「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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 宮崎もやいの会広報誌「すてっぷ」春号

2017-3-20
テキスト版


NPO法人宮崎もやいの会広報誌「すてっぷ」春号

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地域活動支援センターV型の設立に寄せて             NPO法人宮崎もやいの会代表 小林 順一

 法人として2006年設立以来の念願だった街中での居場所づくり を最重点課題として活動を継続してやってきました。
  H25年から委託事業を実施するにあたり精神障がい当事者にピ アスタッフとして関わってもらい運営委員会などに出席してもらうな かで、公的施設などの開設していない土曜日・日曜日や夜間な どに相談することが出来ず一人で不安や悩みを抱へて調子を崩 すという当事者の声を聞くことが多くなり、そのような地域生活の不 安を解消するために法人として気軽に行ける居場所づくりを目指 すことを課題として活動を通じて実績を積んできました。  その実績を踏まえて、当事者への地域支援を充実させることと 継続的に支援を実施することを可能にする支援センターV型を宮崎市に申請することにしました。  
 その結果、宮崎市の担当者から支援センターV型の開設が認 められにました、と連絡をもらい関係者に連絡して、共に新たな船 出を喜んだ次第です。  多くの当事者が生活している街中に適切な居場所がないことで 自分の持っているスキルを活かす機会がなく、次のステージに進む 機会も途絶えれば、 必然的に家にこもるこ とになり、社会との関 係が断たれることで色 々なリスクを背負うこと になってしまいます。
 活躍できる資源を 持っているのに活かす 場がないことで、多くの 方がひきこもっている 現状を見ると、どうして も街中に次のステージに進むための居場所の必要性を感じながら 地道に活動をやってきた次第です。  
 支援センター開所に向かっての最優先課題は、交通アクセスの よい街中の一軒家を借りて支援センター&居場所として、開所時 間を13時から22時の夜型にシフトした計画で進めているとこです。

<地域活動支援センターとしてのミッション> ・理念  
 地域在住の精神障がい当事者が、地域で安心して生活するた めに適切なサポート活動を実施する居場所として、支援センター V型を開設する。 ・目的  支援センタV型を開設する目的として、精神障害当事者の物 理的な豊かさやサービスの量、個々の身辺自立だけでなく、精神 面を含めた生活全体の豊かさと自己実現を目指すために色々な
 プログラム活動を実施する そのことによって地域在住の精神障が い当事者が、自信と誇りを持って地域で自立生活をし、地域貢 献を推進する役割を担うことを目的とする。 ・特色  利用者の本来持っ ている生きる力を引き 出し、長所や特技を 発揮させる活動として 創作的活動や生産 活動を基本にプログラ ムを組み立てて利用 者の長所やストレング スを発揮することで自 信と誇りを持って自立 することをサポートする  利用者の満足度を高めるため、利用者に運営会議に参加して もらって、適切なニーズを発信してもらい計画を実施していく。  
  「人と人をつなぐ居場所づくりであり、自立生活を推進する=支 援センターV型」の宮崎モデルをつくる。

<現状を踏まえての事業の内容>  
 精神障がい当事者の特徴として、医療・福祉・家族における過 剰な支援によって依存的になり、自分の意見を伝えることが出来 ず、主体性を発揮する機会もない環境に強いられていることからコ ミュニケーション能力が低下することで、日常生活の機能が衰える という現状に対して多様なプログラムで機能回復を可能にして自活する道を目指していく事業を実施します。

 創作的活動として、造形活動、写真活動、書き方活動、話し 方活動、ピアサポート 活動、SST活動、当 事者研究、食育活 動、木工制作活動、 ハンドメイド活動など を実施します。  また、生産活動とし て、使わない物をリサ イクルすることを目的 にハンドメイドや木工 など手づくりを活かし た商品作りをプログラムで実施して、捨てるのではなく再利用する ことで地球にやさしい持続可能な社会を、支援センターの生産活 動として目指す考えです。

