「精神障がい者は、今の社会を新しく変えて行く存在である!」          

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 「平成29年1月定例会報告」

障害者差別解消法による
精神障害者の合理的配慮に関して!


「障害者差別解消法による精神障がい者の合理的配慮に関する
事例検討会」の参加を促す文

来週の25日(水曜)の「精神障害者自立支援ネットワーク宮ア」の定例会のテーマである「障害者差別解消法による精神障がい者の合理的配慮に関する事例検討会」の資料を作るのに、法人としてしっかりした資料を作る材料として、理事の瀬戸口氏のブログに県外の事例が記載されているリンク先などのデータを、特に精神に関した事例を抽出した資料を利用させてもらって整理したらA411枚になりました。

宮崎での精神障害者の差別事例は、公に出ている事例が少ない現状なのですが、いずれは一般企業への就労や社会進出が増えてくれば自ずと保守的な社会の中で色々と差別的な言動や態度が表に出てくるのは必然なので、それを踏まえて精神に携わる関係者は知っておくことが大事と思っているとこです。

差別事例を拝見すると、公に精神障害者ということを公表したことで、会社や大家や地域住民から差別的態度を取られたという事例もあり、他の障害の方達と違い、見てわかる障害ではないのでわからなければそれでよいという意識で生活をされている面もありますが、その場合、直接的に差別を受けることはありませんが、ある場面で障害を公表しなければならない状況になった時に直接差別的言動や態度を受けることになるようです。

その根源は、精神障害者に対する社会的な偏見(怖い・危険という刷り込まれたイメージ)が差別を生み出しているのであり、精神障害と聞いただけで拒否反応を示されると言う現状を如何に意識改革していくか、共生の道は遥か彼方かもしれませんが、やるしかありません。

まずは、25日に差別解消法や条例の内容をよく理解して、事例を通して生き辛さを解消していくことに活用しましょう。

「障害者差別解消法による精神障がい者の合理的配慮に関する
事例検討会」の報告

125日は、宮崎もやいの会が事務局を担っている「精神障害者自立支援ネットワーク宮ア」の1月定例会で「障害者差別解消法による精神障がい者の合理的配慮に関する事例検討会」を行いました。

遠くは日向・都城から参加していただき31(当事者、県議、市議、県・市職員、看護師、事業所・施設職員、支援者、市民)の参加でした。

当事者が7名参加して、2部のグループワークで、各グループに別れて差別に関する体験を話してもらうことで、参加者により具体的に実感してもらえたと思っています。

法人として、当事者の体験を生かす場を提供することで、体験が宝であるということを、当事者自身活かして、他の当事者にも活かしてもらえたらと思いながら、そのような場を提供する試みをしています。

1部では、解消法を理解するのに文面だけ読んでも中々わかりづらい説明をわかりやすく工夫して作ったであろうパワーポイントを県担当課職員にレクチャーしてもらいました。

具体的な事例を障害全般と精神に関する事例を列挙して記載されたことで身近な問題として感じられたのがよかったと思っています。

宮崎県では、精神関係の事例があまり出ていない現状の中、国が対応指針として記載してある事例を拾いだして記載して説明してもらったことに担当職員のやる気を感じた次第です。

2部のグループワークでの話合いのテーマとして、宮崎県で精神の事例が少ないのは、何故なのか、ということで出た意見として当事者としてカミングアウト(自己開示)するにはリスク(偏見)による不安を感じて公にできないことが要因ではないかという意見が出ました。

リスク(偏見)に関して、以前書きましたが、「精神障害者に対する社会的な偏見(怖い・危険という刷り込まれたイメージ)が差別を生み出しているのであり、精神障害と聞いただけで拒否反応を示される」という現状がある限り開示は厳しいのかと思ってもいます。

それでも、当事者として自己開示する不安はあるけど、仲間とお互い支え合いながら楽しく人生を切り開いてやっていくことが、新しく精神疾患や障害を持った方に希望を示せることになると信じて、人生を選んでほしいと思っているとこです。

それと、自己開示ができないもう一つの要因として、親自身が偏見を過剰に気にして世間体を重んじることから閉鎖的な生活を強いているという意見も出ました。

話合って思ったことは、全ては精神障害者に対する理解がないが故に社会的な偏見が生まれ、それが一人歩きして精神障害者全てに当てはまるイメージとして刷り込まれている現状を参加者は理解することになりました。

その偏見を解消するには、話し合いで語られたキーワードである「理解」と「知る」ということであり、次ぎに向かうべきは、自分の身近な地域や職場や現場で理解促進としての活動をしていくことを皆さんで確認しました。

法人としては、H27年度の事業として県内18ヵ所での「ふれあい交流会」によって精神疾患・障害を知って理解する活動をやってきましたので、当事者とふれあう機会を多く作くることによって、お互い理解し、深め合うことが差別を解消する必須であると、参加者同士共有できた定例会になりました。


他の障害者の参加に寄せて

去年の9月定例会で相模原事件をテーマに開催した時に、やっど宮崎の永山さんや他の障害の方にも参加してもらうことができました。

彼らは、精神障害者の現状をよく理解して地域での支援が遅れていることを憂いてくれている障害者で、いつも連帯とエールを送ってくれることに感謝しているとこです。

今回もやっど宮崎の永山さん、岩切さん、視覚障害の永吉さんが参加してくれて、長い活動の中で培われた意見を開示してくれたり、見える障害と見えない障害であるが故に精神障害の特殊性があることを周りの方に理解してもらうことができ、障害者同士お互いを理解し深めることも大事な活動であるし、色々な活動を連携してやっていきたいと思っているとこです。

追伸
定例会のグループワークで出た意見は、随時宮崎もやいの会のHPに、また、3月発行の広報誌「すてっぷ・春号」に掲載します。

   
 
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