったり

自分が調子が良いときは引き受けたりしてお互いに支えあったこと。

・時間を共にすることでお互いのことがさらにわかりあえた。

(病気のこと・いきづらさ・夢など)

☆さらによくするには☆

・ゆったりとスケジュールが組めれば県北などにも行ってみたかった。

・「ふれあい交流会」を県の事業として3年計画で事業化してはどうでしょう?


   
 
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