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特集 「障害者差別解消法の事例検討会の報告&意見」

「障害者差別解消法による精神障害者の合理的配慮に関する事例検討会」の報告

 平成29年1月25日は、宮崎もやいの会が事務局を担っている「 精神障害者自立支援ネットワーク宮ア」の1月定例会で「障害 者差別解消法による精神障害者の合理的配慮に関する事例 検討会」を行いました。        遠くは日向・都城から参加していただき31名(当事者、県議、 市議、県・市職員、看護師、事業所・施設職員、支援者、市 民)の参加でした。当事者が7名参加 して、2部のグループワークで、各グルー プに別れて差別に関する体験を話して もらうことで、参加者により具体的に感 じてもらう事になったと思っています。  

 法人として、当事者の体験を生かす 場を提供することで、体験が宝であると いうことを、当事者自身活かして、他の 当事者にも活かしてもらえたらと思いな がら、そのような場を提供する試みをし ています。  
 1部では、解消法を理解するのに文 面だけ読んでも中々わかりづらい説明をわかりやすく事例を交えて 障害全般と精神に関する事例を列挙して記載されたことで、身 近な問題として感じられたのがよかったと思っています。  宮崎県では、精神障害者の事例があまり出ていない現状の中 国が対応指針として記載してある事例を拾いだして記載して説 明してもらったことに担当職員の意慾を感じた次第です。   2部のグループワークでの話合いのテーマとして、宮崎県で精神 の事例が少ないのは、何故なのか、ということで話合って出た意見 として当事者としてカミングアウト(自己開示)するにはリスク(偏見 )による不安を感じて公にできないことが要因ではないかという意 見が出ました。   リスク(偏見)に関して、以前書きましたが、「精神 障害者に対する社会的な偏見(怖い・危険という刷 り込まれたイメージ)が差別を生み出しているのであ り、精神障害と聞いただけで拒否反応を示される」と いう現状です。  
 それでも、当事者として自己開示する不安はある けど、仲間とお互い支え合いながら楽しく人生を切り 開いていくことが、新しく精神疾患や障害を持った方 に希望を示せることになると信じています。  
 それと、もう一つの要因として、親自身が偏見を過 剰に気にして世間体を重んじることから閉鎖的な生 活を強いているという意見も出ました。  
 話合って思ったことは、全ては精神障害者に対する理解がないが故に社会的な偏見が生まれ、それが一人歩きして精神障害 者全てに当てはまるイメージとして刷り込まれている現状を参加 者は理解することになりました。  
 その偏見を解消するには、話し合いで語られたキーワードである 「理解」と「知る」ということを、自分の身近な地域や職場で理解を促進する活動を実施していくことを確認しました。  
 法人としては、H27年度の事業として県内18ヵ所での「ふれあい 交流会」によって精神疾患・障害を理解する活動をやってきましたので、当事者とふれあう機会を多く作くることによって、お互い理 解し、親しくなることが差別を解消する必須であるということを、参加者同士共有できた定例会になりました。

「グループワークで話し合った意見」
● 精神障がい者の事例が少ないのは、なぜ!
・宮崎は狭い。身近なところで知人がいることもある。世間体もある。
・精神疾患があることをクローズした。仕事を失うことを恐れた。オ ープンにしたら採用の更新がなかった。
・カミングアウトを必要とする。それには計り知れ ないエネルギーを必要とする。
・他の障がいと異なり、精神障がいは目には見 えない。見えない障がいだからこそ、自分でオー プンにしないといけない。しかし、オープンにする ことのリスク
・損失(信用を得られにくい、就労 の機会を失う等)が大きい現実があるため、オ ープンにすることを難しくさせている。
・当事者は周囲に対して自分の不快な気持 ちやその理由、どうしてほしいか等の内容を相 手に的確に伝えるスキルが乏しい。
・伝える手段が分からなかったり、相談するという発想自体に至ら なかったり、感情的になってしまったりして支援者にさえ誤解されて しまうことも多い。
・社会全体(企業など)として、精神障がいに対する理解がまだま だ不足している。それどころか、家族が、当事者の社会参加を止 めさせたり、受診させなかったり、行政・福祉サービスを利用させな かったり、必要な情報を与えなかったりしていることもある。

