精神障がい者自立支援ネットワーク宮崎7月定例会
A班まとめ
●自己紹介/好きな食べ物/近況
当事者 A、当事者 B、当事者家族 C、PSW D、Ns E、当事者 F、
司法書士 G、介護相談員 H
上記メンバーで構成(一部は前半後半でメンバー入れ替え有り)
●それぞれの現場での支援、また、課題について
当事者A
ここ最近、デイケア(以下DC)の決まりが厳しくなった。→参加する受付の時間に融通が利かず、体調や生活に合わせにくい印象。
DC/ナイトケア(以下NC)には終礼があるが、その終礼に出ないと食事が出ないと言う。その仕組みに関し、病院を退院してもなお、『拘束』されているのではないか、と感じてしまう。
そのようなことも続いてスタッフに暴言を吐いてしまった。「これなくなりますよ」と言葉があった。脅された様であった。
スタッフも忙しいだろう。わかっているものの挨拶をしても返ってこないことがあった。気持ちよく過ごしたかった。
当事者B
話を聞いてもらえた!と思えることは大事である。
「話してもいいんですね!」
当事者だから、わかること、あります。
医療サイドにかかわることもあるので、「利」を求める、優先する声も聞きます。
当事者―医療者間の間にある当事者だからできることもあります。
Ns
働く中で、単純に一日に10以上の患者を任されている現状。患者の言動を軽視することはないが、一方で体一つで同時に進行できることにも限界があることも事実。どうにかスマートにできないものか。先の挨拶が返ってこないという話、余裕がないときは聞き逃していることもあるかもしれない。
●地域で当事者が必要とする支援を可能にするには、どのような連携の仕組みが必要か
当事者
夜になると、将来のことで不安な気持ちになることもある。でも、そんな夜間は病院は閉まっているんです。相談する人や場所がない。親と二人暮らし、いつか一人になることもあだろう。そんなことを考えるだけで不安になるんです。
『集える場所がほしい』ただそれだけでそんな不安は解消されるんです。
当事者家族
「親」という立場。心配もある
子供は家主さんとの関係を地獄だと話していた。水漏れがあって一度はまだよかったが、二度あった時にはストレスに…
私は発症に気付いたのは直前だった。子は子なりに何とかしようともがいていたのだろう…
親-子 この先の生活の不安。
(先の発言者を受けて)子は子で何か思っていたり、考えているようだ。が、親にはなかなか話してくれない、(子にとって、私は)「母」だから。親でなくていい、誰かに話すことができているのであれば、それでもいい…
●グループでの話し合い、共有
当事者やその家族にとって、いま必要とされているのは、いつでも話し合える、集える、「場所(居場所)」のようである。なにか一つの答えを期待しているわけでもない。解決してもらいたいわけでもない。話し合える相手や、自分自身の居場所がある、ということを求めている、そのような意見が見られたグループでの話し合いになりました。
B班まとめ
前半は、支援者6名の参加。ニート・ひきこもりの方の就労支援などの活動家、知的障害・認知症の方の成年後見を担当する司法書士、精神保健活動のWEB担当、精神医療や福祉事業者をサポートするIT事業者、クラスの半数以上が発達障害などの児童を受け持つ小学校の先生、NPO法人の理事(公務員)という多彩なメンバーで話しました。
【それぞれの現場での支援、課題】
・子どもの貧困、学習支援、親の就労支援にも関わっている。
・母親が落ち着くと、子どもが変わる。半年、1年と関わるなかで変わる。
・職業訓練には、うつ経験者が多かった。3ヶ月で変わった。
・子も親もグレーゾーンだが、家族として大変な問題を抱えているケースもある。どこの制度支援にもかからない。
・就労支援をする時には、必ず、別の居場所にもつなぐ。就労の場だけでなく、生活支援も必要。
・成年後見の7割以上を司法書士が担っている。
家庭裁判所が後見人を選任し、監督する。
社会福祉協議会が関われば、いろんな方が活動に参加できる。
・WEBやチラシ、プレゼン資料の作成を担当している。
福祉の活動をしている人のハードルを下げたい。企業なども参加できるようにしたい。福祉の活動が、おしゃれで、かっこいいということを伝えたい。
・精神科の電子カルテ導入のお手伝いをした。
・福岡の就労継続支援B型事業所の支援システムをつくった。
システム導入には費用がかかるので、施設整備の予算がある場合などに導入される。
・障がい者の作品を商品化するエイブルアートの活動にも関わっている。
・精神科の事務を、6年間経験した。
・多動、無気力などの児童に、ソーシャルワーカーのサポートを受けながら
対応している。
・地域で夜回りにも参加している。中高校生も対象になる。
・精神保健のNPO活動に参加している。
当事者が主体的に企画した活動にも関わった。
・職場では、2町の障害者自立支援協議会のメンバーになった。
【地域で当事者が必要とする支援を可能にするためには、どのような連携の仕組みが必要か】
後半は、メンバーをシャッフルしました。司法書士が抜け、当事者と、元障害者施設職員が加わりました。連携の仕組みというより、個人の頑張りでつなぐ話が中心になりましたが、有用な情報の話もあり、まだまだ話したい気分で終わりの時間を迎えました。
・必要な支援につながるまで、探し続けることが必要。
・1年間、ボランティアで活動したこともあった。貯金を崩しながら活動している。
・ひとり親家庭は、経済的にも不安定。障害児を育て、地域や親戚のつながりがなく、孤立している家庭もある。
助けてと言えれば、支援があることを知ってほしい。
・安倍政権が、憲法改正で、家族の責任に言及していることに怒りを感じる。
・調子が悪い時に、障害だからと考えて落ち込まないで、健常な人でも、調子が悪い時もあると考えたい。
・スズメバチに2度さされたら死ぬという話があるが、トラウマがあり、2度目を必死に拒絶するケースもある。
・笑顔になること、前向きな口癖も大切。
・支援する人の支援も必要。その人が健康でないと、当事者を支援できない。
・傾聴ボランティアに疑問がある。
傾聴は、対応の基本。ボランティアに任せていいのか。
・今でも気になるのは、対応できなっかった二つの家庭。
問題を抱えたまま、通所に来なくなった。
・自立支援協議会で、相談事業所の実情を聞いた。
サービスが変わるなら、相談事業所も変えてと言われるのはおかしいとい
意見に対し、相談事業所だけでは経営が成り立たないという人もいる。
断らない相談事業所は、徹夜、深夜までの勤務、早朝からの勤務で、職員が
身を削っているという話もある。
・事業のチラシを配っても、必要な人に届かない。対象者が集まらない。
ターゲットのひとり親支援のために、明石市役所では、離婚手続きの窓口で、問題解決までのフォーマットを配っている。
http://agora-web.jp/archives/1655953.html
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