● 事例に関する意見
・支援者や地域への啓発活動を行うとともに、当事者のコミュニケ ーションスキルを高めることが必要だと思う。
・障がいをオープンにできないことで必要な配慮を受けることができず 生き辛くなってしまうことが問題。
・当事者の体験談として、障がい をオープンにせず一般就労に就い た際、周囲から「できるだろう」と思 われてしまい、必要な配慮を受け られず苦しめられることも多くあった
・精神疾患に早期に気づき、適 時に必要な医療・福祉のサポート を受けることで、二次障がいを防ぐことができ、社会参加しやすく なったり、生き辛さが減ることが期待できる。
・報道のあり方も差別に関係している。極端な報道により、「精神障がい者=無差別殺人犯罪者」、「てんかん=危険運転者」 といった誤解が生まれ、全ての障がい者がそのように見られてしまう
・人と人との間に起きる問題は健常者同士にも起こりうることであ り、一つひとつの問題に関して障がいそのものが問題ではなく人と 人との間の問題という考え方がベースにあれば、精神障がい者へ の偏見も少なくなっていくのではないだろうか。

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「障害者差別解消法の事例検討会に参加して!

黒木 聡:最初に障害者差別解消法の説明があり、徐 々に場の雰囲気に慣れることができました。  私の体験でバスに乗って降りるときに、障害者手帳を見 せたら運転手の態度で不快な気持になったことがあり、そ の後、不快な気持を持ちたくなかったので手帳を見せない で乗っている話をしたら、ヤッド宮崎の永山さんから、勇気 を持って手帳を運転手に見せてください、と言っていただき、 とても勇気をいただきました。 また、散髪屋で、身の回りのことを聞かれる度に精神障害 者ということが言えないので、気を使いながら嘘の返事をし ていることを話しました。 精神障害者の特性を知ってもら う事によって、当事者が我慢した り、不快な気持ちにならず地域 生活が送れることになります、そ の為に身近なとこから知っていた だく働きかけをすることが大事と思いました。

松尾 祐輔:相談業務において 精神障がいの方と関わる機会は 多くある。そのため、今回、改め て障がい者差別について考え、 自らの相談対応において不適切な対応がないかを振り返 りたいと思い参加した。今回、障害者差別解消法につい て知ることができたことで、専門職として対応するにあたり、 障がいの特性を正しく理解した上で、特性に応じた必要な 配慮を考えながら対応していくことが大事であることを改め て感じた。

前川 吉晴:我慢して黙っていても何も変わらない。根拠 のないイメージを撒き散らすというのは、某国の新大統領の ように、へたをするとますますひどくなる。差別事例に対して その一つ一つにきちんと言わないといけない。言えなければ 誰かに相談して、助けてもらわないと。知恵も工夫も必要 。でも、基本的に一人の人間の生きる権利の問題として、 これを守るという姿勢がなければ、いくら待っても降っては来 ない。事例を読みながら思ったのは、これ は変えなきゃいけないし、変えようとしなけ れば変わらないということだった

嶋田 喜代子:差別・区別・偏見はない でしょうか。自分自身に問いかけた時、あ なたは??? 私達の社会は、赤ちゃんから子ども・高齢 者・障害者等、多種多様な人達で成り 立っている。 そもそも、このような法律を必要としない社 会でなくてはならないと思っているが、現実 社会はそうはいかず、心身に障害を持って いる方への根深い偏見があるのではないでしょうか。 私達は、そういう社会をどのように変えていったらいいのでし ょうか。 「誰もが人としてこの世に誕生した意味」「誰もがこの世で 必要とされていること」「人権」について、ひとりひとりが自問 自答し、考えていく必要があるのではないかと思う。

日高 信明:差別解消法をまだよく分からないという方も 交えて意見交換できたことが良かったです。 精神障害に関する差別事例が少ないことの理由として「相 談の仕方が分からない」という背景があるのではないかと感 じました。嫌な思いはするものの、どのようなやり取りで感じ た差別なのか、順序立てて伝えることに困難さを抱えてい ると思うのです。つい気持ちを伝えたくて長電話になったり、 直接窓口に行って伝えたいものの、行く勇気が出なかった り、どんな言葉で言えばいいか分からず結局我慢したりす るのだと思います。気軽に誰にでも(民生委員などに)話せ る程、精神障害に理解が進んでいる雰囲気 ではないですし、当事者や家族の思いとじっく り向き合ってくれる支援者を通して、はじめて 事例として形が残るのだと思います。

猪ハ重 理恵:当事者の方がご自身の思い や経験を述べ、そして意見交換をするという のはとても重要だと思いました。  それらを発信することは、人によっては勇気 がいることだと思いますが、発信することで周 りもその思いを知り、理解することができます し、意見交換を通じ、ご本人の自信にもつな がるのではないかと思います。  精神障がいは、見えない障がいであるため、自分から発 信しなければ必要な配慮などについての理解が得られにく いことがご本人にとって大きな負担になっていると思います。  だからこそ、私たちは、発信しやすい環境を整えていかね ばならないと感じました。

岩切 達哉  「電通」で過労自殺した若者は、相談できる ところもなく、また相談する気力も奪われたのでしょう。残念 な生の閉じ方でした。このようなことを減らしたいという願い があります。パソコンの扱いが下手な私は、よく同僚に操作 方法を聞きますが、あちらこちらの職場で、そのような支え 合い・助け合い、もっと言えばOJT〈職場内研修〉は生産 効率上、無視されてしまうものになっているのでしょうか。  今回聞かせていただいた当事者の経験や発言、思いや 参加者の声はそのことを求めていた と感じました。  誰もが働き続けられる環境・社 会を当たり前といえるようにしていき たいと思わせていただいたグループ ワークになりました。

丸山 留美:障害者差別解消法 がスタートする前に周知又は勉強 会の時に、初めて合理的配慮、 直接的差別、間接的差別、三つ の言葉には、のだということを学びました。 障害者差別解消法がスタートしたことを自分達当事者は わかっていても、まだ、民間企業、医療・福祉関係施設で 働いている方まで制度に関することが周知できていないと 思うので、これから色々な機会を通して周知されることを望 んでいるとこです。

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ピアサポーター 兒玉美香の取材記:希望を感じる事業所紹介


「株式会社 アーバンエチュード」
 高鍋駅の周辺に「はじめの一歩」をふみ出せる地域があります。 そこには、「住む」「食べる」「働く」ことを応援してくれる人 がいます。 
 もともとは不動産のお仕事をされていた中武社長。以前から高齢者・障がい者・保証人がいない方など一 般のアパートなどから入居を断られやすい方の「家探し」の お手伝いをしていました。そして近年、障がい者の働く場所 として「ぐらんま亭」「ぐらんま茶寮」をスタート。  
 今回お話を聴かせていただいたのはつりが好きなAさん。 現在はアーバンエチュードのアパートで暮らしながら「ぐらんま 茶寮」で働いています。  
 「ぐらんま茶寮」は古民家を改装したカフェで素敵な庭園 があります。Aさんの仕事は得意なところを活かして庭園の 池の手入れやアパートの共用部の掃除などをしています。  
 住んでいる場所から、歩いて働く場所に行き、食事は「ぐ らんま亭」のお弁当を食べる。困ったときは相談できる人が いる。アパートに暮らす仲間もいる。Aさんが高鍋にくるまで にはAさんを取り巻く環境の調整など簡単なことばかりでは ありませんでした。障がい者就業・生活支援センターや相 談支援事業所と連携をしてひとつひとつ問題を解決してい きました。「型にはめない・押し付けない」ていねいなサポー トをされている印象を受けました。私たちが「どこに住んでど こで働いて何を食べたいのか」自分で考える事の大切さと「人生は何歳でも何回でもチャレンジできる」ことを教えてい ただきました。  
 Aさんにとってここはゴールではなく再出発できる場所。  
 これからが楽しみです。

「NPO法人宮崎こころリ ンク」
 NPO法人宮崎こころリ ンクが定期的に開催している「発達障害自助会クローバー会」に初め て参加させていただきました。  
 会が始まる前に「この会に参加し始めた頃は5分くらいしか話せ なかった。今では家族にも話せないようなことも話せるようになった 。」というAさんの言葉でクローバー会が何を大切にしている集まり なのか私の心にふんわりと伝わってきました。  
 会が始まるとまずは、会に参加するにあたってのルールの確認。 「名前は匿名でOK!(自分が今日仲間から何と呼ばれたいか自 分で決めることができる)」「恋愛や宗教の勧誘目的の利用はお 断り!」「個人的な連絡先を交換しない」などこれまで会を運営し てきて起こった色々なトラブルを繰り返さないように会の目的や参 加のルールを明確にすることで初めての方でも安心して参加でき る体制を整えているそうです。  
 所属や肩書を名乗らないことで「一人の人間として」発言できる ところが良いなと思いました。  
 現在仕事を頑張っているBさん。みんなでお話を聴かせていただ くと「資料の整理がきれい」「手帳に仕事に役立つことをメモ」などB さんの良いところをたくさん見つけることができ、自分も仕事に関する発見や人間関係のヒントをいただきました。  
 休憩中机の上には福祉・医療・行政など幅広い分野の情報や 講演会などのチラシが置いてありました。  
 代表の日高さんの「正確な情報を知り提供したい」「自分達だ からできる発信や活動をしたい」という熱い想いが伝わってきました。
 あっという間の120分。「また来てみたいな」と思える場所でした。

「江南よしみ地域活動支援センター」

 「ナイス!サーブ!」体育館内に明るい声が響き渡る。  
 今回はバレーボールチーム「江南よしみフェ ニックス」の練習風景を見ながら取材させていただきました。  
 「知っている仲間が汗をかいて勝ち誇っているような姿を見て、自分もやってみたいと思った。」とていねいに話すAさん。センター内に 飾られているたくさんの写真が参加のきっかけでした。  
 「1年目の大分大会が大変だった。」と振り返るセンター長の坂本さん。  
 「お金がないから行けない」としぶるメンバーの自己負担が軽くなるように寄付金や助成金を集めて初めて九州大会に参加。  
 すると「楽しかった。また行こう!」。その時から現在まで九州大 会の参加は続いている。  
 チームの歴史を知るBさんは「一緒に旅をすることでいつもと違う 仲間の表情に出会える」とニコニコと語る。  
ムードメーカーのCさんは「サーブが決まった時がうれしい。いつま でも健康で頑張りたい。」と練習が楽しそう。   フェニックスの取り組みを「バレーを通したピア活動(仲間同士支 え合いお互いに幸せになること)」と語るバレーが大好きなセンター 長の坂本さん。  
 スタッフも楽しみながらも本気で活動しているので自然とメンバー にも厳しさや優しさが伝わっているようです。  
 「仲間を増やしたい。家族にも応援に来てほしい。強いチームに なりたい。」  バレーを通してメンバーもスタッフも「ピア(仲間・対等)」な関係になれる。  
 障がい者も職員も関係ない。「人」と「人」として。       

「「訪問看護ステーション安心夢」
 みなさんは看護師さんが側にいるだけで何だか安心するという経験をしたことがありませんか?体調が悪かったり心のエネルギーが なくなって外出するのもつらい時があります。定期的に自宅 に来て体温や血圧を測ってくれたり、話を聴いてもらえたり する「訪問看護」。  
 「訪問看護ステーション安心夢」は「安心」だけでなく「夢」 も届けます。4年前に宮崎県で初めて精神科に力を入れた 訪問看護ステーションができました。「訪問看護を利用した ことがなかったけど、病気を正面からなおそう」と決めて利用 開始されたAさん。利用のきっかけは主治医。体や心のケア だけでなく書類の書き方や就職の話など「生活」に関する サポートもあるそうです。利用してみて、「自分の病気に関 してわからなかったことがだんだんわかってくるようになった。こ れからの夢は健康で毎日を1日1日過ごすこと」。  
 スタッフの藤木さんが大切にしていることは「信頼関係を 築くこと」「本人と一緒に考えながら問題に対処する力など をつけてもらい本人のこれからの生活がより良くなること」「家 族へのサポート」「利用される方の要求や訴えをそのまま受 け止めてすぐ対応することが必ずしも本人の為にならないと ころが精神科の難しいところ。スタッフ同士で話し合いなが ら対応すること」。  
 精神科認定看護師で管理者の梅原さんは「足を運びや すいように駅の近くに事業所を構えた」と話をしてくださいま した。「体」「心」「生活」「家族」・・・その人とその人をとりまく 環境も含めてサポートしてくれる。
 名前のとおり「安心」で「夢を描ける」ところ。


   
 
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